<2006年3月>

【ラテ・マネー】 2006/3/31

今後の予定の1つに、夢実現の資金として「1000万円貯金」というのがある。
事業を展開している方には日常的なお金かもしれないが、サラリーマンが生活と寄付をしながら貯めるには、ちょっとした額だ。
それで最近、節約ゲームを楽しんでいる。

週に2〜3冊買っていた本は、書店でフォトリーディング(ごめんなさい)+キーワードチェック。
湯水のようにお金を使っていた外食は週末に限定、平日はダイエットを兼ねて自宅で軽くとる。
「ラテ・マネー」(西洋人が街でカフェ・ラテを飲むのに使うお金、つまり小さな無駄づかいのこと)は貯金箱へ。

導入した「哲学」は、「カオハガン思考」と「学生生活思考」。
カオハガンでは、お金を1円も使わなくても豊かで幸せに暮らせることを、島民たちが証明してくれた
学生時代、「1回のデート代に1万円くらい使う」と言った先輩に驚愕した、あの質素な感覚を取り戻したい。

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【プロ・ライター心得】 2006/3/30

英語界の一匹狼にして武道家、松本道弘さんの「武士道と英語道」を読んだ。
その中で、「私が書くのも学ぶためだ」という一文が目に止まった。
彼によると、書く・話すというアウトプット10%、インプット90%がプロのライターだという。

アマのライターは、90%を無駄なくアウトプットしようと焦るから、読者を疲れさせるという。
私は「伝えたがり屋」なので、心してかかろうと思う。
一夜漬けのにわか知識ではなく、実践を通して熟成した、コクのあるワインのような文章を書きたい。

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【非難】 2006/3/29

ある本に書いてあった言葉。

「多くの人たちが知らない(あるいは知りたくない)秘密を言えば、この世の中では、自分の思うことを言い、好き勝手に生きている人、要するに、他人からは身勝手だと思われている人のほうが、よほど人生を楽しみ豊かに暮らしているということだ。
そして、そう生きるためにたった1つ必要なことは、嫌われたり、非難されたりするリスクを負うこと、それだけである」

な〜んだ、それだけなんだ、と(笑)。
仮に人に好かれようとしても、誰かからは嫌われるものだから、好きにやったほうがいい。
「非難されない」のが、人生の「目的」ではないのだから。

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【シンクロニシティ】 2006/3/28

たとえば昨日は、かなり久しぶりに友人からメールが届いて、何度かやりとりした。
卒業生からも「美味しいパスタの店を見つけた」と、携帯にメールが。
帰宅すると、珍しくお菓子の頂き物があって、その友人の務める店の商品だった。
届いたばかりのタウン情報誌をパッと開くと、卒業生が教えてくれた店が特集されていた。

最近、このようなシンクロニシティ(synchronicity=意味のある偶然)が激増している。
たまたますれ違った人のさり気ない一言で、大きなビジネスヒントや気づきを与えてもらったり。
「あなたの目の前で起きるすべてのことは、何かのメッセージである」と言ったら、さすがにアヤシゲか。

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【ケ・テ・バーヤ・ビエン!】 2006/3/27

今日は、本を2冊読んだ。
1冊目は「一撃の拳」で、31歳という若さで極真会館の館長となった、松井章圭さんのノンフィクション。
伝説の空手家・大山倍達の亡き後を引き継いだときの、組織の分裂騒動の人間模様が読みごたえがあった。

どんな組織でも、カネや権力などがからみ、表裏でさまざまな争いが引き起こされる。
そんなとき、生前の大山倍達が語った組織論を胸に刻むことにしている。
ちなみに私は、組織内ではいかなる派閥にも属さない、一匹犬(狼よりも小心者)を貫き通している。

「組織に対しては好き嫌いがあってはならない。
私が毎日考えているのは、“縁”ということです。
総裁である私と支部長という縁、その根幹は師匠と弟子として出会った縁、考えているのはこのことだけです」

2冊目は「ラテンの秘伝書」。
なぜか昔から、ラテン系の生き方に共鳴している。
この本で紹介されている62の秘伝のうち、3つでも生活の中で実践すれば、悩みなど吹っ飛んでしまう。

特に気に入ったのが、別れ際のあいさつである「ケ・テ・バーヤ・ビエン」。
「頑張れ」の対極にある言葉で、「いいことがあるようにね」程度の意味だ。
人間の意志や努力を、初めから放棄しているところがキュートなのだ。

昔の日本でも、「さらば=さ、あらばあれ」、つまり“Let it be.”(なるようになるさ)と言っていたようだ。
アメリカ人も「じゃあ、がんばってね」なんて挨拶は絶対にせず、“Take it easy.”(気楽にね)が多い。
努力を尊ぶようなあいさつは、世界では極めてまれのようだ。

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【仕事をさせない】 2006/3/26

「仕事は忙しい人に頼め」と聞いたことがある。
いちばん近い人が遅刻をするのと同じく、ヒマな人に頼むとかえって仕事が遅いというわけだ。
多くの組織では、仕事のできる人はますます忙しくなり、そうでない人はますます楽になる。

しかし考えてみたら、仕事のできる人には「仕事をさせない」ほうが、業績はアップするはずだ。
ある特定の分野が得意な人に、まったく別分野の仕事ばかりやらせていては、結果として損失になる。
私が組織の長なら、優秀な人材にはたっぷりと時間を与えるだろう。
休むのも遊ぶのも、いいアイディアが出て質の高い仕事をするために、必要な条件だとわかっているから。

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【YAZAWAの怒り】 2006/3/25

矢沢栄吉さんが、テレビのインタビューでこう話していた。
「人間はみんな打たれ弱いんです。ショック受けてもう頼むよってなるけど」
「ぼくの場合は、頭にきちゃうからね」
「倒れちゃったら、頭くんなあ、起き上がらなきゃってのがあるんですよ」

幸せカウントばかりやっていると、怒ることがあまりなくなってくる。
それで、たまには怒りの感情を味わってみようと、あえて腹が立つことに焦点を合わせてみた。
そしたら出てくる出てくる(笑)、朝から嫌なことばかり続いて、マイナスのスパイラルに巻き込まれてしまった。
問題を問題としてとらえれば問題が起こり、問題と思わなければ問題に見えないだけだった。

人の悪口を書きつらねたブログを読んでしまう、小さなミスを口やかましく責め立てる同僚、ええと…忘れた(笑)。
私の場合いつもそうなのだが、それらに対して不平不満を言った瞬間、次の悪いことが起きる。
本当に不思議なのだが、無理にでもプラスのコメントにしてみると、必ずいい方向に展開するのだ。

でもまあ、ポジティブな怒りもたまにはいい。
来月旅行に行くが、仕事との兼ね合いで日程調整が大変だった。
20年近くも働いてきて、まだこんな不自由な生活のままなんて、何かおかしい!
社会人のみなさん、そう思いませんか?(怒)

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【仕事の1つ】 2006/3/24

野球の世界大会みたいなものをやっていて、テレビで王監督のインタビューを見た。
アメリカの審判が不適切なことをして問題となり、その翌日の朝のようだった。
怒りのコメントを期待する記者に、王さんは淡々とした表情で一言。

「いやいや、気持ちを切り替えるというのも、仕事の1つですから」

この言葉にはシビレた。
気持ちの切り替えも、プロにとっては「仕事」なんだ。
しかしその舞台裏では、「あれがアメリカのやり方か!」と怒り狂っていたらしい。
うーん、チャーミング。

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【本当のサービス】 2006/3/23

とにかく教師がしゃべりまくって、熱っぽく教え込むスタイルの授業がある。
一方、生徒の質問に答える形で、淡々と進めていく教師もいる。
生徒が自分で学習できるように、ノート書きや演習を取り入れる授業も。
一見ほったらかしでも、意外と生徒が力をつける場合がある。

