<2006年11月>

【解放感の条件】 2006/11/26

最近、けっこう忙しい。
仕事や趣味のイベントに加えて、夜や週末は、妹が経営するケーキ屋「かれん」のクリスマス商戦に向けての手伝い。
今朝は久しぶりに、喫茶店のモーニングでひと息つくことができた。

何が好きかって、休日の朝のモーニングほど好きなものはない。
これだけは、学生時代から毎週のように続いている習慣だ。
ジャズが流れる店内で珈琲を飲みながら、雑誌などを読んで一人静かに過ごす。
今朝はそんなオヤジ仲間も何人かいて、なんかいい雰囲気だった。

でも考えてみたら、この解放感って、日頃のスケジュールの束縛があればこそ。
ずっと自由時間だったら、このささやかなひとときのヨロコビなんてわからんだろうな。
「解放感を味わう条件は、束縛されること」なんてね。

ん、待てよ。
それなら大金持ちでいくらでも使える人って、意外とつまらないのかも。
何でも買えるということは、買う楽しみがないという意味では、何も買えないのと同じことだから。

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【人生は砂時計のように】 2006/11/25

年をとっていることが、なにか恥ずかしいことのような話を聞くことが多い。
特に女性に年齢の話はタブーで、話の内容から互いに年を探り合ったりするらしい。
そんな中、版画家の山本容子さんがテレビのインタビューで、「時代としっかりかかわってきた証拠だから、どうぞ年齢を聞いてください」と答えていたのはカッコよかった。

「青春とは年齢ではなく、心の若さだ」という言葉に、若さにこだわっているような感じを受ける。
「年はとるものではなく、重ねるもの」もいいが、言葉の遊びであって、実際は両方だろう。

砂時計の砂が流れ落ちていくように、時はこの瞬間も淡々と流れていく。
上半分の砂は確実に減っていくが、それと同時に、下半分の砂が同じ割合で増えていくのも事実だ。
上の砂を実際より多く見せようと焦っているのを見るより、下の砂を充実させている人のほうに魅力を感じる。
オチャメなおじいちゃん、カワイイおばあちゃんになりましょう。

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【欲しいのは気持ち】 2006/11/24

物欲がほとんどなくなってきた最近、わかってきたことがある。
みんな実は「物」そのものじゃなくて、その物を持ったときの「気持ち」が欲しいのではないか?
その証拠に、物を手に入れてしばらくしたら「慣れて」「飽きる」でしょう。

「豪華な家に住んでいる」「高級車に乗っている」「ブランドものを身につけている」
そういう誇らしい気持ちが、実は味わってみたいだけ。
実際に所有したところで、最初はうれしくても、いずれ「こんなもんか」と感じることになるだろう。

それなら、無理にモノを追いかけなくてもいいような気がする。
むしろ今の時代に必要なのは、その感情にひたれるテクニックのほうかも。
ささやかな寄付をしたり、給料日にちょっと贅沢な食事をしたり、たまに温泉に泊まりに行く程度のことで、十分に豊かな気持ちは味わえるのだから。

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【風見鶏】 2006/11/23

M君が9年前に家族と来て泊まった、「風見鶏」というペンションを2人で訪ねる。
海沿いの山の上にあり、宮崎の海を一望できる、すばらしい場所だ。
当時の写真が残っていたのと、奥さんがアメリカ人ということで、オーナーも記憶があったようで歓迎された。

あの頃は離婚したばかりで、まだ娘ともたまに会うことができた。
M君の子どもたちと遊ばせた帰り、「まだいっしょに遊びたい」と泣いた娘に、「ごめんな」と謝って抱きしめたことを思い出した。
あれ以来がんばってきたのは、娘にとって誇りに思えるような父親になるんだ、という思いからだった。

忘れようと強く思うほど、忘れまいという記憶をつくってしまうのが人の心なのだろう。
「まだこだわってるの?」と言われそうだが、私はあのときにそんな男でいようと決めたのだった。

風見鶏のオーナーは、35年前に神戸から宮崎に移り住んで来た。
個性爆発、ハチャメチャな人生を送ってきたような印象で、考え方もユニークな人だ。
お金のかかる都会暮らしより、毎日真っ青な海を見ながら魚をとって野菜を育て、楽しく生きる道を選んだという。

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【友あり遠方より来る】 2006/11/22

大学時代の友人で、関西で大学教授をしているM君が、9年ぶりに宮崎にやって来た。
著書も数十冊ある、英語の世界では有名な男だ。
宮崎牛の特上ロースを出す焼肉屋に連れて行って、大いに盛り上がる。

