<2004年5月>
「NHKみんなのうた」がCDブックになった、「ママの結婚」はいい。
「娘から、ママと今はいないパパへ」がサブタイトルで、親が再婚するときの子どもの気持ちが泣かせる。
離れて暮らす娘も、母親が再婚したとき、こんなことを感じていたのだろうか。
(2004/5/2)
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昨日から来ている岡山の友人一家を案内して、綾町へ。
幼稚園生の男の子からせがまれて、手をつないで吊り橋を渡った。
同じくらいの頃の娘と5年前に歩いて以来、小さい子どもと手をつないだのは久しぶりだ。
「しっかり握っててよ」と言われて、ちょっと昔を思い出してしまった。
今も楽しいが、昔も幸せだった。
(2004/5/3)
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「すごいやり方」という本を読んでいたら、「いつかやろうと思っていたことを、今すぐに始めよう」というフレーズが目についた。
それもそうだと思って、さっそくBOOK OFFに電話して、本の買取りに来てもらった。
今回は500冊くらいになって、担当の人が「いろんなジャンルを読んでますねえ」と驚いていた。
本の整理をしていたらハマってしまって、書斎とトレーニング室まで一気に片づけた。
どうしてこんなに不要な物をため込んでいたのか、自分でもあきれてしまう。
部屋ならまだいいが、心には余計なものまで受け入れないように注意しないと。
(2004/5/4)
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お気に入りのハンモックを車に積んで、海へ。
浜辺で食べる炭火の焼肉とおにぎりは、最高に美味い。
ワシントニア・パームの木陰にハンモックを吊って、風に吹かれながら昼寝をした。
カオハガン島に行った影響か、最近は自然の中にいるのが大好きになった。
出世にはもともと興味がないが、最近は、だんだん物欲や金銭欲もなくなってきた。
早めにリタイアして、海辺の小さな喫茶店のオヤジにでもなろうかな。
(2004/5/5)
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ゆっくり生活したいという思いに反して、多忙な日々が続いている。
精神レベルが低くなったせいか、最近あまり愉快でないことも続いた。
やはりいつも笑顔で、マイナスの言葉を口にせず、楽しく過ごすことの大切さを実感する。
最近、たて続けに新聞に載った。
「共同親権求め活動」と、「英語参考書を出版」、そして「英語リスニングシンポジウム」。
孝行したい両親に心労をかけたり喜ばせたり、あいかわらず落ち着かない息子だ。
(2004/5/15)
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「40を過ぎて人に使われるくらいなら、腹切ったほうがマシや」
独立して仕事をしている、年上の元テコンドー道場生の言葉が、ずっとひっかかっている。
先月40になったが、あいかわらずサラリーマンをやっているのだ。
地元の新聞で、脱サラして喫茶店を始めた夫婦の記事を読んだ。
行きつけの店がやめることになったので、店を引き継ぐ決意をして、夢が実現したそうだ。
いずれ喫茶店のマスターになるつもりなので、とてもうらやましい。
しかし彼らのように、人生の大きな転機には必ず何かのきっかけが与えられるようだ。
その方向に行きなさいと、風が吹き、川が流れる。
不自然なことをせず、その時を静かに待とうと思う。
(2004/5/17)
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「なるほどガッテン!英文法」の読者から電話があり、ぜひ一度会いたいと言われるので、喫茶店で話をした。
年配の方とは思っていたが、なんと80歳の男性だった。
こういう出会いも、本を出したからこそだ。
若さの秘訣は好きなことに集中することだそうで、今は英語に夢中だそうだ。
こっちはまだ半分しか生きていないので、かえって元気をもらった。
(2004/5/18)
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先日の新聞記事が大きな反響を呼び、名古屋のフリーライター、氷室かんなさんが賛同の寄稿をしてくださった。
すばらしい内容と心にしみる文章に感動して、何度も読み返した。
氷室さん、本当にありがとうございます。
「離婚しても親子は親子」の信念のもと、子どもが自由に両方の親と会える権利を守るため、4年近く前から法改正運動を続けている。
ホームページや新聞の取材に本名で打って出たことで、正直いろいろなことがあった。
しかし、覚悟を決めて本気でやれば、必ず反応してくれる人が出てくることを実感した。
(2004/5/23)
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新聞で私の記事を読んだ方から手紙をいただき、インターネットカフェで会うことになった。
数年前に離婚し、「子どもが会えなくなった」父親だ。
愛する子どもに会おうとしている姿に、「あなたは間違っていない」と語った。
洋画好きの人は多いが、離婚後に子どもが両親に自由に会える場面を見て、何の疑問も持たない。
子どもを引き取って相手に会わせようとしない親が、某国の拉致問題に憤っている矛盾に自分で気がつかない。
日本は法律が遅れているうえに、世間の意識が低いので、次々と親子関係が引き裂かれる。
手遅れになる前に、現状を少しでも変えねばならない。
ファーザーズ・ウェブサイトが変えてみせる。
(2004/5/25)
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窓を開け放した部屋を、夜の風が吹き抜けた。
先日までの蒸し暑さがうそのような、ひんやりした風が、シャワー上がりの肌に心地よかった。
風は、地球の呼吸だと聞いたことがある。
エアーズ・ロックの熱風、カオハガン島の透明な風。
風に吹かれていると、さまざまな旅の思い出がよみがえる。
(2004/5/31)