私がたまにやってもらうマッサージなども、スタイルは人によってさまざまだ。
ずっと話している人、ダジャレを連発する人、ひどい場合は人の噂話とか。
私の場合はリラックスするために行くので、で黙々とやってくれるのが助かる。
話をしたい人もいるだろうから、その見極めがリピーターをつくるポイントだろう。

デパートや店で商品を見ていると、すぐ寄ってきて親しげに話しかける店員さん。
その人のナチュラル度にもよるが、私にとってはあれは逆効果。
「売りたい波動」を浴びると、人は引いてしまうから。
非常識的常識、放っておくのが最高のサービス、という観点も覚えておきたい。

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【インターネットの良心】 2006/3/22

インターネット上には、とても役に立つさまざまなソフトが、無料で提供されている。
コンピュータのエキスパートたちが、自己表現でやっているらしい。

OK Waveというサイトも、本当にありがたい。
どんな質問でも、必ずといっていいほど誰かが答えてくれるのだ。
そうするとこちらも誰かの役に立ちたくなって、助け合い社会が成り立っていく。

孤独だった時期、今寂しい人が集まる場ができないかなあ、などと考えていた。
その後インターネットが普及したが、金儲けや性欲が絡んで、出会い系サイト化してしまった。
私の知る限りでも、ネット上で知り合って被害にあった人は多い。

しかし、少しずつだが犯罪性のあるものは淘汰されて、いいものが増えているのも事実。
さまざまな事件が続いているが、それでもインターネットを使う人の良心を信じたい。

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【自業自得】 2006/3/21

グァテマラ共和国で、青年海外協力隊員として活動してきた人から聞いた話。
1日働いてもジュース1本の稼ぎしか得られず、1年に4〜5千人は殺される。
不安定な経済、遅れた医療や教育。
しかし、実際は観光資源に恵まれていて、人が変わればとても豊かな国になる可能性があるそうだ。

人のあり方も、同じではないだろうか。
いいものを持っているのに、自分で自分の首をしめているような人。
プラス面に目を向ければ、どれだけ豊かな人生を歩めるかわからないのに。

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【アシュリー】 2006/3/20

サイエンスミステリーというテレビ番組で、アシュリー・ヘギさんのことを知った。
800万人に1人の確率で生まれるプロジェリアという病気で、通常の10倍近いスピードで老化し、平均寿命は13歳。
すでにアシュリーは14歳、肉体年齢は100歳に近いそうだ。

詳しくは「言葉」に書くが、番組の中で彼女が語った一言が印象的だった。
“Life is not long enough to complain.”
(人生は不満を言っているほど長くないから) ※番組では「悪くない」と誤訳されていた。
天使は、いるものだ。

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【加速の力】 2006/3/19

昔、殿様が武士に褒美を与えるのに、それぞれ希望を言わせた。
「何百石を」という者たちの中に、1人だけ「本日1銭、明日から毎日その前日の倍額を30日間」と言う者がいた。
皆は、「なんと欲のない」と笑った。

ところが、今日1円、明日2円、あさって4円、しあさって8円と計算していくと、一ヶ月後にいくらになるだろうか。
なんと、1,093,741,824円(10億9千3百74万1千8百24円)になってしまうのだ。
最初はわずかでも、勢いがついて加速しはじめたら、とんでもない結果を生むというたとえ話。

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【SPIRIT】 2006/3/18

映画「SPIRIT」を見る。
単なる格闘技映画ではなく、「武道とは何か」がうまく表現されていて感銘を受けた
武という文字の意味は「戦いを止める」で、他者と争うのではなく、自分との闘いなのだ。
そこに精神が宿れば、「道」ができる。

すべてにおいて主人公とは天と地ほどの差があるが、流れとしては自分自身を見ているようだった。
スポーツマンシップと武道精神(スピリット)とは、どこか違う。
これからも、強くなればなるほど、ますます優しくあろう。
武道をやっていて、本当によかった。

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【中国雑技団】 2006/3/17

先月長崎で、生で中国雑技団の演技を見た。
格闘技はもちろん、ダンスや体操など、肉体を使った表現が好きだ。
映画でも、マシンや武器を使った作品はあまり見ない。
その流れで、車などにもまったく興味がない。

まだ若い子ばかりだったが、驚くべきパフォーマンスを見せてくれた。
全員が今すぐオリンピックに出場できるんじゃないかと思うくらい。
鍛えれば、人間はここまでやれるのか…。
自分の武道の稽古、生徒の指導についても、根本から考え直させられた。

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【小林正観さん(3)】 2006/3/16

■宇宙の法則

人間は地面からできたものを食べ、自然の中にあるものを食べている。
つまり、人間の体を構成しているのは、「宇宙の一部」である。
自分の能力や努力に頼らず、宇宙の法則に従っていれば、何をやってもうまくいく。

では、宇宙の法則とは何で、何をすればいいのか?
それは、「頼まれごと」である。
頼まれごとは、人の口を通じて届く、宇宙からのアドバイス。
人から何かを依頼されたら、いちいち論評評価をせず、淡々とこなしていけばいい。

宇宙や神を味方につける方法は、不平不満・愚痴・泣き言・悪口・文句を口にしないこと。
神社仏閣にお願い事をしないこと。
ありとあらゆることに幸せを感じて、「ありがとう」と感謝していること。

■努力の反対は

努力の反対語は、三次元では「怠惰」。
ところが四次元では、「感謝」。
自分だけの力で何とかしようとするのが努力、宇宙の力にお任せするのが感謝。

与えられた出来事を、ただ黙々淡々と受け入れる。
受け入れることの最高レベルが、「感謝」。
何事も受け入れることを、「悟り」という。

国立がんセンターの医師全員が、ガンで亡くなっている。
32%はガンで死ぬということは、68%はガンではないということ。
ガンと闘わないこと。

■お任せ100%

自我0%、おまかせ100%の状態に近づくと、人生がおもしろく展開しはじめる。
自我の思い(=重い)があることで、四苦八苦が生じる。
病気や事故にも「色」をつけないこと。

受け入れれば、心が優しく謙虚になる。
そうなった人には、病気も事故も起こらなくなる。
なぜなら、もうそうする必要がないから。

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正観さんは40年以上病気ひとつせず、毎日のように講演しているらしい。
彼流に言うと、「神様に気に入られている」。
そういう人の話を聞ける参加者は、実はとてもラッキーなのだとか。

ということは、この文章を読む縁のあったあなたも、ラッキーということになる。
不幸だとか恵まれていないと嘆くのは、ある意味認識不足というか、未熟なのかもしれない。
どんな生き方や考え方をするかは自由だが、私は「感謝」の方向でいってみたい。

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【小林正観さん(2)】 2006/3/15

「般若心経」の解釈については、ポイントだけを簡単に書くにとどめる。
なぜ般若心経が難しいと思われているのか、その答えも聞いたのだが、ここでは控えたほうがいいだろう。

2500年前に釈迦が後世に伝えたものだが、他の言葉は伝えなくていいほど、般若心経だけは別格だそうだ。
しかも本当に必要なのは最初の3〜4行だけで、あとは同じこと(何もない)のくり返しで、最後は「あちらへ行きましょう」。

■四苦八苦

1.生(生まれてくる)
2.老(老いていく)
3.病(病む)
4.死(死ぬ)
5.愛別離苦(愛する人と別れる)
6.怨憎会苦(憎む人会わねばならない)
7.求不得苦(求めるものが得られない)
8.五蘊盛苦(物事への評価をしすぎる)

以上をまとめると、「苦」の共通項とは「思い通りにいかないこと」。
思い通りにならないことが、ストレスとなる。
それならば、「思い」を持たなければいい。
今すぐ「苦」は消えて、100%幸せになれる。

