<食は命のリレー>
私たちは食べ物を頂いて命を保っているのです。
食べなかったら当然死にますよね。
その食べ物にはすべて命があるのです。
その命を頂いて、私たちの命が生きていけるのです。
食物連鎖の話はみなさんもご存じだと思うのですが、その頂点に立っているのが人間です。
特別の状況以外、人間は他の動物から食べられることはありません。
他の動物は弱肉強食で、他の命のために自分の命を捧げているのです。
ですから人間は謙虚に命を頂いていることに感謝して生きていかなければ、命を捧げた捧げた植物にせよ、動物にせよ浮かばれないと思っております。
大切に感謝して「いただきます」の心で食べたいものです。
食の研究家で実践者の「船越康弘」さんの講演会に行きましたら、驚くべき事実を発表してくれました。
ブリのお刺身がありますよね。
その3切れ分を作るのに、なんと鰯(いわし)とかの小魚が1千匹いるそうです。
そしてその小魚が5億のオキアミを食べるのだそうです。
それでその3切れのブリを食べることで、人間の命が20分保たれるのです。
たった20分生きるだけでも、これだけの命をもらっているのです。
では、一日では、一ヶ月では、一年では、一生ではと考えたら、とてつもない数の命を頂いているのです。
もう感謝しないと食べられなくなりました。
文句を言わず、美味しいと、感謝して命を頂きましょう。
頂いた命に失礼にならないように。
樋渡光明「みっちゃんの心」より
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つぶやき:
草むしりをするときに、ちょっとためらってしまうことがある。
「名もない花」が実はないのと同じく、「雑草」もまた人間が勝手に差別しただけで、ちゃんとした植物。
自然の連鎖の中で、何らかの役割を果たしているはずなのにと。
ある女子生徒のブログを読んでいたら、似たような感性で、草むしりのことが書いてあった。
さらに彼女は、小さい頃に「動物がかわいそう」と言って、泣きながら肉や魚を食べていたそうだ。
そう、雑草どころか、私は毎日のように動植物を胃袋の中に入れていたのだ。
他の命を奪いながら生きている、食物連鎖の頂点に立つ私たち人間。
それならその立場で、他の動物たちに命を捧げない代わりに、何かやるべきことがあるはずだ。
「いただきます」「ごちそうさま」と手を合わせて、感謝しながらいただくこと。
生活の中の無駄な殺生は、できる限りしないこと(家に入った蚊も手でつかまえて外に出している)。
人間に与えられた知恵や理性、良心を使って、他のものを益すよう心がけること。
少なくとも、傷つけないこと。
「みっちゃんの心」は、「夢見が丘」の名物社長みっちゃんこと、樋渡光明さんの書かれた小冊子。
幸せになる生き方のコツから、一代で成功したユニークなビジネス論に至るまで、見逃せない内容ばかり。
ありがたいことに、全国に無料配布されている。
読みたい人は、みやさん食品株式会社(TEL0985-29-2383 / FAX0985-29-2384 河野さん・谷口さん)まで。
(2006/5/22)