昔からお互いに相手と話すと、妙にやる気が出てくる不思議な関係が続いている。
今の地位に執着がないところも共通していて、いつも将来のビジョンについて熱く語り合う。
歩みを止めていない友を持つということは、こんなにも人生を刺激的にしてくれるものか。

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【ありがとうの効果】 2006/11/21

「ありがとう」を何千回も言う、という実験をやったことがある。
感謝することがあったから言うのではなく、先に言うことで感謝することが起きるという。
「悲しいから泣くのではなく、泣くから悲しくなるのだ」というパターンか。

ちょっとアヤシイ話に聞こえるが、脳のしくみから考えても、別に不思議なことではない。
質問をすれば答が出るように、脳は思考の不均衡を正そうとするから、「ありがとう」と言った理由を探そうとする。
その結果、日常生活のいい面に注目するようになるというわけ。
「今日は赤」と決めておくと、やたらと赤いものが目につくのと同じ仕組みだ。

それはそれとして、「ありがとう」が2万回を越えてしばらく忘れていたのだが、今どうなっているか?
と・ん・で・も・な・く、感謝することが起こった。
宝くじが当たったとか、そんなチャチな話ではなく、一生がガラリと変わってしまうような。
フシギ系の話はあまり好きではないが、事実は事実として報告するしかない。

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【合気道&太極拳のように】 2006/11/20

空手やテコンドーなど、打撃系の格闘技ばかりやってきた。
簡単に言えば、人を殴ったり蹴ったりして勝敗を決めるスポーツだ。
よほどの達人でない限り、たとえ相手を倒しても自分も傷ついてしまう。

これを会話に置き換えれば、言い争いや議論のイメージになる。
理屈で相手を負かしたとしても、感情的にはお互いしこりが残る。
そういう打撃のようなコミュニケーションには、そろそろ飽きてきた。

合気道は、相手の力に逆らわず鮮やかに受け流しつつ、抑える。
そこには自分だけでなく、相手さえも守るという発想がある。
人生の後半のコミュニケーションも、合気道のようでありたい。

若い頃は、どうしても相手の態度次第で対応が変わっていた。
「バカ」と言われたら、「何だとこの野郎!」という感じだ。
挑発には怒りで反応せず、やわらかく別の方向に流すようにしたい。
「バカ」「はい、バカですよ」

太極拳をしているような、穏やかな語り口で講演をする人がいる。
ゆるやかな動きの中に、時としてインパクトのある言葉がちりばめられる。
批判的な発言や質問に対しても、ゆったりとした円の動きでかわしていく。
「言葉のボクシング」ではなく、「言葉の太極拳」をめざしたい。

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【ジョイントセミナー】 2006/11/19

相棒の姫と親友のたぬきコーチとともに、宮崎初(発)のジョイントセミナーを開く。
休日にわざわざ足を運んで話を聞いてくれた参加者に、心から感謝。

宮崎最年少のプロ・カラーセラピスト。
宮崎初のプロ・コーチ。
そして言わせてもらうなら、宮崎唯一の成幸英語インストラクター。

それぞれが個性的なワークショップを提供したあと、3人でパネルディスカッション。
予想通り、「1粒で3度おいしいセミナー」となった。
終了後、参加者たちからもらった講師へのメッセージカードを読んで、本当にやってよかったと思った。

姫は、カラーセラピーの奥深さを語ったあと、誰にでもできる「ファイブカラーセラピー」を教えてくれた。
本当の自分を知ってから行動に移すこと、色が教えてくれる光と影のバランスをとることの大切さ。
いかにそれらを軽視して、外側の価値観にふり回されて行動していたかを気づかされた。

たぬきコーチは、「夢」を「単なる予定」に変えてしまう秘技を披露してくれた。
後ろから見て、ほとんど全員がうなずいていたほどの説得力。
講師としても、内容も、かなりバージョンアップしていて驚いた。

私は英会話の演習を織り交ぜながら、「体・言葉・焦点」で視点を変える、シンプルしかけの実践法。
今までどんな気持ちでいたかは関係なく、人の感情は一瞬で変わる。
参加者が「気づく」瞬間の表情を見るのは、講師としてこの上ない喜びだ。

最後に、ある参加者から「いじめ問題」について質問があった。
私は、「強い立場から弱い立場への力の行使の連鎖を断ち切る」方法を提案。
いじめも、あらゆる人間関係の悩みも、この「成幸セミナー」の考え方を広げていくことで減少できる。
そんな手ごたえさえつかんだ、貴重な一日だった。