西洋的発想では、「人の何倍も頑張って努力して手に入れる」。
東洋的発想では、「全部受け入れたら楽になる」。
思いを持たなければ、悩みも煩悩もなくなる。

現象にいちいち反応しないで、受け入れる。
自分の思い通りにしようと思わないこと。
「あと○ヶ月の命」に対しても、「だから何?」。
おもしろいことに、受け入れた人はガン細胞が消えて、受け入れない人は増殖する。

このことが理解できた瞬間から、すべての悩み苦しみがゼロになる。
受け入れることの最高レベルが「感謝」。
受け入れることを「悟り」という。

宇宙には「成功」「向上」「勝利」という概念はない。
うまくいく条件があるとすれば、力を抜くこと、頑張らないこと。
宇宙を味方につけること。

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【小林正観さん(1)】 2006/3/14

3月4日は、小林正観さんの5時間講座に参加。
これは一般の講演会と違って、かなり突っ込んだ話になり、残念ながら録音も禁止。
今日のメインテーマは、「般若心経」の解釈について。

■裏返し構造

生きているときは執着、死ぬときは未練というが、執着のない人がすべてうまくいく。
商品は、「売れなくてもいい」と手放したときに売れ始める。
ただおもしろがって、人に喜ばれるように作ったものが売れる。
買ってくれる人に感謝だけしておくと、広告や宣伝をしなくても売り切れる。

夢や希望、目標を持つことは、宇宙を敵に回すこと。
今与えられているものに満足できない、「もっともっと」と、神へ不満をぶつけることだ。
神社仏閣に行ってもお願いなどせず、ただお礼を言うだけの人が、神から見てつき合いやすい人。
現状にただ感謝して喜んでいる人を、宇宙はもっと喜ばせようと応援する。

+++++

このことについては、「本心庵書店」の池田光さんがいい例だと思う。
「本当に必要な人には必ず届く」という信念で、人をあおるようなセールスレターや、広告はやらかなった。
自費出版本が斎藤一人さんの目にとまって売れ始め、池田さん自身もベストセラーを出すことになった。

このスタイルについては、「スピリチュアル・マーケティング」に詳しい。
ビジネスについて、いい発想の転換になるだろう。

■4人の互助会

ガンになっても、「免疫細胞療法」で治る。
自分の身体のNK(ナチュラルキラー)細胞を外に出して培養し、それを再び注入すれば、24時間でガン細胞は消える。
300万円かかるが、副作用はない。

4人で互助会を作って、その中の誰かがガンになったら、他の3人が100万円ずつ出すと決めておく。
どうせ治るし、300万円もらえるなら、「ガンにならないと損だ」と思う(笑)。
そうすると、「裏返し構造」が働いて、残念ながら?ガンにはならない。

自分の体内で、NK細胞を培養する方法がある。
予防医学として有効で、しかもお金はまったくかからない。
それは、「笑う」こと。
ダジャレやオヤジギャクにも笑うことで、細胞が活性化する。

自分の身体にスイッチを入れる。
「今日から年をとらないことに決めたから、よろしく」
声、言葉に身体の細胞は反応する。

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【お金持ち講座】 2006/3/13

11日(土)の午後は、「サクセスサポートひむか」に参加。
コーチングの古賀さんが2ヶ月に1度、無料で提供してくれる成幸セミナーだ。
今回のテーマは「お金」。

■1万円札の演習

お金が好き、たくさん欲しいと言う人は多いが、それではどれだけお金のことを知っているか?
1万円札のサイズは?
図柄は具体的にどのようなものか?

実際に何も見ないで紙に描かされたが、半分も合っていなかった。
見ているようで、見ていないものだ。
これでは相手に好いてもらうことは無理だな(笑)。

健康についても、同じことが言える。
自分のすべての臓器の場所とその働きが言える人は、ほとんどいないだろう。
健康が大切だと言いながら、ごく大雑把にしか意識していないのだ。

■○○するとお金が貯まる

スピリチュアル系でよく聞くことを、みんなで挙げてみた。
常識で考えると笑えるが、以下はその世界の人たちの「常識」(笑)。

・トイレ掃除(自我がとれて流れがよくなる?)
・トイレのふたを閉める(億万長者の共通項?)
・お札の顔をそろえる(大切に思う気持ちを伝える?)
・1円玉でも拾う(親兄弟である5円玉〜1万円札がお礼にやってくる?)
・支払うときに「仲間を連れて戻ってきてね」と心の中で言う(惜しむ気持ちを表す?)
・あえて客の少ない店で喜ばれ度の高い使い方をする(お金もうれしくて寄ってくる?)
・新しい財布には最初に札束を入れる(財布に大金の感覚を覚えさせる?)
・寄付をする(宇宙の法則で投げかけたものが返ってくる?)

それぞれにもっともらしい理由がついているが、おもしろがることがポイントか。
次は、今日初めて聞いたもの。

・財布は長財布(お札を折らない?)
・お札は逆向きに入れる(頭が下になって出て行かない?)
・領収書は別にする(出て行った証拠と混合しない?)

ここで、古賀さんのコメント。
あなたにとってそれが正しいのであれば、そうするべき。
ピンときた直感、フィーリングを大切にする。
知っていてもやらないのは、アクセルとブレーキを同時に使っているようなもの。

■使わない

参加者のAさんは、ある出来事からお金の大切さを実感して、本気で億万長者をめざしている人だ。
普通の会社員ながら、すでに数千万円の貯金があるそうだ。
Aさんのお金持ちになる秘訣はシンプルで、「使わないこと」。

本当に必要なものだけを買う。
欲しいものがあっても、1〜3週間は間を置いて、もう一度考えてみる。
使わないというのは、思った以上に難しいことだ。

お金を貯めるとき、最初の100万円までがいちばん苦しい。
その後は、加速する。
不思議なもので、いつでも買えるという状態になると、そんなに欲しくなくなる。
そうすると、さらにお金が貯まる。

■満足する状態

どんな状態になれば、「お金持ちになった」と思えるか?
自分なりにイメージしてみる。
私の場合は、次の3つが出てきた。

・お金のために、上司や客に頭を下げなくていい(いつでも仕事を辞められる)。
・好きなときに、好きなところで、すきなことをできる(韓国料理が食べたくなったらすぐ韓国へ飛ぶ)。
・好きなことだけをやって、お金を稼ぐ(仕事=遊び)。

■自由人と不自由人

社会人は、大きく分けて次の4つのどれかに属する。

(1)従業員
(2)自営業
(3)ビジネスオーナー
(4)投資家

ロバート・キヨサキによると、(1)と(2)が「不自由人」、(3)と(4)が「自由人」。
裕福で地位が高いと思われがちな医者や弁護士も、(2)だから不自由人だ。
自分がいないと仕事が回らないのだから、自由とはいえない。

ビジネスオーナーは自分の作ったビジネスを人に任せ、投資家は起業家に投資して利益を得る。
会社にいなくても、海外旅行をしていても、ビジネスは回っているわけだ。
いわゆる「不労所得」、働かなくてもお金が自動的に入ってきて、資産収入で「お金にお金を生ませる」システムを作り上げること。

※「自由人=幸せ」とは限らず、従業員でも愉快に生きられるので、「幸せ感覚」も計算に入れたい。(中元)

■今自分ができること

借金自体は、悪いことではない。
「良い借金」と「悪い借金」があるだけだ。
良い借金とは、それを元手にお金を生む借金。
悪い借金とは、何かを買うためにお金を失う借金。

月収20万円だとして、「毎月5万円貯めなさい」と言われると、難しく感じる。
「15万円で生活しなさい」なら、節約のための前向きなアイディアが出てくる。
収入を自分であらかじめ制限して、「収入の範囲内で生活する」ことを続ける。

お金が貯まっても、それに比例して生活水準が上がり、ジュースがワインに変わるだけ。
生活が「楽」になることはない。
習慣を変えれば今すぐお金は余って、豊かさの感覚が味わえる。

※私は収入の10%を寄付に回し、10%を天引貯金し、10%は自己啓発に使い、残りの必要経費以外はみんなで楽しくなることに使っている。(中元)

複数のキャッシュフロー(収入源)を作る。
サラリー、週末起業、著書の印税、不動産など。

自分を変える、自分をつくる。
宝くじが当たった人の90%以上の人が、後のアンケートで「当たらなければよかった」と答える。
竹やぶで1億円を拾った男性は、防弾チョッキを着て、離婚して5億円の借金をつくって亡くなった。
やたらと大金を求めるより、それにふさわしい自分にしておくことが先決。

■人生の目的

古賀さん得意のコーチング手法。
3つの質問に対して、それぞれベストスリーを参加者の前で発表。
その結果によって、あなたの人生の目的がわかる。
私の回答を読む前に、自分ならどう答えるか、紙に書き出してほしい。

Q1.何をしているときがいちばん楽しいか?

