<2006年10月>

【映画の評価】 2006/10/26

夜、最終で映画「地下鉄(メトロ)に乗って」を見た。
楽しみにしていたものの、この作品、ヤフーの映画レビューでボロクソにけなされていた。
せっかく行ってハズレだったら悲しいので、ずいぶん迷ったのだが、結局見ることにした。

結果から書くと、意外と深くて、もう一度見てみたくなった。
父と息子が「許し合う」ことがテーマというより、女性の心の動きが非常に大切なポイントだった。
女優の表情やちょっとした言葉の裏にある意味を、映画のあとに彼女から細かく説明されてわかったのだが。

さすが浅田次郎、酷評している人は、そこが読み取れなかったのだろう。
単純な結論だが、本当に他人の評価はあてにならない。
きっと、他人の自分に対する評価も、あまり気にしないほうが正解のはず。

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【質問と答の法則】 2006/10/24

脳というのはおもしろい。
自分自身に質問を発すると、必ずその答を出してくる。
だからこそ、質問のやり方を間違えてはならない。

「無理して書かなくていい」
昨夜の質問に対して、そんな声が聞こえたと思ったら、ふと目が覚めた。
まだ夜明け前で、珈琲をわかしていると、窓の外にオレンジ色の朝焼けが広がってきた。
それもそうなんだよね、義務感で書いてちゃダメだ。

たぶん今は、これまでこだわってきたものを手放していく時期なんだろう。
事実、夏から秋にかけて持ち物の半分以上を処分し、すべての習い事をやめて、所属していた組織も抜けた。
ありのままの自分を受け入れられた今、もう「頑張る」必要はなくなった。

どうも人生は、パラドックス(逆説)で成り立っているらしい。
欲しがって追っている間は手に入らず、手放したら向こうから近寄ってくる。
「無理に書かなくていい」と手放したら、そのうちけっこういい作品が書けたりして(笑)。

発した質問の答は、人の言葉や本の中から返ってくることもあるので、感性だけは研ぎ澄ましておこう。
もし答が自分の深いところからわいてこなかったら?
それは、まだその答が必要な時期ではないということなのだろう。

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【ま、いっか】 2006/10/23

かなりの時間をかけて書き溜めた原稿が、たった今、パソコンの操作ミスで一瞬にして消えた。
もっと正確に書くと、この1年間に集めた執筆ネタのエッセンスのほとんどを失ってしまった。
いったい何のために、あれだけの時間とエネルギーを費やして蓄積してきたのだろう、ということになる。

ええと、こういうときに自分に問うべき魔法の質問は…。
「将来の成功のために、この経験から何を学ぶことができるだろうか?」
失敗を失敗のまま終わらせることはできないからね。

出来事に意味はない、あなたがその出来事に意味を与えるまでは。
成功は過去のものだが、失敗は未来につながる。
プラス思考やってた時期があるから(現在は幸せ思考)、自分に言い聞かせる屁理屈はいくらでも思いつく。

「ウォーッ!」と叫んで机をひっくり返してもいいんだが、まあ今回は穏便にいきましょう。
手放した分、またその空間に新しい何かが入ってくるでしょう。
秋の夜の珈琲と、今作ってきたみかんジュースも美味しいことだし。

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【総合格闘技と映画】 2006/10/22

「博多ラーメン しばらく」でラーメンを食べたあと、延岡の「近田道場」で、総合格闘技大会を観戦する。
ボクシングやキックボクシングから、打撃・投げ・絞め・関節技オーケーの総合ルールまで、さまざま。
アマチュアとはいえ、リングサイドで見たので迫力があった。

パンフレットには選手の顔写真とコメントが載っていて、選手を知らなくても楽しめる。
試合の運営もテンポよく、素人の見学者でも飽きがこない。
私が以前所属していた道場の大会運営には、このあたりが欠けてたなあ。

それにしても、格闘技とは激しいものだ。
ドツキ合いもせずに最強を名乗る武道家?もいるようだが、魔法が使えるような甘い世界ではない。
自分の今後の武道を見つめ直す、いい機会になった。