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【PTA教養講座】 2006/11/18

職場で、PTA向けの講演会を企画運営した。
昨年は、たぬきコーチにコーチングの話をしてもらい、大好評だった。
今年は、元検察庁の県教育センター主幹を呼ぶことになった。

経歴に似合わず、とてもマイルドな語り口でユーモアと感動のある話だった。
やさしさよりも厳しさが評価されがちな教育現場に、一石を投じる形となった。

教師に言われていちばんうれしい言葉は、「がんばったね」(結果への評価)。
いちばん嫌な言葉は、「こんなこともできないのか」。
「生徒はできないということが前提でないと、教育は成り立ちません」

親に言われていちばんうれしいのは、「おこづかいをあげるよ」。
というのは冗談で、本当は「がんばってるね」(現状への評価)。
いちばん嫌なのは、兄弟間の比較だそうだ。

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【修行】 2006/11/17

あくまでも「軽いノリ」だけど、最近自分に課している「3つの修行」がある。
特に職場で、生徒や同僚に対して。

(1)声を低いトーンに保つ。
(2)心を静かに保つ。
(3)笑顔でマイルドな雰囲気を保つ。

これって、騒がしい学校ではけっこう難しいのだ。
人の波にのまれて忙しくしているうち、ついカン高い声で叫び、心は揺れて、しかめっ面になる。
外側に反応するのではなく、内側に主体的に存在していたいものだ。

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【トイレ掃除ブームに警告】 2006/11/16

「トイレ掃除をすると運がよくなる」みたいなことを芸能人が言ったようで、世は掃除ブーム。
似たような「掃除本」も、次から次へと出版されている。
「掃除で心が磨かれる」という人もいて、今まで業者に任せていたトイレ掃除を生徒にさせはじめた学校も。

私はもともと清潔好きで、掃除も楽しんでやるほうだ。
トイレに入れば、普通に便器や流しをきれいにしてから出てくる。
もともと武道をやっていて、自分を磨く「場」である道場を掃除するのは常識だし。

ところが、「素手でトイレ掃除を」と主張する流派?があって、健康上問題になっているようだ。
雑誌の記事で医師が警告していたのだが、手の小さな傷跡などから細菌が入り、感染症になるケースがあるという。
掃除はすばらしい活動だが、ブームに踊らされすぎて、病気にならないように気をつけてほしい。

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【プロの秘密】 2006/11/15

NHKテレビ「プロフェッショナル」に出演した、ベストセラーを量産する編集者。
仕事の手の内を公開して、よく言われるのが「思ったより普通ですね」。
彼の答は、「それ以外に何かあるんですか?」

私は職業柄、英語がペラペラになる「秘密」を知っている。
それは、「練習量」。
おもしろくないでしょ?

プロフェッショナルの定義。
「平凡なことを、非凡に行う」

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【直感】 2006/11/14

自分の得になることや、一般に正しいとされているほうを選ぼうとしても、なぜか気がすすまないことがある。
逆に、一見損をしそうで人に認められないことでも、妙にワクワクすることがある。
これが脳科学の最先端で注目されている、「直感」「ひらめき」というものだろう。
あてにならないという人もいるが、実は過去に蓄積された経験やDNAからのメッセージだという。

私の場合は、理屈で考えて出した結論より、直感に従って行動してうまくいった例が多い。
おもしろいのが、どうも気が向かないで別の所に行こうとすると、本当に必要だった人や情報と出合うこと。
「このために、今までの流れがあったのか」と思うこともよくある。
なんとなく人生をコントロールされているような(笑)。

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【余計なことが楽しい】 2006/11/13

クリスマスに向けて、妹が経営するケーキ屋「かれん」の手伝いをするようになった。
といっても、チラシを折ったりスタンプを押す程度の雑用だ。
ところが、これがまた面白くて、仕事が終わったあとの楽しみにさえなってきた。

思うに、人は「やらないでもいいこと」をやっているときが、いちばん楽しいのかも。
「やらねばならないこと」をやっていると、つらくなってストレスがたまる。
試験勉強をしていると、部屋を掃除したくなるようなものかな。

で、人生で本当にやらないといけないことって、そんなにたくさんあるんだろうか。
よく考えてみると、やらないと絶対に困るなんてことは、めったにないんじゃないか。
そこに気づけば、ほとんどのことは「やらなくてもいいこと」になるので、何をやっても楽しくなる。

