<空気にもこだわれ>
「喫煙者、非喫煙者、ともに心地よく過ごせる空間」
最近、全席禁煙の喫茶店でアルバイトを始めた。
病院や学校などでは、人に害があるなどの理由でほとんどが禁煙になっている。
しかし、喫茶店となるとかなり珍しい。
始めたばかりの頃、私は喫煙者から文句が出るのではないかと思っていた。
しかし、喫茶店の外にはテーブルやイスの置いてある喫煙スペースがあり、 喫煙者はそのスペースで吸う決まりになっているのでまったく問題はない。
それどころか、「禁煙だからゆっくりできる」、「落ち着ける」と言ったような声も聞こえる。
そういう経験から、飲食店へ行った際に、非喫煙者に対する配慮が足りない店が
多いことに気付かされた。
私は、タバコの煙が苦手なので、タバコの煙が漂う空間で食事をすることは 大変苦痛に感じる。
そういう、非喫煙者は多いのではないだろうか。
食事や、インテリアにこだわる店であるなら、空気にもこだわって 欲しいと思う。
これから、私のバイト先の喫茶店のような、喫煙者、非喫煙者とも心地よく 過ごせる空間のある飲食店が増えていって欲しいと願う。
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つぶやき:
この文章は、ある女子大生が書いて地元の新聞社に送ったものだ。
「読者の声」欄の担当者は喫煙愛好者だったようで、このすばらしい文章を選考から外したと見られる。
そこで、100%賛同する私がここから世界に発信した上、紙上に載せるまで似たような文章を送り続けることに決めた(笑)。
彼女もそうだと思うが、私は「喫煙すること」や「喫煙者」を非難しているわけではない。
私だって「珈琲」と「本」を法律で奪われたら、この日本社会では生きていけない。
「味にこだわり」などと宣伝しながら、味覚と同じくらい大切な感覚である「嗅覚」に気を配らない店の方針を批判しているのだ。
商売上からも、美味しい料理を楽しんでいる最中に煙草の煙が流れてきて、「もう二度と来ない」と決意した客がどれだけいることか。
害のない人々より害のある行為を放任しているという意味では、最高級の宮崎牛を出す一流店よりも、「吉野家の牛丼」のほうが上である。
「分煙」の店はまだマシだが、宮崎の「タリーズコーヒー」のように、喫煙者をガラス部屋に入れるくらいのことをやらないと中途半端だ。
ちなみに、上の文章を書いた女子大生がアルバイトしている店は、ジャズ喫茶の「ビー・フラット」である。
ジャズ喫茶が禁煙にするという英断を、「世界に禁煙の店を増やそう会」会長の私としては、非常に高く評価している。
私は毎週車をとばして通っているが、このような超優良店は、これからもガンガン宣伝してあげたい。
(2005/6/25)