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【極楽、極楽】 2006/10/21

長く感じた一週間も終わり、週末は宮崎一美味しい石焼ビビンバを食し、露天風呂から星空を見上げる。
温泉で温まった体が冷えないようにバスローブでくるみ、デッキチェアに大の字になっている。
かすかに流れるBGM、星の光だけの静かな暗闇、これが幸せでなくて何だろう。

忙しい日々でも、一日に一回は大の字になって、まっすぐに空を見上げよう。
人は自分より下ばかりを見て過ごしているが、私たちを創造した宇宙は上にある。
たまたま目にした1つの星とじっと視線を合わせながら、なんとなくそんなことを感じた。

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【県庁講演会】 2006/10/19

英語嫌い治します。〜英語恐怖症への処方箋〜

このタイトルで、県庁職員の方々に講演をさせてもらった。
仕事のあとに学んで帰ろうという向学心旺盛な人たちのために、2時間精一杯語った。
幸い内容は好評だったようで、推薦していただいた方の顔をつぶさないでよかった。

講演やセミナーを引き受けるのは、参加者が喜ぶ顔を見たいから。
私の言葉によって、彼らの視点が変わる。
その瞬間を見るのが、講師側としては何よりも楽しみだ。

資料:講演のレジュメ

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【鍵山秀三郎講演会】 2006/10/18

「イエローハット」会長の、鍵山秀三郎さんの講演会に行く。
トイレや街の掃除をすることで、人格を磨いていくという運動をされているそうだ。
その実践の記録写真を見せてもらったが、ちょっと普通の人には無理なほどスゴかった。

いつも驚かされるのは、毎年この講演会を無料で提供してくれる、地元の「お菓子の日高」さん。
今までも渡辺昇一さんや船井幸雄さんなど、各界の著名人に学ばせてもらった。
しかも当日はスタッフが総出でお客さんに挨拶し、お土産のお菓子までくれる。

儲かったから社会貢献しているのか。
それとも、昔から社会貢献を志すような人たちだから儲かったのか。
いずれにしても、私はまだまだまだまだ…だ。

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【感謝】 2006/10/17

昨日から今日にかけてほど、人に助けられて感謝したことはない。
私の身内がある意味ピンチに陥っていたのだが、日頃から敬愛している器の大きな人がわざわざかけつけてくれて、力になってくれたのだ。
具体的には書けないが、結果がどうなるにせよ、今回のご恩はずっと忘れない。

この人は、吉田松蔭の「積誠をせよ」という言葉をブログで紹介しているが、それを見事に実践しておられる。
教師として、人に教えることを前提に情報に接する私とは違い、すぐに行動に移して解決してしまう。
このようなすごい人とおつき合いさせてもらって、なんと幸運なことかと感激したのだった。

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【ついています】 2006/10/14

みっちゃん会長さんは、会社の採用面接のときに、次の質問をするそうだ。
「あなたは今までの人生、ついていますか?」
原則として、「ついている」と答えた人の中から選ぶという。
ツキまくってる私なら、即採用かな?(笑)

新卒の人はほとんど「ついています」と言うが、中途採用の人は「ついてない」と答える人が多いという。
みっちゃん会長さんは言う。

「ついてない人だから面接に来ているのか。
そういう考えだから職を失っているのか。

ついてないと答えた人は、感謝が足りないのだと思います。
元気で面接に来れたのだから、それだけでも有難いし感謝なのです。

いつもも感謝していると、職なんてすぐ見つかりますよ。
だって、会社はそういう人を求めているのですから」

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【億万長者をめざす意味】 2006/10/13

史上最高のセミナー」という本で、ジム・ローンという成功哲学者が、億万長者になる意味を語っている。
なるほど、思わずうなった。

「最高に価値あるものとは、どんな人間になったかなんだ。
億万長者になるという目標を設定するのは、それを達成することで、自分がどんな人間になれるかということのためだ」

「成功」というと、最近はあまりにもジャンク本や情報が氾濫して、「結局お金でしょ?」とツッコミたくなっていた。
しかしそれは、ちょっと浅い読み方だったようだ。
アメリカの成功哲学は、日本に出回っているものと比べて成熟度が高いように思う。
それでも純粋なキリスト教信者に言わせると、「聖書の一部をビジネスに利用している」となるが。

