<真・喜怒哀楽>

「喜」 人の幸せを共に喜ぶ心
「怒」 世の中の悪に怒る正義の心
「哀」 可哀想と涙を見せる優しい心
「楽」 人を笑わせる楽しい心


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「あの人は喜怒哀楽が激しい」
誰かがそう言う時、ほとんどの場合が「あの人は感情的で困る」という意味になる。

しかし「喜・怒・哀・楽」のいずれも、自然な感情として人間に与えられたものだ。
何かの必要があってのことなので、単純に良い悪いは言えないはず。
そんなことを思っていて、たまたま入った店で売っていた絵はがきにあったのが、上の言葉だ。

なるほどね。
大事なのは、「誰に対して」「何に対して」その感情を持つのかということ。
多くの人は、次のようなことになっているのではないか。

「喜」 自分が得して喜ぶ心
「怒」 自分への害を怒る心
「哀」 自分が哀れと思う心
「楽」 自分が楽しみたい心

何もかもが自分、自分という「我のスパイラル」に陥っている。
もちろん、まず自分が満たされていないと、人のことなど考える余裕はない。
しかし、他を利することで満たされるのもまた人の心、ということは覚えておきたい。

(2009/2/25)

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