<リフレーミング>

「引っ込み思案なんです」 → 『安全ですね』

「飽きっぽいんです」 → 『たくさんのことが体験できますね』

「無神経なところがあるんです」 → 『世の中を生き抜いていくには、必要なことですね』

「おしゃべりなんです」 → 『人と話す仕事についたら楽しいでしょうね』

「せっかちなんです」 → 『夢が早く実現できますね』

「気が強いんです」 → 『頼もしいですね』

「気が弱いんです」 → 『人にやさしくできますね』

「気が小さいんです」 → 「危険を避けられますね』

「がさつなんです」 → 『細かいことが気にならないのは楽ですね〜』

「声が大きすぎるんです」 → 『うちの応援団に入ってよ』

「話ベタなんです」 → 『話を聞いてほしいときには連絡しますね』

「おせっかいなんです」 → 『今度の旅行の幹事やってよ』

「常識がないんです」 → 『自由な発想ができるんですね』

「物覚えが悪いんです」 → 『私の秘密聞いてくれる?』

「人に甘いんです」 → 『包容力があるんですね』

「すぐに泣いちゃうんです」 → 『結婚式には必ず呼びたい人ですね』

「眠れないんです」 → 『何か別のことができますね』

「むしゃくしゃするんです」 → 『力仕事をお願いしようかな』

「さびしいんです」 → 『自分のありのままの気持ちを認められる強さがあるんですね』

「何かあるとすぐ落ち込むんです」 → 『夢や理想があるんですね』

「自分のことが好きになれないんです」 → 『成長したいんですね』

「怒りっぽいんです」 → 『元気がありますね』

「つい言い過ぎてしまうんです」 → 『わかってほしいことがいっぱいあるんですね』

「人前に出ると上がっちゃうんです」 → 『奥ゆかしいですね』

「ヤキモチやきなんです」 → 『愛しているんですね』

「気が多いんです」 → 『好奇心が旺盛なんですね』

「人目が気になるんです」 → 『自分のイメージを大切にするんですね』

「ついつい飲み過ぎちゃうんです」 → 『酒屋は儲かりますね』

「体が疲れているんです」 → 『評判のリラックススポットに行くチャンスです』

「失敗ばっかりしています」 → 『たくさん学んでいますね』

「夢がないんです」 → 『楽でいいですね』

「夢がなかなか実現しないんです」 → 『人生を楽しんでいますね』

「悩みが多いんです」 → 『生きてますね〜』

「お金がないんです」 → 『無駄づかいしないですみますね』

「苦手な人がいるんです」 → 『人間関係を大切にする人なんですね』

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NLP(Neuro-Linguistic Programming:神経言語プログラミング)の、「リフレーミング」の一例。
リフレーミングのフレーム(frame)とは「枠組み」のことで、リ(re)は接頭語で「再び」という意味。
絵画の額を替えると違って見えるように、枠組みを再び作ることで、悩みにたいする見方が変わるというもの。

リフレーミングは、教育の場でも活用されている。
生徒のいいところをほめて伸ばしながら、彼らが欠点だと思い込んでいる性格を、違う方向から眺めさせるわけだ。
いわゆる内申書を書くときも、教師の表現は前向きになる。
例をあげる。

「あわてん坊な」 → 『行動的な』

「いいかげんな・だらしない」 → 『こだわらない・おおらかな』

「意見が言えない」 → 『争いを好まない・協調性がある』

「うるさい・騒がしい」 → 『明るい・活発な・元気がいい』

「おとなしい」 → 『穏やかな・話をよく聞く』

「変わっている」 → 『味のある・個性的な』

「がんこな」 → 『意志が強い・信念がある・一貫性がある』

「口が悪い」 → 『率直な』

「口が軽い」 → 『うそのつけない』

「暗い感じの」 → 『自分の世界を大切にしている』

「断れない」 → 『相手の立場を尊重する・人のためにつくす・寛大な』

「しつこい」 → 『ねばり強い』

「消極的な」 → 『ひかえめな・周りの人を大切にする』

「責任感がない」 → 『無邪気な・自由な』

「調子に乗りやすい」 → 『雰囲気を明るくする・ノリがいい』

「冷たい」 → 『知的な・冷静な』

「生意気な・反抗的な」 → 『自立心がある』

「八方美人な」 → 『人づき合いが上手な』

「目立ちたがる」 → 『自己表現が活発な』

「乱暴な」 → 『たくましい』

「ほとんどこじつけ」
「プラス思考しすぎ」
という声が聞こえてきそうだ。

しかし、同じ出来事、態度、言葉に対して、人は違うフレームをつける。
ただそれだけで、まったく違う結果となってしまうのだ。

会社をリストラされた。
Aさんは、今まで思い切れなかった独立開業のチャンスだと、ヤル気満々になった。
Bさんは、家のローンや子どもの教育費が支払えないと悩んで、うつ病になった。

誰かを自分のお気に入りのレストランに連れて行ったとき、臨時休業だったとする。
残念がっているあなたに、相手が言う。
「また来れるし、今日は別の店が開拓できるから楽しみ」

最近太って困っているあなたに、別の人が言う。
「世界には飢餓で苦しんでいる国もあるのに、幸せなことだね」
つき合うなら、リフレーミングの達人にかぎる。

リフレーミングのつけ方、3か条。

(1)自分にリフレーミングする。
(2)他人にリフレーミングする。
(3)出来事にリフレーミングする。

(2007/9/27)

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