別に億万長者にならなくても、今のままでじゅ〜〜〜ぶん幸せだ。
でも、収入の10パーセントを寄付に回す今の習慣を続けていけば、お金持ちになればなるほど、社会に貢献できるなあとは思う。
同じ10パーセントでも、金額が増えていくのだから。

ジム・ローンのメンターであるショアフ氏は、次のように語っていたそうだ。
「収入の90パーセントを人に与えられるような地位になれたら、すごいと思わないか?」
これはもちろん、残りの10パーセントでもすごい金額だということだ。
一度きりの人生、どうせなら、そんな大きな男をめざしたいよなあ(でも現実はダメ男なのだ)。

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【厳しい人の悲しみ】 2006/10/12

ある国で戦時中、たった一人の身寄りである父親を亡くした少女が、施設に預けられた。
愛くるしい表情に、良家の出で育ちもよかったため、女性教師は何かと彼女につらくあたった。
しかし少女は、どれだけ嫌がらせをされても、決して自尊心を失うことはなかった。

そんな少女を見て、ある日女性教師は意地悪く言った。
「まったく強情な子だねえ。おまえ、自分の立場がわかってるのかい?」
彼女は今度こそ、少女が泣きわめくと思った。

ところが少女は、微笑を浮かべながら言った。
「私のお父さんは、私を王女のように大切に扱ってくれたわ。先生はそうじゃなかったの?」

女性教師は絶句し、ドアの陰に身を隠した。
いつも強気だった彼女のほおに、一筋の涙が流れた。

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【水を飲んで何を出すか】 2006/10/11

「蛇と牛が同じ水を飲んでも、蛇はそれを毒にして出すが、牛は乳にして出す」
という言葉に出合った。

人は日々、さまざまな出会いや出来事を通じて、経験という水を「飲む」。
それらを自分の中で熟成させて、何にして「出して」いるだろうか?
人を悩み苦しませ、悲しませる「毒」だろうか。
それとも人を喜ばせ、元気にする「乳」だろうか。

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【サラリーマンよ卑屈になるな】 2006/10/10

天引き貯金、寄付、自己投資、生活の諸費用を差し引くと、月末にはけっこうお金がピンチになる。
なんとかしのいでいると給料日がきて、確実に数十万円が銀行口座に振り込まれる。
ATM(automated teller machine)にカードを突っ込むと、「どうぞ、お受け取りください」とお札が出てくる。
この瞬間だけは、さすがに「サラリーマンでよかった〜」と正直思う。

独立起業ブームで、サラリーマンでいることがカッコ悪いように言われることがある。
毎日朝から夕方まで束縛されて、安定した収入はあるが成功はできないと。
「好きなことを仕事にしてお金を稼ごう」といった本やウェブサイトも多い。
オレも脱サラして一発当てちゃおうかな、なんて気にもなる。

でも、世界でトップクラスのお金持ちの人たちって、実はサラリーマンなんだよね。
ビル・ゲイツに雇われてるスタッフたちだけど(笑)。
サラリーマンがダメなんじゃなくて、「サラリーマン根性」がつまらんわけで。

サラリーマンだって、ある意味独立した「自分株式会社」の社長だ。
たまたま今は会社に、自分の価値を売っているだけのことで。
そう考えると、公務員の人たちだってそうでしょう。

起業家は比較的自由かもしれないが、すべてが自分の責任として返ってくる。
そのため24時間365日、仕事のことばかり考えているのではないだろうか。
クレームだってくるだろうし、顧客との関係にも常に気を配っているはずだ。

何らかの制約の中にいるという意味では、起業家もサラリーマンも似たようなものかもしれない。
モーツアルトのような芸術家でさえ、スポンサーからの制約が厳しかったそうだし。
独立すれば勇者で、サラリーマンがカゴの中の鳥、というわけでもなさそうだ。

大好きな仕事を会社で本当に楽しんでいるなら、それはそれでいい。
会社は設備の整ったオフィスを無料で提供し、なんとお金を払いながら、ビジネスや人間関係を学ばせてくれる、ありがたい場所だ。
大きな仕事を成し遂げるには、組織力を使ったほうが有利なことも多い。

