<2007年12月>

【ありがとう2007】 12月31日(月)



去年の今頃は「かれん」の手伝いで忙しく、大晦日も元旦もなかった。
今年は店を閉じた妹の手料理で、10年ぶりの家族団らん。
珍しく父がしみじみして、「来年からも、大晦日は家族で食事をしよう」と言った。

夜は、楽しみだった格闘技番組「K-1 Dynamite!」を観戦。
印象に残ったのが2試合、「○桜庭vs●船木」と「○三崎vs●秋山」。
船木には期待したが、7年間実戦から離れていた事実は大きく、桜庭には現役の強さを感じた。
三崎のほうが動きが硬かったが、最後は完全KO、昨年反則をした秋山にバチが当たったようにも見えた。

ふり返ってみると、今年も充実した一年間だった。
来年はもっと楽しくなることだろう。
そんな予感がする。

今年もこのつたないHPを読んでくださったみなさん、本当にありがとうございました。
身勝手な文書ばかりですが、あなたに何らかの刺激となる一文があったとしたら、とても嬉しいです。
来年からも、同じ人生の旅人として、お互いに生きていきましょう。

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【空を見上げて】 12月29日(土)



昨年を除いて年末恒例の、霧島温泉泊。
いつもロビーの喫茶店でコーヒーを注文して、窓際に座って空を見上げる。
フーッとため息をついて、一年間をふり返るのだ。



私の愛する露天風呂。
夜中まで、そして明け方にも、何度もくり返して入る。
なぜか、「今、ここ、自分」という言葉が頭に浮かんだ。

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【理想の一日】 12月27日(木)

ここに、短い文章が書かれた1枚の紙がある。
日付は2002年11月25日、タイトルは「理想の一日」とある。
今日ちょっとした出来事があって、5年ぶりに探し出して読んでみた。

ジェームス・スキナーさんの「成功の9ステップ」というセミナーで書いたものだ。
離婚でボロボロになった人生を何とか変えようと、「一度だけ」と決めて参加した。
スキナーさんの「数年後に注目!」というコメントがメモしてある。

++++

朝、大淀川沿いにある高級マンション最上階のベッドで目覚める。
美味しい朝食、美しい眺め。
堤防を軽くジョギング。

午前中、自宅オフィスでエッセイ、自己啓発、英語学習、武道の本を書く。
執筆依頼はリッチな生活するのに十分なものが、すでに入っている。
美しくやさしい恋人が、香りのよい珈琲をいれてくれる。

昼食後は、のんびり昼寝。
午後は、その日の気分で映画や読書を楽しむ。
体を動かしたくなったら、近くのフィットネスジムでエクササイズ。

夕方、詩絵里(娘)が遊びに来る。
「かれん」(妹の店)のケーキや紅茶を楽しみながら、その日あった話など聞いて談笑する。
元妻が迎えに来て、お互いにこやかに挨拶を交わす。

その後、恋人と夕焼けを見ながら散歩。
夜は一緒にディナーに出かける。
宮崎一の店ばかりで、どこに行ってもVIP待遇。

ベストセラー作家としてかかえるいくつかのプロジェクトを、優秀な秘書やスタッフが支える。
総資産は2億円、車はベンツ。

+++++

当時は貯金ゼロ、安アパート暮らし。
紙に書いた5年後、現状はどう変わったのか?

川沿いのマンション最上階は、信じられないような偶然が重なり、今日決まってしまった。
実はそれがきっかけで、「理想の一日」のことを思い出したのだ。
ワンフロア1戸で、夕焼けがパノラマで見渡せる最高のロケーション。

本は、あれからすでに何冊か出版した。
1冊の本を書くというのは大変なことなので、現在は自ら好んで休筆中。
珈琲は、彼女の分まで自分でいれている(笑)。

昼寝はともかく、映画や読書は、平日でも仕事のあとに楽しんでいる。
近くにフィットネスジムができたので、今年から通っている。
おお、紙に書いたら実現するというが、けっこういいセンいってるではないか。

娘との距離も、彼女が成長するにつれて、少しずつ近づいてきたような気がする。
私は前妻の新しい家族を尊重して、この10年間邪魔はしなかったつもりだ。
その気持ちが通じたのか、「かれん」閉店の日、娘に花を持たせてくれた。