(1)食欲・性欲・睡眠欲を満たしているとき。
(2)文章を書いているとき。
(3)情報を提供して、人の喜ぶ顔、元気な姿を見るとき。

Q2.それは、それぞれに「何」があるから?

(1)基本的な快楽
(2)自己表現の悦楽
(3)他への貢献と自分の成長

Q3.その楽しさを味わったら、次にどうしたい?

人にも味わってほしい。
そのための情報を惜しみなく提供したい。

最後の質問に対する答えで、その人が「ニーズ」に従って行動する人なのか、それとも「本質」に基づいているのか見抜かれる。
自分のニーズだけなら、モノを手に入れるのと同じで、1回で飽きる(成功)。
本質や価値に基づく行動なら、何度やっても飽きずに喜びが得られる(成幸)。

たとえば、車を手に入れるだけなら、単なるニーズ(目標)。
その車でどうするのか、何をするのか、これが本質(目的)。
初めに本質ありきで何をするか、これが成功と幸せの原則。

■成功のポイント

(1)目標額の設定。
(2)それを紙に書く。
(3)すぐ行動に移す。

■正しい年収目標の設定法

実際の年収が600万円で、目標が1000万円だとする。
それを12ヶ月で割って、毎月83万円稼げばいい、と考えないこと。
行動を始めると「加速の法則」が働くので、次のようにする。

1.目標の年収を決める。

<1000万円>

2.現在の年収を引いて差額を出す。

<1000万円−600万円=400万円>

3.差額の10%を出す。

<400万円÷10=40万円>

4.10%を今日から3ヶ月内に稼ぐ目標を立てる。

<3月13日から6月13日までに40万円>

5.3ヶ月後から6ヶ月後までに20%を稼ぐ目標を立てる。

<6月13日から9月13日までに80万円>

6.6ヶ月後から6ヶ月後までに30%を稼ぐ目標を立てる。

<9月13日から12月13日までに120万円>

7.9ヶ月後から12ヶ月後までに40%を稼ぐ目標を立てる。

<12月13日から3月13日までに160万円>

3月〜6月 40万円
6月〜9月 80万円
9月〜12月 120万円
12月〜3月 160万円

12ヶ月の合計400万円+現在の年収600万円=1000万円

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【斎藤一人さん(4)】 2006/3/12

■覚悟の話

「ついてる・うれしい・楽しい・感謝してます・しあわせ・ありがとう・ゆるします」と言っている。
それなのに、悩んでしまうという人がいる。
それはあたりまえ。

お釈迦さまだって、すべてを捨てて難行苦行を続けて、死ぬときにやっと悟った。
「難行苦行は、すべて無駄だった。生きているうちは悩みから逃れられない」と言った。
凡人の私たちが、悟れるわけがない。

悩みはあってもいい。
ないような顔をしてください。
そこで涼しい顔ができるのが、魅力。
言葉も、「ついてない・不平不満・グチ・泣きごと・悪口・文句・心配ごと・ゆるせない」を絶対に言わない。

ストレスがたまる?
ためておいてください。
人間の徳というのは、「自分から地獄を外に出さない」ということ。
それが「覚悟」。
その「覚悟」が奇跡を生む。

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その他、印象に残った言葉。

・税金は「ショバ代」。日本の環境や治安のありがたさを考えてみる。
・改良とは、自分の頑固さ(我)との闘い。
・人は井戸みたいなもの。根気強く、深く掘ってやる。ちょっと掘ったくらいで判断しない。

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【斎藤一人さん(3)】 2006/3/11

■無のアイディアの出し方

アイディアが出ない人は、自分が「怠け者」だと思え。
真似はしてもいいが、とにかく3日間のうちにお金をかけない改良のアイディアを5つでも3つでも考える。
「出なかったら、あなたは銃殺です」と言われたら、必死になって出すんじゃないか?
必死とは、「やらないと」必ず死ぬと書く。

経営者になるということは、「経営を学ぶ」ということ。
「私は職人だから」というのは、怠け者。
あとは淡々とやり続けること。

「ああなってくれたらいいなあ」、ならない。
「まったく変わらなくていい」、それが精神論。
自分の心の持ち方を変える。
おもしろくないものを、おもしろくする。

「部長には絶対に負けない」というのは、「他で部長の悪口を絶対に言わない」ということ。
言ったら負け。
いつもイヤミが長いのに、今日は30分んで終わっちゃったな、部長も根性なくなったな、くらい言えるようになる。

どんな場末の小さな店でも、ここにお客さんを引っ張ってくる。
徹底的に「無」を生かして、来てくれたお客さんに感謝しながら、お金をためる。
その間に、お金のありがたさがわかる。
お金の生かし方がわかる。

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【斎藤一人さん(2)】 2006/3/10

■無から有を生む(仕事の話)

「仕事には、お金をかけちゃいけないよ」
この意味は、1銭もかけなくてもできる改良は、いくらでもあるということ。
たとえば、掃除や笑顔、お客さんへの温かい声かけなど。
それを考えられるだけやりつくしてから、お金をかけた改良を始めるのが正しい順番。

仕事の成功法則は、精神的な成功法則と同じ。
「無」というものの使い道がわかっていないとダメ。
1銭もかけないアイディアを何個見つけられるか、考えて、実践する。
そのときに、たとえば1万円の予算の使い方がわかる。

「無」が基礎で、それから応用の「有」に行く。
「お金を出さずに、知恵を出しな」というのは、そういう意味。
お金をかけて店をきれいにしても、そこにいるのは「あなた」なのだ。
あなたの「魅力」がいちばん大切で、魅力をつくるのにお金はいらない。

サラリーマンも同じ。
「まったく状況を変えないで」どれだけ楽しく働けるか、アイディアをできるだけ考え出す。
上司から嫌なことを言われても、自分は人には絶対言わないのが「修行」。
嫌なことを言われなかったら、「それでは修行にならない」と困るくらいでないといけない。

基礎の「無」とは、現状で何も変えずに楽しくやれること。
応用の「有」とは、転職しても楽しくやれること。
この順番を間違ってはいけない。
無理に転職しなくても、何も変えずに楽しくやれるようになったら、自然と次の仕事に導かれる。

「何もなくても幸せ」と言えるようになるのが先。
そうすれば、「あったらすごく幸せ!」になれる。
すべては無から、無を使いこなしてから有に進む。

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【あの松本道弘さんとドライブ】 2006/3/9

昨夜は武士道と英語道の松本道弘さんを囲む会に招かれた。
松本道弘さんといえば、同時通訳の神様と呼ばれる國弘正雄さんと並んで、私の学生時代には英語界の2大巨匠だった。
私は高校から大学時代まで國弘さんにお世話になって、どちらかというと國弘派だったのだが、実際に会って話してみると、松本さんもとても魅力的な人物だった。

