<2004年3月>
卒業式のことを英語でcommencementと言うが、この単語には「始まり」という意味もある。
今日は私のかわいい生徒たちと、自分自身の新しい始まりの日だ。
30代最後のクラス、思い入れの深い1年間だった。
新田一郎の曲「ピアニシモのように」の、「明日また会うみたいに さり気なく別れてゆこうよ」という歌詞のように、あっさりしたラストでよかった。
すべての出会いと別れに感謝しながら、流れる雲のごとく生きてゆきたい。
(2004/3/1)
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月がきれいだったので、車をとばして海に行く。
月光が海面に映って、とても美しかった。
少し冷たい風が吹いていて、BGMは波の音だけ。
すぐこんな場所に来れる宮崎が、大好きだ。
宇宙にぽっかり浮いた丸い月を見ていると、不思議な気持ちになる。
もしここが南太平洋に浮かぶ小さな島だったら、もっと大自然の中の小さな自分を感じることだろう。
人生観が変わるかもしれないな。
アポロで月に行った宇宙飛行士の多くは、地球に戻ったあと、神父になったり、農業を始めたと聞く。
(2004/3/5)
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昨日と今日は、東京から現全日本チャンピオンの師範を招いて、テコンドーの昇級審査と特別練習があった。
宮崎支部は、年2〜3回、世界レベルの技術を持った師範に直接指導してもらえるという、恵まれた環境にある。
いつも印象的なのが、どの師範もジェントルマンであることだ。
言葉がていねいで態度もおだやか、私たち指導員の立場もよく考えてくれる。
それでいて強く、指導もうまいのだから、みんなが尊敬するのだ。
(2004/3/7)
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小林正観さんの講演会で夢見が丘に行く途中、後を走っていた友人の車がカーブを曲がりきれず、事故を起こしてしまった。
車は大破したが、運転していた友人は、奇跡的にまったくの無傷だった。
正観グッズのバンダナをしていたおかげ?と、本にサインしてもらうとき、友人といっしょに正観さんに話してみた。
「それは、負の先払いなんです。こんなすごい体験をしたということは、半年以内に同じくらいすごくいいことが起きますよ。ただし、今回のことについて不平不満・愚痴・泣き言・悪口・文句を言わなければ、という条件がつきますが」
いちばん印象に残ったのが、友人の淡々とした態度だ。
事故で車1台つぶしながら、ちゃんと講演も聞いて、心配をかけたからと私たちに同じバンダナをプレゼントしてくれた。
普通なら気が動転して、落ち込み、不機嫌で暗い雰囲気をつくっていただろう。
改めて、「心の置き方」を学ぶことの大切さを教えられた。
(2004/3/8)
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私と娘の心の絆と、ファーザーズ・ウェブサイトについて、地元新聞社の取材を受ける。
記事は、4月の中旬頃に出るそうだ。
インタビューされると、こちらの気持ちも整理されて、お互いにメリットがあると思った。
娘の幸せのためにも、元妻の再婚家庭の安定を願いながら、本当の親子が自由に交流できない日本の現状を変えたいと思う。
法改正で誰かを罰したり攻撃するのが目的ではなく、単独親権による子どもの虐待死などの悲劇をなくし、離婚後は子どもの気持を最優先させる関係を保ちたい。
そのあたりのニュアンスが、うまく伝わるといいのだが。
(2004/3/10)
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書店で「人生の100のリスト
」という本にピンときて、買って一気読みしたら、けっこうおもしろかった。
以前「死ぬまでにしたい10のこと(My Life Without Me)」という映画を見て考えさせられたが、気軽に100書き出してみるのもおもしろそうなので、さっそくやってみた。
書きながら思ったのは、ずいぶん物欲・所有欲がなくなってきたなあ、ということ。
「こういう体験がしてみたい」というのはあるが、「あれが欲しい、これが欲しい」はほとんどない。
今に満足し感謝しているから、「実現するとうれしいけど、しなくても十分幸せ」という感じだ。
著者のロバート・ハリスは、昔英会話で有名だったJ.B.ハリスの息子で、さまざまな葛藤が赤裸々に綴られている。
いわゆる成功法則本ではないが、紙に書くと実現するのは本当だから、本人が驚いていておもしろい。
現在54歳にして、また新たな100のリストを公開しているのも興味深い。
(2004/3/12)
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昨年から、ヤマハの「大人のためのピアノ教室」に通っている。
まったくの初心者だが、下手なりに好きな曲を弾かせてもらえるので楽しい。
いろいろな活動を同時進行させているため、練習の実情は一夜漬けがほとんどで、上達は遅いが気にしない。
「人生の100のリスト」にもあるように、ピアノが弾けるおじいちゃんになるのだ。
次の3曲を、「今年中に」「楽譜を見ないで(読めない)」「心をこめて」弾けるようになりたい。
「別れの曲」(ショパン)
「ノクターン」(ショパン)
「めぐり逢い」(アンドレ・ギャニオン)
(2004/3/17)
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三修社さんより、4月に発売される本「なるほどガッテン!英文法 目からウロコの超簡単レクチャー100」の見本が届く。