私の両親も70を過ぎ、孫娘に会いたがっている。
お互いの家族で、ぜひ友好的な関係を築いていきたい。
争って勝利を得たところで、傷と恨みが残るだけだ。
今後も相手の理解を信じて、連絡を待ち続ける。

夕焼けの散歩は、マンションのすぐ前が堤防なので、年明けの引越し後に。
酒もタバコも一切やらず、平日は健康食なので、週末の外食は豪華にしている。
サラリーマンとしては、あれはVIP待遇なんじゃないかな。

ベストセラー作家や独立起業など、いわゆる「成功」には興味がなくなった。
それよりも、日々をハッピーな気分で暮らすこと。
2億円にはもうちょっと足りないが(笑)、中古ながらベンツには乗ってるよなあ。

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【年末雑感(2)】 12月25日(火)

昼休みにオムライスを食べながら、マンガ「岳」を読んでいたら、こんなフレーズに出合った。

「山は大小さまざま…
 何百、いや何千とあって…
 でも、一度に2つの山頂には立てない。
 自分の選んだ1つの山、1つの方向に進むしかない」

自分にとって「ただ1つの山頂」って、いったい何だろうな。
カネやモノを「持つこと(Having)」でなく、何かを「すること(Doing)」でもなく。
たぶん、ややこしい話は抜きにして、「ゴキゲンであること(Being)」だと思う。

必要以上のものを追い求めることが「ゴキゲン」に直結しないことは、もう十分にわかった。
空気・水・食べ物・「立って半畳寝て一畳」のスペースさえあれば、ちゃんと生きていける。
それプラス、チャップリンの言う「サム・マネー」があれば言うことなし。
自分の生活や人生にプラスアルファするものは、今後さらに厳選していきたい。

昨日はかなり引っ込んだ所にある手打ちそば屋まで行って、そのまま山を散策した。
美味しくて体にいい食事と、自然に触れてきれいな空気で深呼吸。
クリスマスイブの街の喧騒も楽しそうだが、私は田舎で過ごすスローライフに大満足。

同僚のオーストラリア人(サーファーでアーティスト)に、冬休みはどうするのか聞いた。
「朝はゆっくり起きて、天気と波がよかったら、もちろん一日中サーフィン。
 夜もちゃんと食事を作って、絵を描いたり、本を読んで過ごすよ。
 多少の変化はあるかもしれないけど、だいたいは毎日そのくり返し」

なんか、シンプルでいいよなあ。
外国人講師の連中って、日頃は知的作業に従事して、休日は野生に戻るパターンが多い。
家にこもらず外に出て、自然の中で体を動かすのが好きみたいだ。
インターネットもやるんだけど、中毒みたいになってる人はいない。

私が好きなことって、考えてみたらほとんどがインドアだ。
本を読む、文章を書く、映画を見る、グルメ、喫茶店のモーニング(笑)。
トレーニングはジムだし、格闘技も外では練習しない。
来年はちょっとは意識して、自然の中に身を置くようにしようかな。

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【年末雑感(1)】 12月23日(日)

今年は「そのまんま東に始まり、東国原知事に終わる」一年間だった(笑)。
以前から「宮崎最高!」と言い続けてきたが、まさかこんなブームになるとは夢にも思っていなかった。
たった一人の「本気」が、ここまで世間の評判を変えてしまうとは。

映画「象の背中」を見て、今さらながら鈴木ヒロミツさんの本「余命三カ月のラブレター」を読んでみた。
先立つ無念さはもちろんだが、愛する妻と息子への言動に対する後悔も感じられた。
それが死を前にした男の姿であれば、残った我々が今後とるべき態度は明らかだ。

私も、すでに生よりは死に近いところにいるのかもしれない。
仮に今後再婚して子どもが生まれたとしても、家族として残された日数は他と比較すると少ない。
会えない娘と過ごす時間は、ストップウォッチで計れるくらい少ないだろう。
その現実を気持ちで上回る、大きな自分であり続けたい。

岸部四郎さんの「後ろ向き」も、「前向き!ポジティブ!プラス思考!」と騒ぐ人の多い昨今、印象に残った本だ。
人気スターから離婚、自己破産、脳溢血、再婚相手の急死と、厳しい現実の連続。
それでもなんとか生きている独特な脱力感が、これからの時代には合うのかもしれない。
愚痴っぽいブログ「四郎マンション」にも、最近妙に癒されている。