ちなみに、お2人とも本来なら「大先生」と呼ぶべき方なのだが、私のモットーが「群れない 媚びない 偉ぶらない」なので、「文武両道」の文章では誰に限らず「さん」づけとさせてもらっている。
などと断る必要もないほど、今まで接してきた多数の著名人の方々は例外なく自然体で、威張った態度など見受けられなかった。
やはりそういうメンタリティだから、成功されたのだろう。

ホテル最上階のラウンジで盛り上がり、松本さんが「明日は神話の国宮崎の神社に行きたい」というので、ふざけて「ジンジャー」エールを注文。
ところが今日仕事を休める人がおらず、いちばんヒマな私が案内するハメになってしまった。
飛行機の時間まで、鵜戸神宮と青島神社を回り、宮崎名物の冷汁を食べてもらった。
日本広しといえども、天下の松本道弘と鵜戸神宮の「運玉」を投げたのは、私一人だろう(笑)。

松本さんは英語の達人でありながら、柔道を主体とした武道家(martial artist)でもある。
武人であることをアイデンティティとし、現在までさまざまな荒波を乗り越えてこられた。
私も武道家のはしくれであり、レベルは比べ物にならないが、英語の世界でメシを食ってきた。
しかも、プライベートでも同じ苦い体験をしており、互いに傷だらけの体である。

武道家のサガとして、自分の極めようとするものに対して、必ず「道(Tao)」を求めてしまう。
単なるテクニックでは不満であり、そこに心(spirit)という価値観を重ねようとする。
安易に群れるのを潔しとせず、いかなる場面においても独自の小宇宙(microcosm)を形成する。

松本さんは、宮崎人を「水」にたとえられた。
都会の福岡人は「風」、情熱的な熊本人や鹿児島人は「火」。
九州男児らしからぬ、とらえどころのない透明な態度で、しかし内には静かな気合を秘めている。
かのブルース・リーが武術の奥義(secret)として語ったように、水はいかなる器にも適応する柔軟性(flexibility)を持つ一方で、氾濫すれば一瞬にしてすべてを流し去る力を秘めている。

と、ここまでの3段落は松本さん風の文章にしてみました(笑)。
しかし今回の松本道弘さんとの出会いは、人生の中でもかなりのインパクトがあった。
私も「成幸道」の師範として、水のごとき武術を駆使しながら、オリジナルの足跡を残していこう。
「オレが中元だ!」の時代をもう一度?

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【斎藤一人さん(1)】 2006/3/8

2月17日まるかんの寺子屋講演会で、しばらくぶりに斎藤一人さんの話を聞いた。
毎回とてもわかりやすい内容ながら、大きな気づきを与えてくれる。
今回最もインパクトがあったのは、この言葉。

「改良千回成功に至る 今が最高 今が最低」

東洋的発想の、「すべては与えられている、もう十分に満たされていて幸せ」。
西洋的発想の、「工夫すればきっとよくなる、もっとよくなる、さらによくなる」。
この2つがうまくミックスされていて、なるほどと思った。

「海の色や景色は、軽自動車から見てもロールスロイスから見ても、同じなんだよ」

それもそうだよね(笑)。
モノを手に入れて得られる喜びは、すぐに飽きてしまうし。

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【ブライアン・トレーシー(4)】 2006/3/7

ブライアン・トレーシーさんの話を聞いて、感じたことをいくつか。
まず、この4日間に渡って書いてきたことのすべては、無意味になるということ。
もうおわかりだろうが、行動に移さなければ、ということだ。
講演中くり返し、「この中の1つだけでも実行してください」「今夜やると約束してください」と言われた。

今手元のメモを読み返してみても、はっきり言って当たり前のことばかりだ。
つまり、彼が言う「基本」の連発だった。
ところが、わかっていながら実際にはやっていないのだ。
帰りの高速バスの中で、私は「10のゴール」を紙に書き出した。

私にとってインパクトがあったのは、「最も大切なことに最も多くの時間を割く」という考え方。
これも現実には実践できていない。
たとえばレストランに行っても、健康に良いものというより、美味しそうなものを注文する。
目先に迫った仕事を片づけることで、一日のエネルギーを使い果たしてしまう。

私は「成功」よりも「成幸」(成功して幸せになる)を提唱しているが、ちょっと補足を。
アメリカ流成功哲学が求めてる「成功」とは、実は家族関係や心身の健康など、いわゆる「幸せ」も含んでいる。
私が早くから収入の一部を寄付に回しているのも、彼らの発想に学んだことだ。

日本では不景気が反映してか、あまりにもモノやカネを得ることだけがクローズアップされているので、あえて「成幸」という造語を使っている。
「セイコウ」という言葉自体、明らかに「成功」からきているものだから。
今回のシリーズが、読者のみなさんの役に立てれば幸いだ。

最後に、アマノジャクな私としては、今回のような成功法則を実践しながらも、それを手放していることも語っておきたい。
これらの手法に対するこだわりが「ねばならない」に変わり、実現しないと嫌だという執着となると、幸せにはなれないから。
今のままでも十分に幸せ、目標が達成できなくても幸せ、私はあくまでもそれが前提で行動している。

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【ブライアン・トレーシー(3)】 2006/3/6

第2部のテーマは、「時間を制する者はビジネスを制する」。
主に時間管理についてだが、いわゆる成功哲学もからんで、とても濃い内容だった。

■はじめに

アインシュタインは、「何かが動かない限り、何も起こらない」と言った。
成功しない人の共通項は、行動に移さないこと。
成功する人の共通項は、グッドアイディアをすぐ行動に移すこと。
それを何度もくり返すことを、新しい習慣にしよう。

行動すると、2つの結果が得られる。
1.成功する→また同じことをやる。
2.失敗する→そこから学び、次は違うことをやる。
つまり、行動しても失うものは何もない。

何かを始めるとき、最初はみんな空手道場の初日である。
その日からただひたすら基本をくり返し、動きを学んでいく。
そしてやがて、黒帯になる。

成功へのプロセスは、料理のレシピと同じ。
材料と正しいプロセスがわかっていれば、あとは料理を始めるだけだ。

■自分の内面が外の状況を変える

「思考は現実化する」とは、映写機とスクリーンの関係に似ている。
映写機は「原因」で、スクリーンに映った映像は「結果」である。
あなたの考えが「原因」で、目の前で起こっている状況が「結果」と考えてみよう。
結果を変えるには、原因を変えるしかない。
つまり、「どう思うか」ということが、生涯を決定する。

35万人をインタビューした結果が、2年前に出た。
2年間定期的に電話をかけて、「今あなたは何を思っていますか?」と質問し、統計を取った。
収入やキャリア、幸せ度のトップ10%のグループと、それ以外のグループ。
両者の答えには、明らかな違いがあった。

成功していない人が思っているのは、次のようなことだった。
・したくないこと。
・今の問題。
・嫌いな人のこと。

成功している人が思っているのは、次のようなことだった。
・何がほしいか?
・何をしたいか?
・どうしたら実現できるか?
・どんな行動をとるか?

