<私の究極の目標> ブルース・リー

私、ブルース・リーは、アメリカで一番出演料の高い東洋のスーパースターになるだろう。
そのお返しに、私は最もエキサイティングな演技を見せ、俳優として最高の能力を示そう。

1970年からスタートして世界的名声を勝ち得て、1980年末までに1千万ドルの財産を築いているだろう。
そうなったら私は自分の満足のいくような暮らし方をし、心の調和と幸福を手に入れるのだ。

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つぶやき:

ブルース・リーは若い頃から、ナポレオン・ヒルなどのアメリカ流成功哲学の本を読みあさり、実践していた。
有名になる前から、人間の潜在意識の力を信じて、目標を紙に書いて常に持ち歩いていたという。
ちなみに、この「究極の目標」は後日ジャッキー・チェンが落札し、現在は彼の経営するレストランに飾ってあるそうだ。

リンダ夫人は、著書「ブルース・リー・ストーリー 」の中で、次のように述べている。
「ブルースは、耳を傾ける者には誰にでも、最終的な成功への強い信念をくり返し語っていた。彼には予言をするという習慣があり、その出来事が実際に起こったあとで、偉そうな口をきいてなどと言われないように、常に紙に書きとめていた。私はこの頃(1969年の始め)書かれたものをまだ持っているが、(実現した今となっては)薄気味悪いほどの内容だ」

実際、最後の文にある「心の調和と幸福」を除いては、彼はすべての目標を達成してみせた。
しかし、それらはいずれもプロセスであり、「究極の目標」はかなわないまま、若くして死んでしまったとも考えられる。

心の調和と幸福は、「世界的な名声」や「1千万ドルの財産」がなくても、愛する家族とゆっくり過ごすことで得られたかもしれなかったのだ。

英語バージョン:

<My Deffinate Chief Aim> Bruce Lee

I, Bruce Lee, will be the highest paid Oriental superstar in the United States.
In return I will give the most exciting performances and render the best of quality in the capacity of an actor.

Starting in 1970, I will achieve world fame and from then onward till the end of 1980 I will have in my possession $10,000,000.
Then I will live the way I please and achieve inner harmony and happiness.

(2004/1/12)

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