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【打上げ】 12月22日(土)

 

18日(火)は、TBSテレビ「学校へ行こう!MAX」の放映日。
ウチの学校の明るく元気な雰囲気、勉学や部活動をがんばる生徒たちの様子が、全国の視聴者に伝わったのではと思う。
娘は見てくれたかなあ。

V6には生徒たちが大喜び、東国原知事には私が大喜び(笑)。
当日私は警備をやっていたが、偶然チラッと映っていた。
全国放送で憧れの人と同じ画面に出たというのが、単純にうれしかった(笑)。

昨日は終業式。
夜はミヤチクで、いちばん高い日本一の宮崎牛ステーキを注文。
美味しい食事のためなら、一生懸命仕事に励む私である。
生徒たちは冬休みに入り、私たち教師は正月休みまで、もうひとがんばりだ。

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【一段落】 12月16日(日)

先週末から書いてなかったのか〜。
時が過ぎるのは早い。
今年もあと半年で終わる。

この1週間は、仕事納めに向けての下ごしらえを淡々と終わらせたという感じ。
学期茉テストの採点と成績処理、生徒や保護者の教育相談、昨日は英語科の忘年会。
そうそう、木曜日は「マッスルミュージカル」を楽しんだ。

一年の中で、この時期がいちばん好きだ。
今年やってきたこと、考えてきたことの集大成が、いろんな感情として湧き上がってくるから。
ボーナスと給料で懐は暖かいし、時間はたっぷりあるし。

去年だけは例外で、年末年始は妹のケーキ屋を手伝っていたので、すっかりリズムが狂った。
忙しいという字は「心を亡ぼす」と書くが、まさにそうだった。
やっぱり年の暮れは、こんなふうに心静かに過ごしたいものだ。

これから年末の温泉まで、何ひとつ予定を入れていない。
そのときどきの気分まかせで、やらなくてもいいことでやりたいことが出てきたら、やってみる。
文章も、書きたくなったら書こうと思う。
さ、モーニングに行こう。

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【やじろべえのように】 12月7日(金)

人はどんな状態にもやがて慣れるし、どんな刺激にもいずれ飽きる。
特に、熱しやすく冷めやすい私なんかそうだ。
言うことがコロコロ変わるので、8年近くも書いていると、ホームページの文章も矛盾だらけ(笑)。

願望実現、目標達成の「成功哲学」あり。
そのままでいいんだよ、がんばらない「幸せ法則」あり。
ちょっぴりアヤシゲな「スピリチュアル世界」あり。
手放す、足るを知るの「老子発想」あり。

「ナカモトさん、いったいどれが本当なんですか?」
ハイ、実はどれも、ホントでもウソでもありません(笑)。
人生というものを、多角的な視点から語っているだけ。

エンピツを例にとりましょう。
「細長い」、「六角形」、「とがってる」、「木材」、「黒い芯」、「50円」…。
見る方向によって、いくらでも表現が違ってくる。

どれが100%正しいなんてことはない。
かといって、ウソを言っているわけでもない。
事実はこうだ、「1つだけを選ぶと、偏った見方になる」。

私は理屈屋だから、何を言われてもオールすべてぜ〜んぶひっくり返せる。
でも開き直るようだけど、あえて過去の文章を削除・修正しようとは思わない。
「矛盾だらけ=真実に近い」と知っているから。

●成功哲学編
思考が現実化しないことだって、いくらでもある。
もしそれが本当なら、誰も死なないはずだよ。
億万長者だって続出してるはず。

●幸せ法則編
白熱した格闘技の試合や、受験を目の前にした生徒たち。
「がんばるな〜!」って、あなたそんな応援できますか?
「どげんかせんといかん!」でしょうが、実際(笑)。

●スピリチュアル編
体調を崩した夜、無数の「ありがとう」が書かれたパジャマを着て、「ありがとう」を言いながら寝てみた。
翌朝、熱が40度になっていて、病院に行ったら「インフルエンザですね」と言われた。
医者に処方された薬を飲んだら、イッパツで治った(笑)。