■トップ10%の特徴

世界のトップ10%の人たちには、ある習慣がある。
このようなセミナーに出てくることである。
自分を向上させて状況を改善しようと願うだけでなく、実際に行動を起こしている。

どうやって人の内面の人物像を判定するか?
その人が話すこと?
その人が書いたもの?
その人が願っていること?
いずれもノーである。

答えは、行動である。
「その人がどう行動しているか」
行動が真実である。

今何をしているか、が問題。
みなさんは、今このセミナーに出ている。
だから、トップ10%の中に入っている。

■トップ10%の思考法

1.「何が欲しくて、どうすれば得られるか」を明確にしている。

「どうすれば」と自分に質問しておけば、アイディアが常に出てくる。

2.どんな場合でも、いい面を探す。

家が火事になったら、「引越しができる」とさえ考える。
マイナスのあとにプラスあり、それはいいことの前ぶれという法則がある。
リストラなどというが、本当に自分が好きな仕事は、決して奪われることはない。
奪われるのは、あまり好きではない仕事のはずだ。

3.経験すべてに「教訓」を見出す。

小さな経験で大きな教訓を得る。

4.心の糧を与える。

いい本を読む、いい話を聞く、いい人とつき合う。
栄養のある精神的食事を習慣にしている。

■オプティミスト(楽天家)の特徴

1.成功に関して「非現実的な望み」を持っていて、それが実現する「魔法」を信じている。

※自分の力だけで成功しなくてもよい、人に助けてもらったり、幸運に恵まれることも想定内で。(中元)

2.人の10倍実行する。

初めてダーツを投げる人が、投げ続けるとどうなるか?
毎回少しずつうまくなる。
たまには当たる。
これが大きな成功のカギである。

3.粘り強く続ける

■可能性の理論(Probability Theory)

1.何でも起きる可能性がある。
2.それは計算できる。

ドイツの物理学者が、粒子を用いた実験で証明した。
どれがそうなるのか最初は不確実だが、ある刺激が与えられると、一部の粒子に変化が起きる。
すべての粒子に可能性があるのだが、どの刺激にどれが反応するのかは定かでない。

あるとき、私(トレーシーさん)は6時間読書をした。
その中で、たった1つの文と出会い、それが私の人生を劇的に変化させた。
「成功者はみな、ビッグサクセスからは始まっていない」
残りの6時間近くの読書は無駄だったのではなく、この文との出会いを支えてくれた。

どれが効果的かはわからないが、学び続けることによって明らかに確率は高められる。
“It's not luck. It's science.”(それは運ではない、科学だ)

※学校の勉強もこれとまったく同じで、すぐには役立たないかもしれないが、歴史をくぐり抜けて残った教科内容を学ぶことは、空手の型を学ぶのと同じ効果があるはず。(中元)

■フォーカル・ポイント(Focal Point=焦点)

あるダムに問題が起きて、専門家が呼ばれた。
彼はすぐに問題の場所を見つけて、×印をつけた。
問題はすぐに解決された。
このエックスマークが、「フォーカル・ポイント」である。

エックスマーク1つをつけただけで、この専門家から1万ドルの請求書が届いた。
依頼した会社が詳細な内容を要求すると、彼は次のようなメモを渡した。
「×を書くこと=1セント、専門知識=9,999ドル99セント」

成功者は収入を「時給」で考え、1時間1時間に集中する。
平均的な人は、「年収」だけを気にして、今この時間を無意味に過ごす。

■4つのフォーカル・ポイント

1.生産性

まず、仕事で自分がやっていること1週間分を、リストアップする。

(1)もし1日に1つしかできないとしたら、会社に最も貢献することは何か?
(2)もし1日に2つできるとしたら、次に重要なことは何か?
(3)もし1日に3つできるとしたら、その次に重要なことは何か?

ある女性が、上司に申し出た。
「この3つの仕事に集中させてくれれば、結果を今までの2倍にしてみせます。
その代わり、他のことは別の人に回してください」

この話合いに費やした時間は、10:00〜10:21の21分間。
たった21分間で、彼女の仕事も家族との時間も変わって、収入も倍増した。

「80対20の法則」の、20に集中すること。
生産性を上げるためにやることを増やすのではなく、「減らす」。
もし増やすのであれば、20の内容を倍にすることで、生産性は倍増する。

2.家族関係

調査の結果、「幸せ」の80%は、大切な人と面と向かっているときに感じることがわかった。
これは明らかに、幸せになるための「フォーカル・ポイント」である。
成功者は、「どうやって家族とフェイス・トゥ・フェイスの時間を増やすか?」と自分に問いかける。

3.健康

健康の目安は、「ウエストサイズ」である。
正しいダイエットと適度な運動を、毎日欠かさないこと。
誰もが「健康がいちばん大切」と言うが、いちばん大切なことにいちばん時間を使っているだろうか?

日本人の平均寿命は、女性が84歳、男性が77歳。
男女で平均寿命の差が7歳というのは、間違いなく世界最大の差である。

私(トレーシーさん)は、週に300分のエクササイズを続けている。
100分でもいい、散歩でもいいから、今週から始めるべきだ。

※「最も大切なことに最も多くの時間を割く」、こんな当たり前のことが、意外とできていない。(中元)

4.金銭面

豊かさとは、次の定義によって計れる。
「仕事をまったくせずに、これから何ヶ月間生活していけるか?」

金銭面においては、長期的な展望を持つこと。
そうすることによって、短期的な決断が正しくできるようになる。
今夜にでも、今後のお金について計算してみよう。

■成功のための演習

成功者は、未来志向型である。
平均的な人は、現在と過去のことばかり考えている。
「太陽に目を向けていると、影のことを見ている暇はない」

1.理想を描く

完全な未来を描き、ノートに書く。
「もし制限がなかったら」
「もし完全な状態だとすると」

何が可能かよりも、「自分はどうありたいか」と考えたほうが効果が大きい。
おもしろいことに、この演習をするほど、実現のアイディアが湧き出てくる。
明確にするほど、現在において正しい判断ができる。

2.A・Bメソッド

すべての活動をフィルターにかけて、AかBか判断する。

A.未来に向けて、成功に貢献し近づく行動
B.目標に貢献しない、夢から遠ざかる行動

Aをやれば、スピードは倍増する。
Bはやらない。

3.未来志向

トップ10%の成功者は、「ベストはこれから先にある」と信じている。
それがリーダーの特徴である。
成功の秘訣は、成功者の真似をすることである。

4.ゴール志向

最終的な成果の絵を描き、常にそれを見つめる。
ゴールから逆に掘り下げて、今どうすべきかを決めて行動する。

■目標達成の7つのポイント

1.自分の欲しいものを明確にする。

明確な目標は、暗闇の中の明かりと同じである。
窓が泥だらけの車の運転は危険。

2.紙に書き出す。

子どもが読んでも理解できるくらい、具体的で明確に。
混んだレストランで、ウェイターに「何か食べるものを」と注文しても意味がないのと同じ。

3.期限をつける。

“Trust me. It's powerful.”(信じなさい。この効果はパワフルです)

タクシー会社に電話して時間を聞かれたとき、「知りません」とは決して言わない。
しかし実際には、「いつか叶うといいなあ」と、多くの人が同じことをしている。
期限をつけずに「収入を上げたい」「幸せになりたい」というのは、ファンタジー(おとぎ話)である。

4.ステップに分ける。

少なくとも20のステップに分けて、1つずつ実行していく。
そのステップの20%が、ゴールの80%を占める。
スキー競技と同じで、登りの大変さが20%、残りの80%は滑り降りていくだけである。

※成功者は目標に一直線に近づいているように見えるが、その直線を拡大して見ると、実は細かいギザギザ(ステップ)でできている。(中元)

5.整理する。

優先順位をつけて、並べる。
次の演習を参照。

6.行動に移す。

成功者は即行動し、計画が完璧になるまで待たない。
平均的な人は待ち、なぜ待つのかを一生懸命に考える。
それでエネルギーを使い、何も起こらず、これが習慣となってしまう。

7.毎日何かをする。

少しだけでも何かをすることで、心にエンジンをかける。
たとえば英語を学ぶとき、1200語で日常会話の80%はカバーできる(日本語なら4000語で90%)。
英語なら1日1語覚えて1年で365語、1日3語なら1095語でマスターできる。
ここでも4.のスキーの話と同じことが起きる。

