■人間の体は海

ある人が、アインシュタインに聞いた。
「どうして人は喜んだり、怒ったり、悲しんだりするのでしょう?」

アインシュタインは答えた。
「人間の体の70%は、水でできている。その水は食塩水で、いわば海を体の中に持っているようなものだ。
海であれば、さざ波があり、嵐があり、引き潮があるのは当然ではないか」

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■カモメのジョナサン

世界的ベストセラーとなった「かもめのジョナサン」は、出版に至るまでに20社から断られていた。

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■カーネル・サンダース

ケンタッキー・フライドチキンのカーネル・サンダースは、定年後の65歳に年金生活を捨てた。
その後、レシピを持って自分の足で、採用されるまでなんと1000社以上を訪問した。

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■桑田投手のつぶやき

巨人の桑田投手は、ランナーが出てピンチに追い込まれたとき、マウンドで何やらブツブツ言っている。
何を言っていると思いますか?
実は、集中力を高めるためにグローブの縫い目を見つめながら、「神さま、セカンドでダブルプレーにするチャンスを与えてくださって、ありがとうございます」とつぶやいているのだ。

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■歩けるようになるまで

赤ちゃんが歩けるようになるまで、何回チャレンジさせるか。
何回失敗したら、「もういいかげんにやめなさい」と言うか。
誰もそんなことは言わない。
いつまでやらせるか?
「歩けるようになるまで」。
自分の子どもにそのように強制しながら、なぜ自分になると、ちょっとうまくいかないくらいであっさりあきらめたりするのか。

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■高い目標を達成できなかったら?

私は、目標が高すぎるといって恐れない。
月を狙って投げた槍がはずれて鷲に当たったとしても、鷲を狙ってはずれて岩に当たってしまうより、はるかにマシではないか。

(「地上最強の商人」オグ・マンディーノ)

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■今後絶対に落ち込まない方法

胸のいちばん高い位置を、あと3o高く保って歩く。
体の使い方を変えると、心の状態が変わってしまうからだ。
スキップしながら、人は落ち込むことができない。

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■ブルース・リーが紙に書いた目標

私、ブルース・リーは、アメリカでいちばん出演料の高い東洋のスーパースターになる。
そのお返しに、私は最もエキサイティングな演技を見せ、俳優として最高の能力を示そう。
1970年からスタートして世界的名声を勝ち得て、1980年末までに一千万ドルの財産を築く。
そして私は自分の満足のいくような暮らし方をして、心の調和と幸福を手に入れるのだ。

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■あなたが過ごした無駄な今日は

あなたが過ごした無駄な今日は、昨日死んだ人が痛切に生きたかった明日である。

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■高橋尚子の未来日記

シドニーオリンピックの数ヶ月前に、小出監督とともに書かれたもの。
ビジュアリゼーションの威力を見せつけてくれる。

「スタートから下り坂を、一挙に走り降りたあと、今度は上りに変わる。
徐々に先頭集団が形成されていく。
私はしっかりと、その中に入っている。
20キロ地点。
先頭集団が割れ始める。
私を含めた3人が競い合っている。
30キロ地点になると1人が脱落し、2人だけの競い合いになる。
相手はケニアのウルーテだ(実際はルーマニアのシモン)。
競い合いは35キロまで続く。 そこでスパート、不思議に私の力は衰えない。
そしてマラソンゲートをくぐる。
ゴールテープを切り、スタンドを埋め尽くした何万人という観衆に「ありがとう」と言って手を振る…」

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■小出監督のメッセージ

小出義雄著「君ならできる」の終わりの一節。

「マラソンのために人生があるのではなく、人生のためにマラソンがあるんだ。
さあ高橋!
次に進もう。
今度は自分の一生の絵を描くんだ。
30才になったら、こういう生活をしているだろう。
40才のときにはこう、50才の時は、こういう人間になっていたいという具合に、自分の一生の最高の絵を描くんだよ」

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■水槽の魚とゾウ

実験で水槽を透明なガラスで2つに仕切って、それぞれに大きな魚と小さな魚を1匹ずつ入れた。
最初、大きな魚は小さな魚を食べようとして、何度もガラスの仕切りに当たったので、そのうちあきらめた。
その後、ガラスの仕切りをはずしてみたところ、大きな魚はあいかわらず真ん中より向こうへは行こうとしなかった。

サーカスの像も同じで、小さい頃に杭に鎖でつながれていると、大きくなって簡単に逃げられる力がついても、抵抗しようとしない。
いずれも思い込みの恐ろしさである。

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■もし自分のヒーローなら

ピンチのときは、自分に質問しよう。
「今自分がかかえている問題に、もし自分が尊敬する人が直面したら、どのように対処するだろうか?」

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■ジグソーパズルのように

2階に一気に飛び上がることはできないが、はしごを使って1段ずつ上がれば、誰にでも上がれる。
目標も同じで、小さな作業に分割することで容易にスタートできるし、いったん動き始めると、物理学でいう慣性の法則が働く。
その都度達成感も得られるので、モチベーションの維持にも最適である。

ジグソーパズルは、完成した絵を常に明確にイメージし、1つのピースをはめるごとに、目標に向かって一歩一歩近づいているという実感がある。
仕事もこのようにゲーム化できるのである。
Crystallize your thinking.(考えを鮮明に結晶化せよ)。
水晶は簡単に分解できる。

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■やった後悔よりやらなかった後悔

死を間近に控えた老人に聞くと、人生で後悔していることとして、ほとんどの人がやったことより「やらなかったこと」をあげる。
結果が出ているのだから、私たちはチャレンジしよう。
自分の気持ちを伝えよう。
たとえうまくいかなかったとしても。

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■うまくいったらどうしよう?

