<逢いたい>

逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい
逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい

逢いたい 逢いたい 逢いたい
逢いたい 逢いたい
逢いたい 逢いたい 逢いたい
逢いたい 逢いたい

逢いたい 逢いたい 逢いたい
逢いたい 逢いたい

逢いたい

逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい
逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい

逢いたい 逢いたい 逢いたい
逢いたい 逢いたい
逢いたい 逢いたい 逢いたい
逢いたい 逢いたい

逢いたい 逢いたい 逢いたい
逢いたい 逢いたい
逢いたい 逢いたい 逢いたい
逢いたい 逢いたい

逢いたい 逢いたい 逢いたい
逢いたい 逢いたい
逢いたい 逢いたい 逢いたい
逢いたい 逢いたい

逢いたい 逢いたい 逢いたい
逢いたい 逢いたい
逢いたい 逢いたい 逢いたい
逢いたい 逢いたい

*****

ATOMIさんが歌う、CD「逢いたい。」より。
「作詞」は、永六輔さん。
メロディがとても美しい。

ご覧の通り、この歌は「逢いたい」が72回続くだけである。
しかし1つ1つの「逢いたい」が、微妙に違う感情に訴えかけてくる。
私のベスト10に入る、大切な曲だ。

離婚して娘に逢えなくなったとき、このCDを知って購入した。
一体どんな曲なのか想像しながら、再生を押した。
4つ目の「逢いたい」から、涙があふれ出て止まらなくなった。

今日、久しぶりにこのCDを聴いてみた。
きっかけは、「えみるの赤いランドセル」を読んだこと。
交通事故で最愛の娘さんを失った、風見しんごさんの本だ。

今にも「ただいま!」と、明るい笑顔で娘が帰ってくるような気がする。
そんな日々の思いが、胸が痛いほどせつなく伝わってくる。
ニュースで淡々と死を告げられるどの人も、家族が一生背負っていく歴史の持ち主なのだ。

亡くなる直前まで、「えみる、頑張れ」と言ったことを後悔する奥さん。
「決めた。いつか天国で、えみるに『頑張ったね』と言われる生き方をする」。
風見さんも、いつかまた娘に逢えると信じて、恥かしくない生き方をすると誓う。

それでも、風見さんの文章は、

逢いたい、
逢いたい、
逢いたい、
逢いたいよ、えみる―

という心の叫びで終わっている。
CD「逢いたい」を初めて聴いたときのように、文字がかすんで読めなくなった。

私もまた、会えない娘に誇れるような生き方を志している。
でも、やっぱり逢いたい。
もう一度「大好きだよ」と言って抱きしめたい。

(2008/2/3)

もどる