サラリーマンは経営者ほど背負っているものがないから、なんだかんだ言って気は楽だろう。
9時から5時まで働けば、あとは基本的に自由で、オンとオフの区別が簡単。
だから私は、いかなる規模であっても、経営という責任ある立場にいる人をリスペクトしている。

私は世界を駆け巡るビジネスマンというより、市井に身を置きながら静かな「知的生活」を営むことを好んでいる。
今がそうだというだけで、またすぐ気まぐれで何かやらかすかもしれないけど(笑)。
本を読み、映画を見て、文章を書き、喫茶店で一杯の珈琲を味わいながら思索にふけるのがシアワセ。
それでいて服を脱いだらキックボクサーのような肉体を持つ、文武両道の生き方が理想だ。

そんなシンプルなライフスタイルを維持するにあたって、サラリーマン生活は大きく貢献している。
夕方のホッと一息つく時間、夜のくつろぎのひととき、休日の解放感は何ものにもかえがたい。
床につくとき、朝起きたときの安定感のあるパターンが、私の知的発想を支えているような気がする。

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【中年になってよかったこと】 2006/10/9

疾風怒濤の10代、波乱万丈の20代、試行錯誤の30代。
決してカッコよく言葉を使ってるんじゃなくて、マジでボロボロ。
そしてぼくは、とうとう40代の中年男になった。

いや〜、中途半端(笑)。
英語もプロとして通用するほどじゃないし、武道も極めるにはほど遠い。
脳細胞も肉体も、生物学的なピークはとっくに過ぎた。

本も地道に版を重ねるのがやっとで、ベストセラーどころかミリオンセラーにも届かない。
ひとつのことに集中していれば、どの分野でも40年も費やせば、誰だって全国的な権威になれるのに。

離婚はやらかすし、子どもとは会えないし、まだ家庭も持っていない。
独身貴族などといえるのは、せいぜい30代前半までだろう。
成功者どころか、お金も出て行くばかりでそんなに持っていない。

でも、なんか「中年」っていいんだよね。
若い頃にこだわっていたことの90パーセント以上が、どーーーーーでもよくなってきた。
これって、すごく気楽なことだ。

昔は目標を設定して、計画を立て、達成することがうれしかった。
でも、心の奥底にはいつも理想と現実のギャップがあって、焦っていた。
中年以降になると、計画になかった予想外の出来事を、「へぇ〜、こんなこともあるんだ」と楽しめる。

ここでも、「人生プラスマイナス論」。
何かを得ると何かを失うが、何かを手放して空間ができると、新しい何かが入ってくる。
肉体的な若さを失うにしたがって、心がますますハッピーになってくるからおもしろい。

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【傲慢2種】 2006/10/8

ボランティアをしたとき、謝礼を受け取らないのは「謙虚」ではなく「傲慢」だそうだ。
なぜなら、そのお金が「自分のもの」と決めつけているから。
お金を「みんなのもの」として、社会のために使わせていただくのが「謙虚」だという。

先のことを「心配」してばかりいるネガティブな人もまた、「傲慢」といえるかもしれない。
何が起きるか自分にはわかっている、と言っているようなものだから。
前向きな人に対して、自分のほうがずっと深く考える人間だと思っている点でも。

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【馬と兄弟】 2006/10/7

ちょっといい話を聞いたので、おすそ分けを(出典は不明)。
やはり感動を呼ぶのは、「人に与える」というスタンスですね。

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ある兄弟が、亡くなった父親の遺産である6頭の馬を、仲良く3頭ずつ分けた。
兄は、次のように考えた。
「自分はすでに家庭もあって、生活が安定している。
弟はこれから結婚して子どもをつくって、何かとお金がかかるだろう。
よし、この3頭からもう1頭、弟にあげよう」

兄は夜中に弟の家に行き、1頭をそっと小屋に入れて帰った。
ところが、朝方家に帰って馬小屋を覗くと、残り2頭のはずが3頭のままだった。
首をかしげながら、その夜もう一度弟の家に行き、1頭馬を置いて帰った。
ところが戻ってみると、またしても3頭に増えている。

