<青春貴族>
いちばん大事なものは何?
きまっているよ友だちさ
いちばん嫌いなものは何?
おあいにくさま勉強さ
頭のできは良くないが
心のできは最高さ
根っから気のいいやつばかり
青春貴族だおれたちは
いちばんうれしい時はいつ?
あの娘と二人でいる時さ
いちばん悲しい時はいつ?
あいつとケンカをした時さ
難しいことは知らないが
若さが何かを知っている
のんびり自由なやつばかり
青春貴族だおれたちは
これからお前はどこへ行く?
誰も行かないとこまでさ
これからお前は何をする?
自分じゃなければできないことさ
今はビリでいるけれど
十年先は先頭さ
ハートがでっかいやつばかり
青春貴族だおれたちは
*****
つぶやき:
昔テレビでやっていた青春ドラマで、教師役の中村雅俊と生徒たちが歌っていたもの。
これを自分のクラスの生徒とやるのが、実は教師になったときのひそかな夢だった。
現実にはそんな機会がないまま、すっかり古い歌になってしまったが。
私の高校生活は、抱いていたイメージとあまりにも違っていた。
田舎特有の二極化のため、受験地獄の雰囲気が漂う進学校に通うことになったのだ。
空手と読書、そして恋以外には、背を向け続けた3年間だった。
教師になって18年が過ぎても、当時の思いが賢い大人になりきるのを邪魔することがある。
成績や見かけだけで生徒を裁くような、味気ない学校にはしたくない。
ろくでもない高校生活を送った先輩として、「大らかに成長を見守る」というスタイルを守っていきたい。
(2004/8/24)