<2004年12月>
【仲間をつくれ】
小林正観さんの講演会でいつも会う人たちと、美味しいイタリア料理店で「望年会」。
なんといっても、肯定思考を日常生活の中で「実践」している人たちの集まりなので、みんな笑顔で前向きだ。
こんな雰囲気の中では、ネガティブな言葉や気持ちは吹き飛んでしまう。
異業種の人たちと友だちになると、人生の幅がグンと広がって楽しい。
ある社長さんに成功の秘訣を聞くと、ただ一言。
「難しい理屈を言ってないで、いい仲間をつくれ!」
(2004/12/3)
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【祝福する心】
私と同じ出版社から「TOEICテスト初挑戦のための英単語と英熟語」を出した、英検1級の甲斐幸治さんとランチ。
宮崎から全国出版する仲間が増えると、情報交換ができるのでうれしい。
来年も同じネットワークから新しい著者が誕生する予定なので、これまた楽しみだ。
私が数年前に英検の本を出したとき、甲斐さんは喜んで売り上げに協力してくれた。
そんな対応ができる人だから、今回の幸運が舞い降りたのだと思う。
身近な人の成功は、自分にも順番が近づいている証拠ととらえて、祝福するほうがいいようだ。
(2004/12/4)
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【びっくりメール】
夢見が丘にある、17メートルの一枚板カウンター。
宮崎の海沿いに喫茶店を作りたいので、誰かこの一千万円の一枚板を私に買ってくれと、本気で無茶苦茶なリクエストをした。
おもしろがってくれる人はいるもので、読者から応援メールをもらったり、掲示板に「10万円くらいなら寄付を」と書込みがあった。
そしてなんと、今日、このサイトを見てくれた社長さん本人からメールがきた。
「仲間をたくさん集めて、わいわい企画したら面白いかもね。現物出資で協力しましょうか」
…さすがにビビッたよ。
「夢や目標は、人に語ったほうがいい」
「いや、黙っているほうがエネルギーがたまって実現しやすい」
そんな議論がある。
今の私の結論は、「言ってみるもんだなあ」である。
(2004年12月13日)
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【弱くて暗いのがいい】
作家の五木寛之さんの講演会。
プラス思考や強者の論理は、むしろ弊害があると主張する。
この人は、強さよりも弱さ、明るさよりも暗さを擁護する視点で語るので興味深い。
手のひらに表と裏があるように、悲しみのおかげで喜びが感じられ、マイナスがあるからプラスが存在できる。
私はアメリカ的な成功哲学から入って、日本的な精神論を学ぶようになって、いちばん大切なのはバランスだと感じる。
ネガティブな感情もまた、必要があって人間に与えられたものなのだから、必ずしも「悪」とは限らないのだろう。
<泣く>
笑うことは、人間の体の免疫力を高める効果がある。
ところがアメリカの実験で、体に電極をつけてストレス物質を調べたところ、悲しかったことを思い出して涙を流したときも、笑いと同じ効果が証明された。
つまり、泣くこともまた立派な「癒し」なのだ。
<過去をふり返る>
「過去をふり返るな、未来を見つめろ」といわれる。
しかし、昔の思い出をくり返し味わうことこそ、脳細胞の活性化につながる。
過去があったから現在があり、未来がやってくるのだから。
<柳に雪折れなし>
曲がっていたり、しなったりする柔軟な木の枝ほど、重い雪につぶされることはない。
強く硬くまっすぐなものほど、限界まで耐えるとポキンと折れてしまうもの。
混乱する今の時代には、すぐ心がなえてしまうようなタイプのほうが向いているのではないか。
(2004/12/17)
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【出版決定】
私が学んでいる「コーチング」の先生、たぬきコーチこと古賀さんの本が出ることになった。
日本初のコーチング小説の出版を希望して、企画書を送り続けてきた結果だ。
古賀さん、おめでとう!