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【夕暮れ】 2006/11/12

英検面接委員の仕事が終わって、喫茶店でゆっくりと珈琲を飲む。
書店に立ち寄って、数千冊のタイトルをざっと眺めたあと、必要なものを何冊か買った。
忙しかった日の夕方は、珈琲と本がいちばんだ。

通り過ぎた若者のTシャツに、「No Surf, No Life」とあった。
私なら、「No Coffee, No Life」「No Book, No Life」か。

店を出たとたん、思わず息を飲んだ。
薄暗くなった遠くの山々のラインに、うっすらとしたオレンジ色の夕焼けが。
美しすぎる天体ショーに、しばらくの間ぼう然と立ちつくしていた。
独りで眺めるには、あまりにもったいない瞬間だった。

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【前のめりではなく】 2006/11/11

ハードワーカータイプの人が、よくこんなことを言う。
「死ぬときは、前のめりに死にたい」
あれこれ活動していたときには、私もそう思っていた。

でも今は、大の字で、空を見ながら死にたいなあと思う。
自分の一生のドラマを見ていたのは、地ではなく天だから。
「オレ、どうだった?」と笑顔で旅立てたら最高だなあ。

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【勝手に流れていく】 2006/11/10

もともと、英語が好きというわけではなかった。
父が半強制的にアメリカにホームステイさせて、英語を話さざるを得なくなった。
帰国したら、中学校の英語の先生に「英語弁論大会に出ろ」と言われて、やむなく練習した。

その流れで、高校から大学にかけても英語からなかなか逃れられなかった。
でも、英語オタクのように「英語LOVE」にはなれない。
教師にはなりたかったが、英語以外は成績が悪かったので、英語を選ぶしかなかった。

教え方が下手だと気づいたので、必要に迫られて指導技術の本を読んだ。
すると、全国の英語指導の達人たちと出会い、セミナーを開くようになった。
そのうちに、英語界の著名人を紹介されはじめた。

将来の夢は、英語とはまったく関係ない。
私より英語が上手い人は、世の中にゴマンと、いやヒャクマンといる。
それなのに、英語から離れようとすればするほど、英語のほうが追いかけてくる。

英語を例にとったが、実は人生全般にこのような「流れ」を感じている。
頑張ってもダメなものはダメだし、頑張らなくても驚くほどうまくいったりする。
必死で努力して成功したり失敗したりするなら、努力は関係ないということかな。

最近はもう勝手にしてくれ、おまかせ〜、という気持ちになってきた。
やるハメになったらやる、これが意外と成功の鍵かも。

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【松本道弘先生】 2006/11/9

ディベートの達人、「英語道」の松本道弘先生と、オーシャンリゾートで会う。
今回は私の父の案内で、神話のふるさと高千穂と椎葉を旅した最終日だ。
中華料理をご馳走になりながら、いつもの熱い語りで夜はふけていった。

前回いちばんインパクトのあった言葉は、「きれいな英語よりも、斬れる英語を」。
スピーチ英語をやってきた私への、厳しくも温かい指摘だった。
先生はディベーターとして、最近流行りの音読にも批判的だ。

武道家としても、スタイルは違っても一目置いている。
60代半ばというのに、筋骨隆々である。
毎晩のように、独自の修練を続けているという。
群れずに独りでやっている、というところに惹かれる。

今回学んだことは、本を量産する文筆家としての心得。
先生は文章を書くとき、必ず川や海といった水の流れのある場所にいる。
「読み書きはリズム、速さを止めると滞る」

「みんなで恥をかきましょう」
いちばん印象に残ったのが、この言葉。

相手がどう攻めてくるかわからないディベートでは、言葉につまって人前で恥をかくことがある。
でき上がった原稿を流暢に読み、パフォーマンスするだけのスピーチとは緊張感が違う。
そこに挑戦を続けていくのが、松本先生の生き方なのだろう。

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【楽しいときには寂しいことを】 2006/11/8

離婚後のショボくれていた日々の場面を、なぜか最近あれこれ思い出す。
そのときの心情を思い起こすと、今でも胸にくるものがある。

夕暮れに歩いていて、近所の窓から親子の笑い声が聞こえたとき。
夜が長くて、「タクシー・ドライバー」「レイジング・ブル」などの白黒映画を見つめていたとき。
闇の中を走って体をいじめ、1ヶ月で5キロも体重が減ったこと。
朝が早いパン屋でサンドイッチを買って、通勤の車中でこぼしながら食べていたこと。
冬は、BOSSのカフェオレを朝食代わりに、缶で手を温めながら行ったこと。