●老子発想編
執着やこだわりをなくしたら、何もかもがどうでもよくなってきたんだけど、これってマズくない?(笑)
太田裕美のLPレコード、手放さなきゃよかったな〜(涙)。
聞きたい曲があるんだけど、B面の歌でもう絶版になってるし…。

というわけで、現時点での私のポリシーは、次のようなキーワードになる。
「文武両道」、「中道(中庸)」、「ナチュラル」、「バランス」、「てげてげ・ほどほど」、「ありのまま・そのまんま」。
イメージとしては、揺れながらもどちらにも落ちない「やじろべえ」。

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【Time Flies】 12月6日(木)


出張先の高校の校庭で

英語教育関係の出張で、東国原知事の生まれ育った都城市へ。
今年いちばんの冷え込みということで、なんと田んぼに霜が降りていた。
小学生まで住んでいた所なので、懐かしい風景でもあった。

車で向かう途中、久しぶりに佐野元春、浜田省吾、オフコースのCDを流した。
学生時代に買ったもので、懐かしいフレーズとメロディが次々と出てくる。
学祭のライブハウスで、オフコースバンドのヴォーカルもやったなあ…。

●佐野元春「Heart Beat」
“ガラスのジェネレーション さよならレボリューション いつの日も君を忘れない”
“つまらない大人にはなりたくない So one more kiss to me”
“時々二人は 考え方の違いで 気まずく別れてしまうけれど 愛してる気持ちはいつも変わらない”

●浜田省吾「J.BOY」
“おれには どこか心に 欠けたところがあるのか ふれるすべてを壊しちまう”
“強さなのか 脆さなのか わからない でも気づけば 大切なもの いつも置き去りにして”
“今もあの娘 長い髪のままかな 僕はほら ネクタイしめて 僕が僕じゃないみたい”

●オフコース「SELECTION 1978-81」
“あなたが私を愛したように 誰かをあなたが愛しているとしたら ああ時はさらさら流れているよ”
“ため息が出るような 口づけをかわして 時のたつのも忘れて 見つめ合うこともあったのに”
“さよなら さよなら さよなら もうすぐ外は白い冬 愛したのはたしかに君だけ そのままの君だけ”
“いつもひとり 悔し涙流してきた男のことを あなたに聞かせたい 僕のすべて教えたい そばにいて”

感傷にひたっていたら道に迷って、あやうく遅刻するところだった。
私の方向音痴は、筋金入りである。
実はドライブとかも、ぜんぜん好きじゃない。

今日のような研修会は常連が多いので、自然と顔見知りになる。
最近は若手に機会を譲っていたので、久しぶりの参加だ。
「みんな、年とったなあ…」というのが感想だった。
確実にひと時代が過ぎ去ったことを実感した。

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【ニュースの意味】 12月5日(水)

ほとんどテレビはつけないが、特に見ないようにしているのが、朝のニュースやワイドショー。
珈琲をいれて、窓から見える朝焼けや庭を眺めながら、静かに読書をする贅沢な時間。
そんな貴重なひとときを、残酷な殺人事件のニュースなどで気分を害したくない。

テレビも新聞も、どうかしてるんじゃないかと思ってた。
朝っぱらから、わざわざ気持ちを暗くする波動(笑)を発するなんて。
人々が幸せを感じるニュースだけを流す、良心的なメディアはないのか?

そう思っていたとき、ある女子中学生の意見を読んで、ハッとなった。
彼女は、マスコミがネガティブな話題に焦点を当てすぎだと感じていたそうだ。
でも次第に、人々が問題を解決したいと願っているからこそ、報じられるのだと思うようになった。
なるほどね〜。

そういえば、不正や偽装の報道を見ていると、「ウソはいつかバレる」と感じる。
争っている人々を見て、「バカじゃないの?」と思ったりする。
金や欲のために人生を棒にふった人に、「自分はこうはならないぞ」と考える。
全体として見ると、暗いニュースが、そういう事件や事故を減らしているのかもしれないな。

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【Sorry and Thank You】 12月4日(火)

仕事が終わると、母と妹を連れて、イチオシのタイ料理屋「アンサナー」へ。
今日から期末テスト、午後はいくつかの相談が重なってヘトヘトだ。
東国原知事の忙しさに比べれば、と思ってがんばった。
満腹で家に戻ってシャワーを浴び、本を読んでいるうちに眠ってしまった。