古賀さんの成功の秘訣は、彼の楽天日記にもあるように、3つあると思う。
(1)目標を決めて、ネット上で公開したこと。
(2)具体的な行動を起こしたこと。
(3)協力者への感謝を忘れなかったこと。
(2004/12/20)
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【煙突のけむり】
知人のお見舞いで、小学校4年生まで住んでいた都城市に行った。
帰りに車を停めて、昔の家の近くを久しぶりに歩いてみる。
子どもの目線で見ていたためか、大人になった今は、すべてが小さく感じた。
両親が共働きで、学校が終わって母が迎えに来るまで遊んでいた、さとうきび畑。
いつもマーブル入りの塩せんべいを買っていた食堂。
「秘密基地」を作ってビー玉やメンコの宝物を隠していた、立入り禁止の材木置き場。
日曜日の昼ごはんを食べに行った、近所のお好み焼き屋。
七夕祭りが楽しみだった、小学校の前を流れる川。
みんな、もうなくなっていた。
地方巡業中のドリフターズがトラックから降りてきて、いかりや長介からアンパンをもらったこと。
夏休みが永遠に続くように感じながら、毎日のように学校のプールに通ったこと。
近所のおじいさんに凧の作り方を教わって、凧揚げ大会で2位になったこと。
迷子になった飼い犬のコロが、ちゃんと家に戻ってきたこと。
毎晩9時になったら音楽が流れてきて、もう寝る時間だと急いで布団に入ったこと。
歩きながら、いろんなことを思い出した。
幸せな日々だった。
夕焼けが出る頃、懐かしいにおいがした。
家の煙突から出てくる、けむりのにおいだった。
こうやってお風呂をわかす家も、まだいくつか残っているんだなあ。
変わらないものもあって、ちょっと安心した。
(2004/12/23)
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【今年最後の落書き】
昨日から、霧島温泉に来ている。
去年の今日も、ここで一年間をふり返ったなあ。
遠くに桜島を眺めながら珈琲を飲み、今回は小雨の露天風呂につかった。
今年も健康で、たくさんの出会いに恵まれて、幸せな1年間だった。
そのお礼を言いに、神社に立ち寄ってみた。
お願いすることなど何もなくて、ただ「ありがとう」の言葉だけだ。
温泉に入ると、次のような言葉が書いてあった。
<日常の五心>
一、「はい」と言う素直な心
一、「すみません」と言う反省の心
一、「私がします」と言う奉仕の心
一、「おかげさま」と言う謙虚な心
一、「ありがとう」と言う感謝の心
<健康十訓>
一 少肉多菜(肉はほどほど野菜はたっぷり)
二 少塩多酢(塩分は控え目に)
三 少糖多果(糖分は果物から)
四 少食多噛(腹八分目でよく噛んで食べる)
五 少衣多浴(薄着で風呂好き)
六 少言多行(べらべらしゃべらず行動を)
七 少欲多施(他人のために走れ)
八 少憂多眠(くよくよせずにとっとと寝てしまう)
九 少車多歩(車に乗らずに歩くこと)
十 少憤多笑(怒らずにいつもニコニコ)
食堂のカレンダーなんかにもよくある、ありふれた教訓だ。
しかし、これらを生活の中で実践すると何が起こるか、体験した人は少ないだろう。
人生がうまくいく原理原則はいつも、99%見逃されるくらい単純なものだから。
私が最近心がけて効果を感じているのは、安岡正篤が提唱した3つの心得。
<心身摂養法>
第一 心中常に喜神を含むこと(いつも喜んでいなさい)
第二 心中絶えず感謝の念を含むこと(いつも感謝していなさい)
第三 常に陰徳を志すこと(いつも善行を積みなさい)
なんてことを書いてると、いかにも私がマジメな求道者のような印象を与えそうだが、実態はまるで違う(笑)。
軽薄で弱くて怠け者の、どうしようもないダメ男なのだが、なぜか文章を書くと「これ誰?」みたいになってしまう。
どうやったら正しいイメージが伝わるのか難しいところだが、まあ人の役に立つこともあるようだからいいか。
最近何かハプニング(一般的にはトラブル)があると、すぐに頭に浮かぶのが、次の3つの言葉。
「それもまたよしホトトギス」(松下幸之助)
「自分の機嫌をとるの」(斎藤一人)
「すべてがあなたにちょうどいい」(小林正観)
天の許可した出来事に良い悪いはない、「それもまたよし」と風流に受け流そう。
戦争をしている人に機嫌のいい人はいない、みんなが自分の機嫌をとっていれば世界は平和になる。
仕事も人間関係もお金も、今のあなたのレベルにふさわしいものだけが与えられる。
最近聞いた、司馬遼太郎の興味深い言葉。
「何事かを成しとげるのは、その人の才能ではなくて性格である」
性格によっては、どんな職業に就いても成功するし、その逆もあるのだから、今何をやっているかは関係ないということだ。
今年は五月病が長引いて、仕事を辞めようかとずいぶん迷った。
本当にやりたいことをやろう、でもコロコロ変わるからココロと言うように、それが本当の「本当にやりたいこと」なのか、さらに深く追求する日々だった。
ただ言えるのは、(1)どんな仕事でも一生懸命やればやるほどおもしろくなるもの、(2)今与えられている課題が終われば自然と次のステージに進める、ということだ。
でも、究極の言葉はこれだな。
「まあ、いいではないですか」
「リラックマ生活―だらだらまいにちのススメ 」、これ最高!
ホームページをリニューアルして、1年が過ぎた。
「自分に言い聞かせながら、みんなとシェアする成功と幸せのコツ」というスタンスで、更新の期待に応えず気まぐれに書いてきた。
流行りのブログで遊んだりもしたが、やはり私には独自の「文武両道」スタイルが向いているようだ。
実際、本業以外で楽天日記やメルマガを続けている人は、尊敬に値する。
私は文章を書くのは大好きだが、何よりも好きなのは自由であって、締切りや義務に束縛されるのは大の苦手だしノルマも向いてない。
何でもないときにふっとヒラメキが降りてきて、ナニモノかに書かされている、という感じがいい。
好き勝手に書いているとはいえ、ちょっとしたこだわりは出てきた。
テレビを見ていないということもあるが、世間を騒がせているニュースについては、ほとんど書かなかったと思う。
もちろん、イチローの記録やオリンピックには心躍らせたし、悲惨な事件や災害の連続には心を痛めたが、みんなが書いてくれていることなので。
それから、個人的な怒りによる自分の正当化は控えて、人の気持ちを明るく軽くするようなポジティブな内容や表現を心がけている。
映画も小説もハッピーエンドが好きで、そうでないものには、なんでわざわざ気持ちを暗く重くするために時間とお金を使うの?と感じるタイプだ。
いろいろな体験をするために人は生まれてきたそうだが、どうせなら楽しいことに焦点を合わせたいし。
大晦日の夜は、K-1とPRIDEで格闘技ザンマイ。
今年もエキサイティングな年の瀬だ。
来年もトコトン遊ぼう。
(2004/12/31)