<アシュリー・ヘギ>
小さいときからよくからかわれたし、
いまもからかわれることはあるけど、
そういうときは、
「あなたにも同じ血管があるのよ」って説明するの。
それでもからかうようなら、もう放っておくの。(I leave them alone.)
それはわたしの問題じゃなくて、(I know it's not my problem.)
彼らの問題だから。(It's their problem.)
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プロジェリアじゃなければいいのに、なんて思わないわ。
わたしは、わたしという人間であることが幸せだし、
神様がわたしをこうお創りになったのには、(God made me who I am.)
きっと理由があるはずだもの。(There must me a reason for that.)
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もしかしたら神様は、
“わたしはプロジェリアだけど、こう生きている”
ということを人に見せなさいって、
その機会をお与えになったのかもしれないって思うの。(Maybe God gave me a chance.)
この病気をとおして、
人を助けなさいということかもしれないって思うの。(Maybe he wants me to help others.)
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わたしのことをかわいそうだって言う人がいるわ。
でも、その人たちはわたしじゃない。
だから、そう言うんだと思う。
だってわたし、自分のこと、
かわいそうだって、ちっとも思わないもの。(I don't feel sorry for myself.)
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わたしは、人の前で悲しい顔はしたくない。
笑顔でいると、みんながハッピーになるでしょ。(A smile makes everyone happy.)
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ハッピーでいられる自分が好き。(I like that I can be happy.)
悪口を言われたときでも、
誰かがわたしに怒ったときでも、
相手に対して怒らないでいられる自分が好き。
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嫌いなところはひとつもないわ。
たまにはね、イラついちゃうときがあって、
ちょっと嫌いになりそうになるけど、
そういうときは、
なぜ、わたしは怒っているんだろうって考えて、
気持ちを落ち着けるようにしているの。
そうすると、こんなことで怒るなんて意味がない、
バカみたいだって思えてくるの。
で、それで終わりにするの。
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わたしはいつも前向きでいたい。(I'd like to be positive all the time.)
前向きになれないときが
これまで1回か2回はあったかも。
でも、ほとんどないな。
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自信を失ったこともないわよ。
だって、自信を失わされるようなことが(That's because nothing has ever happend)
起こったことなんてないもの。(to make me lose my confidence.)
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人はこうなのに、自分はこうだとか、
誰かと自分を比べて、どうこう考えたりしない。
誰だって完璧じゃないもの。(No one is perfect.)
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ひどいことを言われて相手に怒りを感じたときは、
その人に怒り返さないように、自分に待ったをかけるの。
そこにいたらきっと言い返してしまうから、
「ちょっと失礼」って別の場所に行って、
一拍置くようにしているの。
一拍置いて、いま起きたことを考えてみると、(If I take a moment and think about what really happened,)
憤りが相手にそういわせたんだってことが見えてきて、
自分の中の怒りや悲しみが消えていくの。
人が怒っているとき、相手に対して、
本心から思っているんじゃないようなことまで
勢いで言ってしまったりすることがあると思うの。
言い争いをするとときって、
売り言葉に買い言葉になっちゃうでしょ。
そんな怒りのシーソーゲームを続けていても、
なんにもならないじゃない?(That never gets anyone anywhere.)
だから、こうしようって決めたの。(That's why I decided to act the way I do.)
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もしも、わたしが誰かから
あなたにはあと24時間の命しかありませんよ、
と言われたとしても、
それで困ったりはしないわ。
死は誰にでも訪れるもの。(Everyone has her own time.)
恐れるなんて、
意味がないことだと思う。(I know I don't need to be afraid of dying.)
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なぜ、ここにいるのか、
それはわからない。
でも、わたしたちがここにいるのには、
何か目的があるはずだと思うの。(We are here for a reason.)
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わたしはハッピーに生きたい。(I'd like to live happily.)
ほかの人たちを勇気づけられるように生きたい。(I'd like to encourage others.)
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生きるチャンスを与えられているんだもの。(Gods gives us chance to live.)
わたしは、自分の定められた時間がくるまで、
すこやかに生きていきたいと思っているわ。
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わたしたちの祈っていることに対して、
神様がそうしたいとお思いになったときは、
必ずかなえてくださるんだと思っているわ。
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いまは、特別な夢ってないの。
家族がずっとずっと健康で
幸せでいてくれたら、それでいい。
自分がいま得ているもので十分幸せだと思うから、(I'm happy with what I've got,)
それ以上、ほかに思いつかないわ。
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これからどうなりたいかって?
ハッピーで、みんなを勇気づける人になりたい。
人の助けになれる人になりたい。
愛情にあふれた人になりたい。
What would I like to be?
I'd like to be a happy and encouraging person.
I'd like to be a person who help others.
I'd like to be a very loving person.
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つぶやき:
アシュリー・ヘギさんは現在14歳。
800万人に1人の確率で生まれるプロジェリアという病気で、通常の10倍近いスピードで老化しているそうだ。
プロジェリア患者の平均寿命は13歳なので、すでに彼女の肉体年齢は100歳に近いそうだ。
テレビ番組で彼女の生活の様子を見たが、思い運命を背負っている悲哀は、まったく感じられない。
そこで、自分に問うてみる。
「もし自分だったら、笑顔でこんな言葉を言えるだろうか?」
明日死ぬかもしれない命を生きていて、「人の役に立ちたい」なんて言っている場合ではない、普通。
彼女のお母さんのロリーも、若い頃はメチャクチャ悪かったそうだが、すごい女性だと思う。
そしてその夫のジェイは本当の父親ではなく、アシュリーが生まれたあとに離婚したロリーと結婚したのだ。
思うに、私たちと比べて、精神レベルが相当高いのではないだろうか。
Our Photo Gallery → Albumsとたどっていくと、彼女をとりまく仲間たちの写真が、たくさん見られる。
メールも送ることができるので、ぜひあなたも応援メッセージを。
ちなみに彼女は、“I love you.”と書いてあるメールが、いちばんうれしいそうだ。
(2006/3/26)