夜に、携帯メールの音で目が覚めた。
北海道の親友からで、写真が添付されている。
そうか、今日は東京で大学のプチ同窓会があるんだった。
5月に大阪であった勢いで計画されたものだが、平日ではさすがに上京できなかった。

その写真は、私のエッセイ集にも書いた学生時代の恋人だった。
音信不通になっていたので、気をつかって?送ってくれたのだろう。
早見優(40代にしかワカランか)に似た笑顔、変わってないな〜。
幸せそうでよかった。

43歳にして独身というていたらくだが、元妻も含めて、つき合った女性はいい人ばかりだった。
中学、高校、大学時代、社会人、そして結婚、離婚して出会った女性まで。
すべてはタイミングと、私のワガママがまずかったのだろう。
一人ひとりに、「ごめんなさい」と「ありがとう」を言って回りたい気分になった。

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【責任】 12月3日(月)

今日は日曜日のテレビ撮影の代休。
いつもの喫茶店でモーニング、昼は北海道ラーメン「味ふく」で食べて、午後は飼い犬のコロを洗った。
7年前、娘に見せるためにブリーダーから買った純血の柴犬だが、会えないまま犬の年齢で私を越えた。
先日初めて血統書をちゃんと見たら、本名が「コロ竜号」となっていて笑った。

夕方、某資格取得のための申込みのため、中央郵便局へ。
受験要項を見て思ったのだが、受験料を何万円も払わせる相手に対して、やや高圧的な文章が多い。
この団体が扱っているのが、人の心に接するプロの資格だけに、なおさらそう感じるのだろう。
生徒(正確には保護者)の授業料で仕事が成り立つ私立高校の教師として、反面教師にしよう。

タリーズでアサイージュースを飲んでいると、「先生!」という声。
4年前の卒業生が2人店に来ていて、「たった今先生のことを話してたんですよ、ビックリした〜」。
そのあと本屋をぶらぶらしていると、「あっ、ナカモト先生!この前テレビに出てたでしょう?」。
今度は、テコンドー同好会にも入っていた12年前の生徒だった。

一人でちょっと街を歩くだけで、次々と卒業生と出くわすあたり、いかにも地方の教師(笑)。
こちらは老けた程度ですぐわかるにしても、女性は服や化粧でガラリと変わるので、すぐにはわからない。
それにしても、今さらながら多くの人にかかわってしまった立場の重さに、ガクゼンとする。

さて先日、元アイドルグループの男性が覚せい剤所持容儀で逮捕された。
離婚して5歳の長男と会えなくなった寂しさを、紛らしたかったのだという。
罪は別として、気持ちは痛いほどわかるよな〜。

愛する子どもに会えない日々がどれだけ辛いか、体験した人にしかわからない。
発足にかかわった「ファーザーズ・ウェブサイト」では、それはいろいろな書込みがあった。
前提として、ほとんどの人が傷ついて心を病んでいた。

別れた夫について、「会わせるもんか、苦しめ、ザマアミロ」と、わざわざ掲示版に書く母親。
法的に戦おうと、怒りのエネルギーで猛勉強して資格を取り、法律オタクみたいになった父親。
不倫して離縁された母親が、子どもたちに会いたい一心で、夜に夫の自宅の塀を乗り越えた話もあった。

ネガティブな面で共通点を述べると、ほとんどの人が離婚を「相手のせいだ」と主張していた。
そんな相手を人生のパートナーに選んだ、自分の未熟さに触れる人はいなかった。
しかし離婚する人にはやはり、それなりの性格的要因があるというのが、現時点での私の結論だ。

さまざまな事情で、避けられない離婚もある。
問題は子どもがいた場合、離婚後にどれだけ親としてフェアな教育ができるか、ということだ。
過去をもみ消そうとしたり、相手の悪口を吹き込んだりせず、両親が離婚しても子どもはどちらにも会える環境をつくる。
不愉快な感情を大人として抑えて、離婚を選択した者の責任を果たせば、多くの「悲劇」は起きなかったはずだ。

*****

【学校へ行こう!MAX】 12月2日(日)



TBSテレビ「学校へ行こう!MAX」(12月18日オンエア予定)の取材。
レギュラーのV6と、ゲストの東国原知事がウチの高校に来てくれて、暗くなるまで撮影が続いた。
以前出演したときは合唱部が中心だったが、今回は全校生徒だったので、超盛り上がりだった。