当時は逆に、結婚後の楽しかった日々の場面を、たくさん思い出していたのだ。
人は、寂しいときには楽しかったことを、楽しいときには寂しかったことを思い出すようだ。

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【知的生活・詩的生活】 2006/11/7

昔見た映画「恋人までの距離」で、川沿いを歩く二人に、若い詩人がこんな言葉をかけた。
「もし僕の詩が君たちの人生を彩ることができれば」
買ってくれ、だったかなあ。

現在の生活は、ブームの「成功者」とはほど遠いが、実に幸せなものだ。
やりがいのある仕事と、安定した収入。
癒される海・山・川の美しい自然環境、大好きな書店・映画館・カフェの知的空間。

珈琲を飲みながら本を読み、気が向いたら文章を書き、映画を楽しむ。
休日には、ゆっくりと時間をかけて自然に親しむ。
知的生活と詩的生活の楽しさを、心から味わっている。

スケジュールで真っ黒だった手帳は、空間だらけに。
習い事も全部やめて、何もできなくなったが、何もできなくていいことに気づいた。
何もなくても、受け入れられることがわかったから。

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【水の人生・炭酸飲料の人生】 2006/11/6

炭酸飲料タイプの人は、一時的な感情ですぐ反応して動いてしまう。
他人を基準に行動するから、いちいち気持ちが乱される。
ちょっとでも缶を揺さぶられると、圧力がかかって、ふたを開けるとプシューッ!

水のような人は、主体的に生きている。
自分の価値観を大切にしているから、静かに落ち着きを保ったままだ。
いくらペットボトルを振り回されたところで、何も起こらない。

人間だから、水になったつもりでも、ちょっとしたことで炭酸に戻ってしまうけどね。
どうせ変わるなら、液体にも固体にも気体にもなれる、水のようでありたい。
形がなく、すべてに融和して、自由自在に変幻できるあたり、人の心と似ているじゃないか。

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【iPodも苦手】 2006/11/4

私は、かなりのアナログ人間。
パソコンもまだうまく使えないし、携帯メールも苦手だ。
仕事で最近流行りのiPodを持たされたが、使い方がサッパリわからない。
若い人のように感覚で使えるようにはならないので、「はじめてシリーズ」みたいな解説本を見ながら、恐る恐るさわる。

でも考えてみれば、私のライフスタイルにハイテクはあまり必要ないんだよね。
家と職場にはパソコンとCDラジカセがあるし、通勤は車なので、これもCDかカセットテープで十分。
モバイルのノートパソコンとかiPosがほしかったけど、実際に買ったら使う場所がないはず(笑)。

それよりも、いろんな本や書類に目を通して、深くじっくり考えて、腰を落ち着けてたくさん書く。
電子機器のマニュアルと格闘してるヒマがあったら、そっちのほうに時間を使いたい。
人生は有限なんだから、時代の流れについていくのではなく、軽く流される程度にしとこう。

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【達人セミナー講師】 2006/11/3

「英語教育 達人セミナーin宮崎」も、今日で9回目を向かえる。
私が講師として参加者の前に立つのは、3回目となる。
といっても、県外から招いている、全国で活躍中の講師たちの前座程度に過ぎないが。

今回は、飄々としながらも超有名講師たちの人脈を持っている不思議人間、谷口幸夫先生。
そしてNHKラジオ「ビジネス英会話」の執筆者の一人である、ネイティブ並みの英語を使いこなす増沢史子先生。
プレゼンテーション能力、英語力ともに、私など比べものにならない大きな差を痛感させられた。

先日の講演会がうまくいったので油断したのか、今回自分としてはちょっとノリが悪かった。
その分、セミナー運営の奥深さを実感できたという収穫もある。
はっきり言って、私は講師業に目覚めたよ。
次回のセミナーでは、参加者のみなさんに喜んでもらうぞ〜。

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【母の誕生日】 2006/11/2

母も、ずいぶんと年を重ねた。
母親(私の祖母)を事件で突然失うという悲劇から、もう何年が経っただろうか。
被害者の遺族としての心の傷は一生背負っていく覚悟だが、最近はずいぶんと笑顔が出るようになった。
これもいい出会いに恵まれ、いい人たちに囲まれているおかげと、息子として心から感謝している。

親孝行を心がけながらも、実際に私がやってきたことといえば、典型的な親不幸ばかり。
それでも、レベルの高い人たちと交わることによって、少しずつではあるが変わってきたように思う。
今日も愛する人たちから、母のもとにすばらしいプレゼントが贈られた。
母さんありがとう、これからもずっと元気で。

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