チャレンジすることを妨げるのは、失敗に対する恐怖心である。
どうせなら、「うまくいったらどうしよう?」「ダメじゃなかったらどうしよう?」と悩もう。

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■たった1度違っただけで

今ここからフランスをめざして出発しても、方向がたった1度違ったら、イギリスに到着してしまう。
今日この瞬間の「小さなこと」を大切にしよう。

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■焦点の合わせ方で見えているものが変わる

「今から、この部屋の中にある赤いものがいくつあるか探してください。
赤、赤、赤…。
見つけましたか、では目を閉じて。
質問です。 緑のものはいくつありましたか?」。

森をいっしょに歩く画家と建築家では、見えている風景がまったく違う。
恋人同士で歩いていても。

■カンガルーのことを考えるな

「今から30秒間、カンガルーのことを考えるな!」。
そう言われると、「カンガルーのことを考えてはいけない」と、カンガルーのことを考えてしまうのが脳の特徴。
ダイエットのリバウンドの原因は、「食べてはいけない」と、結局は食べることを考えてしまうから。

子どもに「ママが帰るまで、お菓子を食べちゃダメよ!」と言うのも同じ。
「ママが帰ってから、お菓子を食べましょうね」と言わなければならない。

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■イチローの小学校時代の作文

「夢」

ぼくの夢は一流のプロ野球選手になることです。
そのためには、中学、高校と全国大会にでて活躍しなければなりません。
活躍できるようになるためには練習が必要です。
ぼくは、その練習にはじしんがあります。
ぼくは3才の時から練習を始めています。
3才から7才までは半年位やっていましたが、3年生の時から今までは、365日中360日は、はげしい練習をやっています。
だから1週間中で友達と遊べる時間は5〜6時間です。
そんなに練習をやっているのだから、必ずプロ野球選手になれると思います。
そして中学、高校と活躍して高校を卒業してからプロに入団するつもりです。
そしてその球団は、中日ドラゴンズか、西武ライオンズが夢です。
ドラフト入団で、けいやく金は、1億円以上が目標です。
そしてぼくが一流選手になって試合に出れるようになったら、お世話になった人に招待状を配って応援してもらうのも夢の一つです。
とにかく一番大きな夢はプロ野球選手になることです。

愛知県西春日部郡豊山町立豊山小学校 6年2組 鈴木一郎

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■苦しいときはチャンス

何かに束縛されているときは、自分が本当に何をやりたいのかがわかる。
苦しいとき、悩んでいるときは、やがてくる幸せを実感できるチャンス。
すべてはセットで与えられる。

美味しさを感じるためには、空腹を経験せねばならない。
夏の暑さがあってこそ、秋の涼しさが心地よい。
冬の寒さがあってこそ、春の暖かさがありがたい。
苦なければ楽なし。

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■自分の心の天気は

ほとんどの人の気持ちは、天気次第である。
周りにいいことが起きると、気分がいい。
周りに悪いことが起きると、機嫌が悪い。
何事も外からくる環境次第だ。

しかし、成功する人は自分の心の天気を持ち合わせている。
今日も雨だ。
でもそれも喜ぼう。
雨は地上を潤し、飲み水を与え、農作を豊かにする。

私(中元)がニュージーランドを旅したとき、雨が多いことで有名な地方を歩いた。
かなりの雨が降っていたが、街を歩く人は誰も傘をさしていないので驚いた。
同じ天気でも、感じ方が違うというわけだ。

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■何も咲かない寒い日は

高橋尚子(女子マラソン)が支えにした言葉。

「何も咲かない寒い日は 下へ下へと根を伸ばせ やがて大きな花が咲く」

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■番組が続く秘訣

「笑っていいとも」5000回記念で、長く続く秘訣を聞かれて。

(1)反省しないこと。
(2)明日のことをあれこれ考えないこと。

(タモリ)

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■ないです。

米大リーグ通算99勝となった時、100勝に向けての意気込みについて聞かれて。

ひと言、「ないです」。

(野茂英雄投手/ロサンゼルスドジャース)

