<2004年1月>

今年最後の仕事を終えて、そのまま霧島温泉に泊まりに来た。
珈琲を飲みながら、夕暮れ空に流れていく雲をボーッと見上げていた。
今年は、我ながら本当によく頑張った。

露天風呂につかりながら、忙しかったこの1年間をふり返ってみる。
仕事を終えて帰ると、夜は本とニューズレターの執筆。
東側の窓から、街の夜景と、約6万年ぶりに地球に大接近してきた火星が見えた。

夜明け前に目を覚ますと、すぐにパソコンを起動させて、朝食まで執筆。
西の山並みに、さっき見た火星が沈もうとしている。
毎日このくり返しだった。

20代、30代と、目標に向かってガムシャラにやってきた。
来年は40歳(改めて文字にすると驚くが)、ある意味で人生の折り返し地点だ。
生き方を、少し軌道修正しようと思う。

(2003/12/29)

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ホームページを続けている理由について。
本を出したのと同じく、娘へのメッセージを残しておきたいことがひとつ。
だから、彼女が迷わずアクセスできるように、本名を出している。

もう1つは、自分をとりまく人たちへの、ささやかな「お返し」のつもりだ。
ここ数年間、失敗と後悔だらけの過去から立ち直らせてくれるような、すばらしい出会いの数々に恵まれた。
何かに導かれるかのように、次々と不思議な縁を感じさせられる出来事が続いている。

この間に得た「学び」と「気づき」を、1人でも多くの人とシェアしたい、と思うようになった。
与えられてばかりだった人生から、少しでも役立つことを提供できる人生へ、シフトチェンジしたいと。
そちらのほうが、自分としても心地よくなってきた。

「手本」にはとてもなれないが、「見本(サンプル)」にはなれるかもしれない。
「教師」失格でも、「反面教師」にはなれそうだ。
私が失敗したことの逆をやれば、きっと成功してもらえるだろう。

たいした人間でないことは、自分がいちばんよくわかっている。
偉そうな話をしても、それは私の師匠たちから教わったことがほとんどで、自分に言い聞かせるつもりで書いている。
かつての私のように、その中のたった一言に救われる人もいるかもしれないから。

(2004/1/11)

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知人のお父さんのお通夜に行き、ご冥福を祈った。
このようにしてお互いに足を運ぶのは、慰め合うことはもちろんだが、いずれ自分の身内に同じことが起きるときの心の準備にもなっているような気がする。

自分が死んだら、ただ自然に還してくれたらいいと思う。
しかし、定められた手順で葬儀をすることは、あとに残された人たちの心のけじめのためにも必要なのかもしれないと考えるようになった。

(2004/1/20)

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寒い夜に家に戻ると、ストーブをつけて、お茶漬けをすすった。
めちゃくちゃウマかった。
体も心もあったまった。

冬の夜中に家でさっと食べられる、好きなものベスト3。
1.お茶漬け(永谷園のさけ茶漬け)
2.塩で握った温かいおにぎり
3.即席ラーメン(チャルメラかみそラーメン)

(2004/1/20)

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ホームページでのセルフイメージ「成長と貢献のバイリンガル武道家」について。
結論から書くと、「常に成長を続け、社会に貢献し、英語が話せて、武道のたしなみのある人に、なりたいなあ」ということだ。
本人は、それとはほど遠い俗人なので、誤解しないように願いたい。

川島英五も歌っているではないか。
時代遅れの男に「なりたい」と。

「すごいですね」と言われるのが、いちばん困る。
情けない、だらしない、どうしようもない面も見てもらわないと、本当のつき合いはできない。
「自画自賛」どころか、私に似合う言葉は「自暴自棄」「自業自得」くらいのものだから(笑)。

(2004/1/21)

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プラス思考やポジティブな生き方がもてはやされる中、今月はマイナスやネガティブの存在価値・必要性を理解しはじめた。
光あるところに影があり、水は高きから低きへと流れる。
「喜・楽」はもちろん、「怒・哀」も天から与えられた感情なのだから、どちらもじっくり味わい、体験するのがいい。

人間のすべての行為は、「愛」か「恐れ」からきているという。
どちらがいい悪いではなく、両方とも意味があるからこそ、存在しているのだろう。
この自然界は、そうやってバランスを保っていると考えられる。

運気がマイナスの時期に、無理にプラスに変えようとすると、状態がマッチせずにマイナスの度合いが強まる。
そういうときには、気持ちと行動を控え目に、ファッションも地味に抑える。
マイナスに対して、もう1つマイナスを持ってくることでプラスに転じる、そう言う人もいるからおもしろい。

今日家に帰ってメールを開いたら、2通の返事が届いていた。
まず、英光舎。の松浦英行さんから、以前私が相談した仕事のことについて3回目のアドバイス。
もう1つは、仕事のことでお願いをした、中谷彰宏さん(事務所)からの迅速な返答。
敬愛する2人のメンターに、心から感謝。

感謝といえば、最近朝目覚めたときや夜寝る前に、「ありがとうございます」と手を合わせたい気持ちになる。
「人間、生まれてきた時は裸。死ぬ時にパンツ1つはいてたら勝ちやないか!」と言ったのは、明石家さんまのお祖父さん。
さんまさん自身も、「生きてるだけで、丸儲け」がモットーで、子どもにも「いまる」と名づけたそうだ。

こうして健康で、好きな文章が書けているだけでもありがたい。

(2004/1/31)

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