想像していたより立派な本に仕上がっていて、デザインも良く、著者としては大満足。
正直、内容にはかなりの自信がある。
「まえがき」にも書いたが、1冊の本が書店に出回るまでには、たくさんの人たちの協力が必要だ。
だから、今の自分の気持ちは、「喜び」以上に「感謝」。
チャンスを与えてもらった分、これからは人の成功と幸せの手助けをしよう。
(2004/3/19)
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ヤフー・オークションで購入した、SSI社の「速聴機」が届く。
カセットテープを4倍速まで音質を損なわずに聞けるスグレモノで、大量・高速インプットで開く右脳を開くために使う。
私もセミナーを受けて実践している「フォトリーディング」の、リスニング・バージョンといったところだ。
去年、七田眞さんの講演を聞いて、ますます右脳の可能性に興味を持つようになった。
武道の達人の技や、潜在意識の力、瞑想のハイヤーセルフ、精神世界で言う守護霊など、すべて右脳が関わっているような気がする。
この速聴機を、英語学習や自己啓発など、さまざまな能力開発に活用し、当サイトでレポートしようと思う。
(2004/3/20)
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海外でヒットしているという、インテリアの石庭「枯山水」鎌倉石組が届く。
「人生の100のリスト」で紹介されていたもので、インターネットで検索して購入した。
部屋も車もまったく装飾しない性格なので、いちばんシンプルなタイプを選んだ。
さっそく組み立てて、部屋のテーブルに置いて悦に入っている。
砂紋も自分で引いて、景石を配置するのだが、なかなか心が和むオススメ品だ。
原稿書きに疲れたら、窓の外の夜景とともに、この石庭を眺めることにしよう。
(2004/3/21)
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中元の「人生の100のリスト」(抜粋)
南太平洋の小島で海を見て過ごす。
雪景色の露天風呂に入る。
自分の畑で野菜を作る。
ハワイの海でイルカと泳ぐ。
エアーズロックの頂上で熱風に吹かれる。
映画を500本見る。
本を1000冊読む。
リッツカールトンホテルに泊まる。
合気道を習う。
喫茶店のマスターになる。
瞑想してハイヤーセルフに出会う。
億万長者になってみる。
街角の小さな本屋の店主になる。
娘をもう一度抱きしめる。
晴耕雨読の生活をする。
CDをリリースする。
個展を開く。
独立して成功する。
125歳まで元気に生きる。
書の作品集を出す。
詩画集を出す。
ベストセラー作家となる。
ジャッキー・チェンとスパーリングする。
松たか子とデートする。
ニューヨークでミュージカルを観る。
180°開脚ができるようになる。
アントニオ猪木に闘魂ビンタをくらう。
料理が得意になる。
物語風の成功哲学の本を書く。
1000人の前で講演する。
セミナーを開く。
前向きな話をするコミュニティをつくる。
隠れ家をつくる。
悔いのない親孝行をする。
パリのカフェで本のあとがきを書く。
ピアノが弾けるおじいちゃんになる。
山奥の小川のほとりに小さな庵をむすぶ。
カオハガン島で月を見上げて波の音を聞く。
シアトルでブルース・リーの墓参りをする。
老夫婦になって陽だまりでお茶を飲む。
娘に有形無形の財産を残す。
幸せな人生に満足して安らかに死ぬ。
(2004/3/13)
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早朝、母を連れて祖父母の墓参りに行く。
月に1回は訪れて、花や水をきれいなものに換えて、手を合わせる。
気持ちが安らかになる。
家に戻ると、行きつけの喫茶店に行って、休日の朝恒例のモーニング。
トーストを食べ、コーヒーを飲みながら、雑誌に目を通す。
学生時代から20年間続いている、一人だけのリラックスした時間だ。
(2004/3/14)
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誕生日が近くなって、運転免許の更新に行った。
退屈かと思っていたら、講話をした年配講師の話術の巧みさに感心してしまった。
待ち時間の節約に少し早めに始め、1度だけ違反したグループ(※)を優良運転者と何ら変わりはないと持ち上げ、今日の話の4つのポイントを予告し、わかりやすい資料をやさしい言葉で解説し、記憶に残るよう意外な事実を織り交ぜつつ、各参加者の目を見て質問し同意を求め、早めに終わって得したと思わせる 。
毎日同じような仕事をくり返しているだろうに、実に楽しそうだ。
これもひとつのプロの姿か。
教師として、生徒たちへの語り口をもっと研究せねばと反省させられた。
※私は、2年半ほど前に、踏み切りの一時停止無視でつかまった。
ちなみに、海外ではそのような規則はない。
「遮断機があるし、見ればわかるじゃないか」と、不思議そうな顔で言われた。
(2004/3/18)
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明日から、カオハガン島に行ってくる。
先月たまたま手にした1冊の本がきっかけで、今月はもう、コバルトブルーの海に浮かぶ小さな島にいる。
これからもそんな感じの、自由で軽快なフットワークでいきたいな。
この旅では、珍しく本を1冊も持っていかないことにした。
ペンとノートだけ。
大自然に身をゆだね、じっくり、ゆっくり、自分の内側と対話してきたい。
(2004/3/26)