■ツキ

「ツキがない」と落ち込んでいる男性の相談に対する、アントニオ猪木の答え(週刊プレイボーイより)。

「今、君自身は人生の暗闇にいるわけだ。
目の前が真っ暗なんだろ。
だったら今がチャンスだよ。
ツキ(月)は暗いときに出てくるものだからな。
ムフフフフ」

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■年齢は関係ない

チャップリンは73歳で子どもをつくり、ピカソは79歳のときに最後の結婚をした。

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■悩みは解決しないでいい

5年前の悩みは、今でも続いているだろうか。
悩みというものが時間の経過で消えていくものならば、最初から悩まないほうが得ではないだろうか。
自分に質問してみよう。

「その問題は、本当に困ったことなのか?
悩むべきことなのだろうか?
今の最悪の事態は、のちに最高の原因になる可能性はないだろうか?」

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■どちらを選んでも同じ

Aの道とBの道、どちらを選ぶべきか?答は、「どちらでもいい」。
80%と20%なら、80%を選べばいいから悩まない。
50%と50%なら迷いそうだが、いずれにしても50%なのだから、どちらを選らんでも満足度は同じということになる。
コインの裏表で決めてもいいくらいだ。
偶然にも意味があるのだから。

「Aを選んだら、Bを捨てなければならない。Bを選んだら、Aを捨てなければならない」。
そういう発想をするから悩むのだ。
もしもう一方の方を選んだら、ひょっとすると悪いことが起きていたかもしれない。
選ばなかったほうのことは絶対にわからないのだから、後悔するのはまったく無意味なことだ。

でも本当はそんなことよりも、AとBのどちらを選んでも、「後悔する人はするし、感謝する人はする」ことに気づくべきだろう。

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■人生に選択ミスはない

過去の選択を後悔している人は、今すぐやめなさい。
なぜなら、その選択をした時点での自分は、それまでの人生で最高齢で、最も経験を積んだベテランで、最高の知恵を持っていたからだ。
その最高の自分が下した決断なのだから、間違いはなかった。
完璧な選択だった。

もし今、「いや、やはりあの選択は間違いだった。別の道を選べばよかった」と思えるのなら、大喜びしなければならない。
なぜならそれは、あのとき最高だった自分よりも、今の自分はさらに成長して、レベルの高い人間になったという証拠だからだ。
それでも自信がなかったら、今これからする選択を、さらにベテランである大人を誰か探してきて、勝手に決めてもらったらいい。
それがいやなら、これまでの人生で最高の人間である今の自分が決めよう。
それは今の時点において、ベストの決断なのだから。

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■精神健康の基準

神戸大学精神科の中井久夫教授による、精神衛生を保つための6つの条件。
なんか、親や教師に習ったことと逆だな(笑)。
しかも全部「能力」だし。

(1)いい加減で仕事や追及をやめる能力。
(2)問題を未解決のまま放っておける能力。
(3)いやなことができる能力、いやなことをあと回しにできる能力。
(4)一人でいられる能力、二人でもいられる能力。
(5)嘘をつける能力。
(6)しなければならないという気持ちに対抗できる能力。

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■性格ではなく「能力」

「性格は変わらない」と、あきらめていないだろうか。
もしそうなら、「性格」を「能力」と置きかえてみよう。
「能力は変わらない」ということはない。
トレーニングすれば、なんとかなるものと感じられるはずだ。

「AをAとして受け取る性格」はどうだろうか。
「あの女優、美人だなー」と言われたとき、「どうせ私はブスよ!」と反応していないだろうか(笑)。
誰もそんなことは言っていないのに。
これは「AをAと素直に受け取れる能力」で、能力は心がけ次第でいくらでも伸ばすことができる。 性格は変えられるのだ。

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■それも体験してみたい

「そんなことをしていたら、今にしっぺ返しがくるよ」と言われたことはないだろうか。
ある人は、それに対して「しっぺ返しというのも体験してみたいな」と答えた。
これはいい感覚ではないだろうか。
何よりも、「しっぺ返し」のことを、いいとか悪いとか言っていない。
ただ、そういうものも見てみたい、としか言っていないのだ。
私たち小さな人間に、物事や現象の真の善悪を判断できるような能力などないのだから。

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■「天職」の条件

(1)「しなければならない」と思っていることは、どんな楽しいことでもつらくなる。
(2)1つだけとは限らない(今持っている仕事を続け辞めずにやってみる)。
(3)今ある職業とは限らない(新しい肩書きを考え出そう)。

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■失敗はゼロ

発明王エジソンは、電流を光に変えるためのフィラメントとなる物質(それは最終的に京都の竹だった!)を発見するまで、2000回も失敗した。
友人に「もうやめたら」と忠告されたエジソンは言った。
「私は失敗など一度も経験していないよ。フィラメントに向かない物質を2000個発見することに、成功しただけだ」
エジソンにとって、「失敗」など存在しなかったのだ。

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■花畑をつくれ

「花瓶に切り花をさしても、すぐに枯れる。
そしたら、またさすんか。
何年さすんや。
そんなことより、お花畑をつくらんか。
花畑なら、花が咲いたら、種が落ち、新しい芽が出てまた花が咲く。
だんだん花畑は狭くなってくるから花畑を広げる。
そういう事業家発想はできんのか」

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