私の役目は、なぜか警備(笑)。
職務に専念しつつ、V6と憧れの知事の撮影に同行させてもらった。
これで私は、ナマ東さんの知事、ランナー、コメディアンすべてのバージョンを間近に見たことになる。

いつも知事を陰で支えている、元コメディアンで政務秘書の吉川さんともお話しして、記念撮影。
「家宝にします」と言ったら、「魔よけにしてください」と言われた(笑)。
温泉では何度かお会いして挨拶はしていたが、見かけ通りとってもいい方だった。

私は今日一日でヘトヘトに疲れて、温泉に行く気力もなく、帰って瞬間爆睡。
それなのに、今日の「そのまんま日記」によると、東国原知事の週末はとんでもなかった。
普通の人の数十倍は、エネルギッシュに動かれているようだ。

昨夜は午前0時過ぎまで、TBS「ドリームプレス社」の録画。
今朝CX「報道2001」に出演、そのまま羽田に直行して宮崎へ。
県庁に行き、BSフジの収録で宮崎のPRをして、昼食もろくにとれないまま2時間のローカルマニフェスト大会。
その後すぐにウチに来て、「学校へ行こう!MAX」の収録だったそうだ。

しかもその夜、講演会で1時間話したらしい。
明日も講演をこなして東京へ飛び、ラジオと雑誌の取材をこなして、流行語大賞(どげんかせんといかん!)の表彰式。
火曜日に宮崎に戻って公務、「うん、これは倒れるな(笑)」だそうである。

これに加えて、県民から毎日のようにさまざまな陳情や要望を受ける。
前知事までの9千億円以上の借金をかかえながら、である。
全力で走り続ける東国原知事を、ごく少数ながら批判する人がいるらしいが、私にはとてもできない。

*****

【中年たちの氾濫】 12月1日(土)

おいおい、もう12月ではないか?
毎年末恒例の霧島温泉まで、ついにラストスパートに入ってしまった。

去年の今頃は、妹が経営するケーキ屋で、サンタの帽子をかぶってお手伝い(笑)。
仕事のあと、夜中まで働くのはツラかったなあ〜。
ちなみに妹は、今年の夏に店を閉め、カフェと図書館で働きながら再起を狙っている様子。

今日は、日本最高峰の英語教師たち?と、宮崎牛のステーキを食し、夜中までカラオケに興じた。
宣伝にもなるし、バラシちゃっていいよね。
大阪からM教授、宮崎のK教諭、そしてJackieナカモト

40過ぎのセンセイたちが、童心に戻ってアニメソングを歌いまくる構図、とても学生には見せられない(笑)。
歌謡曲は70〜80年代に限定、特にM教授は大ファンである岩崎宏美の歌ばかり。
私は「カリフォルニア・コネクション」「ルビーの指輪」「かもめが翔んだ日」「みずいろの雨」などを絶唱。
大学時代に「キヨシ」と呼ばれたほど前川清のモノマネがうまいので、「中の島ブルース」「そして、神戸」。

カラオケって、やっぱり同世代で行くに限るね、久しぶりに心の底から楽しめた。
若い人たちと行くと、知らない歌ばかりで頭が痛くなる。
そこで、私と知り合いの読者の方々に提案なんだけど、40歳以上のカラオケ大会、年末にやりませんか?

帰りに、高校時代からの友人で、教育実習も一緒だったMさんに会う。
午前1時までワインバーを貸し切ってるから来て、というメールをもらっていたのだ。
彼女はこの春に県立高校の英語教師を辞め、明日からニューヨークに留学する。
40代でも夢を捨てずに海外へ旅立つ女性教師、生徒たちから見てもカッコイイだろうな〜。

実はここ、宮崎でも有名なソムリエの高橋さんが独立して、ちょっと前にできたお店だった。
私を見るなり、「ナカモト先生ですか?8年前に一度お会いしました」と言うので、ビックリ。
聞くと、私が以前「食事を楽しむためだけに」入っていたワイン会に、ゲストとして招かれたらしい。
「ワイン会なのに、一人だけお酒が飲めない人がおられたので」覚えている、とのことだった(笑)。

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