■テン・ゴール・エクササイズ

1.紙を1枚準備して、上に「目標」と書き、その横に日付を入れる。
2.その下に、できるだけ早く10の目標を書き出す。

(1)現在形で書く。 ×「〜するつもりだ」 ○「〜している」。
(2)ポジティブに書き、否定形は使わない。 ×「私はタバコを吸わない」 ○「私はノンスモーカーだ」
(3)「私は」で始める。 ○「私は〜円貯金する」

3.「もし24時間のうち10のうち1つだけ実現できるとしたら、どれが人生に最もインパクトを与えるか?」に○印。
4.別の紙に、その1つの目標と、達成期限、ステップのすべてを書き出す。
5.行動に移す。

いちばん大切なのは、すぐ第一歩を踏み出すこと。
そして、毎日何かすること。
「どうすれば達成できるか?」と常に考えることで、アイディアが出てくる。
1つの目標を選択して集中することによって、他のゴールも影響を受けて動き出す。

■上級者用の演習

毎日、1つのメジャーなゴールを紙に書く。
毎日、10のゴールを紙に書く。

書くたびに、エネルギーが湧いてくる。
書けば書くほど、実現の可能性が高まる。

1.寝る前に、10のゴールを書き出す。

それを持ち歩く。
1年後には驚くことになる。
10のうち8は実現している。

「もしうまくいかなかったら?」という発想はない。
成功者は、「もしうまくいったら?」と考えるのみ。
いずれにしても、1枚の紙と5分間あればいいのだから。

2.優秀志向

「自分が秀でているスキルが1つあるとすれば、それは何か?」
それがスキル(技術)である以上、どんなものでも練習で身につけることができる。

「自分のキャリアを助けてくれるスキルが1つあるとすれば、それは何か?」
その質問に答える。

そのスキルがもし今なければ、それを身につけることを目標として、紙に書けばいい。
手順は、すでに説明した通り。
ブレーキを外し、アクセルを加速させよ。

「次に身につけるべきスキルは何か?」
また同じプロセスをたどり、達成したら、同じ質問をくり返す。
このように、スパイラルで上昇していく。

3.行動思考

「1つのことを知って行動に移す人は、100のことを知って行動しない人より優れている」

*****

【ブライアン・トレーシー(2)】 2006/3/5

ブライアン・トレーシーさんの講演で、いくつか気づいたことを。
まず驚いたのは、講演前からさっさと会場に顔を出して、私たちに笑顔で手を振ってきたこと。
あれほどカリスマ的な存在なのに。
いっしょにご飯を食べたりトイレにもいく、小林正観さんを思い出した。
開演前に、舞台への登場をじらす芸能人とは、ちょっとレベルが違う。

次に、話し方。
自己啓発系の講師によくある、不自然なハイテンションがまったくなかった。
すごいことを言っているのに、大げさなジェスチャーなどなく、声の調子も表情も穏やかそのもの。
アンソニー・ロビンスさん&ジェームス・スキナーさん系ではなく、神田昌典さん&本田健さん系という感じ。
ナチュラル系をめざしている私としては、モデリングするには最適なパフォーマンスだった。

これは斎藤一人さんにも感じることだが、話の内容がとても易しくてわかりやすい。
難しいことを難しく伝えるのは簡単で、難しいことを易しく伝えるのがプロだと思う。
たとえ話、図式化、「○○については3つあります。1つ目は…」という箇条書き的な語り口。
聞いてみれば当たり前のことでも、「体系化」して「整理」すれば説得力が増すことを学んだ。

話の項目が変わるときに、演台の右から左へ、左から右へと位置を変えるのも、ちょっとしたテクニックだ。
さらに小さい項目が変わるときには、その場でも視線を端から反対の端へ移す。
これによって話の流れにリズムができて、聞いているほうも集中力が途切れない。
さすが、アメリカ5大スピーカーの1人に選ばれただけはある。

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【ブライアン・トレーシー(1)】 2006/3/4

2006年2月25日、福岡でブライアン・トレイシーさんの講演会に参加してきた。
世界的に著名な人物から間近で話を聞いて、本を読むのとはまったく違うライブのインパクトを実感。
ごく常識的な成功法則を聞いても、すごい説得力があり、今まで知っていても実践していなかったことを思い知らされた。

講演は午後から夜にかけて長時間に渡ったので、印象に残ったポイントを紹介する。
まずは第1部、「利潤最大ビジネス構築法」より。

■基本の大切さ

ビジネスも空手と同じで(トレーシーさんは松涛館空手の黒帯)、基本がしっかり身についていればいくらでも応用がきく。
たとえ黒帯といえど、全員が基本から練習を始める。
建物もそうだが、すべての失敗の原因は「基礎が弱い」ことである。

たとえ無一文になっても、ビジネスの基本である「稼ぐ能力」があれば、何も心配しなくてよい。
そのためのツールは、原理原則を「考える」こと。

すべての結果には「原因」があるので、それを分析して決断し、行動に移すだけ。
短時間で効果を出すには、そのスキルを磨く「練習」をくり返す。
これが「成功のキー」である。

■ビジネスの基本

1.顧客のニーズに焦点を当てる。

どうすれば、喜んでその製品やサービスにお金を払ってもらえるか。
ビジネスの原理原則は、「顧客を創り出してキープすること」で、それは芸術ともいえる。
「どのようにして競合他社より顧客満足させられるか?」が知りたかったら、顧客に聞けばよい。

2.マーケティングと販売

マーケティングは、次の三角形を意識する。

(1)商品を選ぶ
(2)それを売る
(3)資金を管理する

商品は、次のの3つの円が交わる部分にフォーカスする。

(1)自分が好きなもの
(2)No.1になる可能性を持ったもの
(3)利益を上げるもの

かつてスズキ自動車はアメリカで、欠陥のあった部品を全員に無償で交換した。
アメリカ人は仰天して、それが口コミとなり業績が大きくアップした。

3.成功する起業家の資質

(1)勇気

保障がなく、リスクがあってもやる、こちらからチャンスをつかみに行く。
失敗よりも、失敗への「恐れ」が問題で、立ち向かうことが成功のカギ。
新規ビジネスの10分の1は失敗に終わる。
成功のためには「失敗」をくり返し、学び、よりよい決断にしていくこと。

(2)楽観主義

問題や困難=「レッスン」「教訓」である。
成功者の質問は、「このことから何が学べるだろうか?」。
「必ずいつか成功する」という、自分自身へのプログラムがあらかじめ組み込まれているから、挫折することがない。

(3)一貫性・持続性

「成功とは、失敗しても情熱を失わないこと」(チャーチル)
成功の秘訣は、成功するまでやり続けること。

■商品のテスト

「テストの前に、商品に恋をするな」
新商品の10分の9は売れない。
アイディアは隠さず、人に話して意見を聞いてみる。
自信過剰にならず、マーケット・リサーチを行う。

1.市場

(1)市場があるか?
(2)それは大きな市場か?
(3)商品を一度に送れる市場か?(点在していないか、安く遅れるか)

2.商品販売

(1)自分の製品・サービスは「何」なのか?
(2)顧客のために「何」をするものなのか?(人は「改善」「今よりもよい結果をもたらすもの」を買う)

メルセデス・ベンツ社は、かつて駐車に便利な小さいベンツを作ったが、まったく売れなかった。
人は駐車をするために車を買うのではない、運転するために買うのだ。

(3)顧客は「誰」なのか?
(4)どのようにしてそれを売るのか?
(5)誰が売るのか?
(6)次に何を作るのか?
(7)どのようにして届けるのか?
(8)修理はどうするのか?
(9)リピーターをつくるには?(どうやってキープするか)

■売り上げアップ

1.より多く売る(広告やマーケティング)
2.1人の顧客により多く買ってもらう。
3.もっとひんぱんに買ってもらう。

当たり前のことだが、「そのためにはどうすればいいか?」を常に「考える」ことが大切。
「より良い」「より早い」「より安い」方法を考える。
倒産の共通項は、「売り上げが落ちる」ことである。

マーケティングがいちばん大切と言いながら、実際に調査してみると、平均11%しか時間を割いていない。
成功の要因は、「いちばん大切なことに、いちばん時間を使うこと」であるのに。
空手でいえば「基本」にいちばん時間を使うべき。

※秘訣は「選択と集中」。(中元)

■顧客満足度を測る方法

1.どれだけ紹介してくれているか?(評判はどうか)

おもしろい映画を見たときに、人はどのような行動をとるだろうか?
なにがそうさせるかというと、それが人を「ハッピー」にさせてくれるからである。

2.どれだけの人がリピーターになってくれているだろうか?