不思議に思いながら、次の晩もまた1頭を連れて、弟の家に向かった。
するとその道中、同じように1頭の馬を連れた弟とばったり出くわした。
「どうしてこんな夜中に、馬と歩いているんだ?」

弟は、こういった。
「ぼくは独り者だから、生活費はそんなにかからない。
兄さんは家族を養わないといけないから、出費もかさむだろう。
だから、ぼくの馬を1頭あげようと思って。
でも、何回持って行っても、不思議なことにまた3頭になってるんだ」

兄は弟を抱きしめ、その訳を語り、互いに大泣きした。

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【月を見上げて】 2006/10/6

今夜は「中秋の名月」。
宮崎でいちばん新しい天満橋を渡っていると、見事な満月の光が大淀川に映って、それは幻想的な風景だった。
川面に映った月や夜景は、見ていて本当に心が和む。

窓を開けると、もう半袖では冷たく感じる風が入ってきた。
静かな暗闇から聞こえてくる虫の音。
花鳥風月を愛でるゆとりさえなく、あくせく生きてどうする。

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【妹】 2006/10/5

今日は、妹の誕生日。
小さい頃からかわいがってきた妹も、見かけは若いが、年齢は確実に兄のあとを追っている。
大学の国文科を出て、給料のいい証券会社を脱サラ独立し、とうとう高校時代からの夢だったケーキ屋になった。

今夜は家族で、ちょっと洒落たフランス料理の店で美味しい食事を楽しんだ。
彼女と選んだプレゼントを渡したら、とても喜んでいた。
女性にとっては重労働の毎日だが、体に気をつけて、幸せな人生を送ってほしい。

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【9:1の法則】 2006/10/4

マンガ「課長 島耕作」で読んだ、京都の小料理屋の女将が言ったセリフのひとコマが、今でも私の人生に影響を与え続けている。
「何に対しても誠実でいたい思うんは、欲張りやないやろか。
うちは島はんとのことだけ真面目でいられるんやったら、他のことは大抵よろしいわ」

「これだけはどうしても譲れない」ということ以外は、あまり目くじらを立てない。
9割は基本的に笑い飛ばし、1割の出来事と真正面から本気で向き合う。
そんな生き方がいいなと思う、今日この頃である。

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【シェイドランプ】 2006/10/3

部屋の明かりをシェイドランプに変えてから、リラックスできる夜が楽しみになった。
ソフトライトの柔らかな明るさと陰影が、仕事の疲れを癒し、心を落ち着けてくれる。
静かなBGMを流し、珈琲を飲みながら本を読む。

せっかくの夜に、昼間のオフィスみたいに明るすぎる蛍光灯をつけて、パソコンのキーを叩いてたなんて。
家に帰ってくつろぐということを、光によって失いつつある人が多いのではないだろうか。
西洋の家庭もほとんどがシェイドランプだが、考えてみれば、日本の家の中も昔から薄暗かったのだ。

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【手帳の使い方】 2006/10/2

「夢を叶える手帳術」などという本をよく見かける。
達成目標を書いて、それを逆算して「やることリスト」を作り、1つずつ赤線で消していくとか。
ワクワクとテンションが上がりそうな企画だが、最近の私はまったく逆行中。

夢が叶う手帳よりも、「今日がハッピーになる手帳」がいい。
スケジュールはほとんどつまっていなくて、白ければ白いほどよい。
その日の感性で気の向いたことをやり、うまくいったことや、ふとわいてきたアイディアなどを書いていく。

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【リセット】 2006/10/1

先日、スターバックスのコーヒーセミナーで、テイスティングの練習をした。
違うコーヒーの味や香りをチェックするとき、必ず「リセット」して、舌や鼻をナチュラルな状態に戻す。
味ならミネラルウォーターを口に含み、香りなら全然別のもの、たとえば自分のシャツの袖を嗅ぐ。

日常生活でも、自分なりの「リセット」を小まめにするといいかもしれない。
手や顔を洗ったり、お茶を飲んだりということでもいいが、一瞬で簡単にできるものがいいだろう。
たとえば指をパチンと鳴らして、サッと気分を変える。
心の中に、自分だけのリセットボタンを。

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