※教育ビジネスの世界も同じで、いかに生徒や保護者を満足させられるかにかかっている。(中元)

■セールスの3つのゴール

1.他より自分から買ってもらう(ファースト・セールス)。
2.再び買ってもらう(セカンド・セールス)。
3.知人を連れてきてくれる(サード・セールス)。

最高のセールスは、次のセールスに導くセールス。
1回目は顧客を欺くことができる。
セールスの80%は口コミ。
セカンド・セールスは、ファースト・セールスのテスト、証拠である。

■ビジネスの4つの原則

1.専門化(specialization)

1つの製品・サービスに特化する。
失敗の原因は、「いろいろ手を出しすぎた」こと。
市場や顧客も特化する。

※個人としても特化し、ブランディングにつなげる。(中元)

2.差別化(differenciation)

競争優位に立ち、何らかの点で優れていなければならない。
名刺の裏には、会社のすべてを集約するメッセージを入れる。
「この分野で他より優れている面は何か?」

※コア・コンピタンス(他に真似できない核となる技術や能力)のことだろう。(中元)

みんな平均に収まろうとしているが、成功者は常に上を向く。
「今日の自分と比べて、価値を2倍、3倍、10倍にするには何をすべきか?」
これが成功のカギで、他に方法はない。

3.細分化(segmentation)

「私の特化している分野から、誰がより早く、より高く買ってくれるか?」

4.集中(conentration)

特化したものに集中する。

■ビジネス成功の7つのP

1.Product(製品)

自分の製品やサービスについて、「答えを持っておく」。

2.Price(価格)

「年間500ドル」より、「2ヶ月に1回100ドルずつ(600ドル)」のほうが売れることもある。
支払い方法を変えてみる。

3.Promotion(販売促進)
4.Place(販売場所)

販売する場所を変えてみる。

5.Package(パッケージ)

商品の見栄えだけでなく、服装やオフィスの外観も同じ。
「目にするものはすべて大切」

6.Position(位置づけ)
7.People(人材)

95%が人の「質」にかかっている。
自分だけでなくスタッフも、常に改善。

■豊かになる3つのポイント

1.80対20の法則

全体の20%が、残りの80%に影響を与えるという法則を、すべてに適用する。

2.収益性

※プロセスよりも、結果に集中する。(中元)

3.効率

「1日に1つのことしかできないとしたら、最も大切なことは何か?」
常に「付加価値」、新しい価値を加えていく。
頭の中に制限をつけてはいけない。

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【ギブ・ギブ・アンド・レシーブ】 2006/3/3

プチ紳士を探せ!運動」への投稿、第4作。

先日、福岡から夜行バスで宮崎駅に着いたとき、外は雨が降っていました。
アパートはすぐ近くでしたが、荷物はあるし傘を用意していなかったので、タクシーを使うことにしました。
「近くですが、すみません」
行き先を告げる私たちに、個人タクシーの運転手さんは、嫌な顔ひとつせず乗せてくれました。

初乗り料金ギリギリくらいの距離でしたが、運転手さんが信号の少ない、いちばん近い道を通ってくれたのがわかりました。
しかも、アパートの前の赤信号で止まったとき、料金が上がらないようにメーターを止めてくれたのです。
良心的な仕事ぶりに感心して、私は千円札を出ながら、「お釣りはけっこうですよ」。

「ギブ・アンド・テイク」から、「ギブ・アンド・ギブ」へ。
よく言われることですが、プチ紳士を探せ!運動の会員として、これを機会にもう一歩先の活動をしてみようと思います。
「ギブ・アンド・ギブ」を実践しているプチ紳士を見つけたら、その人が与えたものが返ってくるような流れをつくりたいものです。
「ギブ・ギブ・アンド・レシーブ」というのはいかがでしょうか。

*****

【強さとは】 2006/3/2

大好きな話がある。
座禅の修行を長年積んだお坊さんと、まだ新米のお坊さんに座禅をさせて、脳波を計った。
そこに突然大きな音を立ててみたところ、若いお坊さんは驚いて脳波が激しく揺れた。
経験者のお坊さんはどうだったかというと、期待を裏切って同じようにビックリしていた。

ところがその後、若いお坊さんの脳波は動揺が収まらず、経験者のお坊さんの脳波はすぐ平常値に戻った。
お釈迦様が死ぬ間際に「すべての難行苦行は無駄だった」と語ったように、生きている人間である以上、悟りきることはできない。
しかし、喜怒哀楽に一瞬感情を乱しても、平常心に帰る時間の短さには大きな差が出てくるのだ。

「強いというのは落ち込まないことではなく、落ち込んでもまたすぐに立ち直れること」

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【自分の仕事】 2006/3/1

勤務先の高校の卒業式。
3年生の担任だったので、今日は思い出に残る一日となった。
いろいろと大変だったが、人間味のある熱いクラスだった。
久しぶりに、卒業式の最後のロングホームルームで泣いてしまった。
手をかければかけるほど、返ってくる感動もひとしおだ。

クラスの生徒から、全員の写真とメッセージが入ったアルバムをもらった。
多くの子が「迷惑をかけてすみません」のあとに、「先生の話を聞いてプラス思考になった」と書いていた。
家庭や学校では、意外なほど「成功して幸せになれる原理原則」が教えられていない。
落ち込んだ暗い表情を、やる気に満ちた笑顔に変えるのが、私にとっていちばん嬉しくてやりがいのある仕事だ。
明日になって、空っぽになった教室を見るのは、いつものことながらちょっと寂しいが。

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「美意識・想像力・口ぐせ」 ※学校の通信に書いた文章

いよいよ卒業ですね。
「ひとつの終わり=新しい始まり」です。
今後のみなさんの行動の基準として考えてほしいことを、3つ提案しておきます。

まず、自分なりの「美意識」を持つこと。
「いけないことだからしない」というよりも、「美しくないと感じるからやらない」という視点です。
同世代や大人たちを見て、どんなことが「美しくない」と感じるでしょうか。

次に、「想像力」。
自分の言葉や行為が相手をどんな気持ちにするか、感じとれることです。
他人の噂話や陰口、人前での不機嫌な顔、感情的な怒りなどは、私には美意識と想像力に書けることと感じられます。

絶対伝えておきたいということが1つだけあるとすれば、それは「口ぐせ」の大切さです。
口から出る言葉を、意識してプラスでポジティブなものにすること。
マイナスでネガティブなことばかり言う人には、楽しい人も出来事も寄ってきません。

望ましくないことが起きても、とりあえず「ラッキー」「ハッピー」「ああよかった」と口にしてみる。
そうすると脳は「なぜ?」「どこが?」と、いい面を探し始めるそうです。
「ないものねだり」ではなく、「あるもの探し」が成功と幸せの秘訣でしょうね。

この3年間は、生徒の君たちに教えられることばかりでした。
担任したのも授業を受け持ったのも、楽しく温かいクラスばかりでした。
ありがとう。
そして、卒業おめでとう。

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