<自然の法則>

あなたがビルの屋上から飛べば、100%の確率で下に落ちる。
あなたがどれだけ良い人でも、逆に悪い人でも、だ。
これを「自然の法則」という。

この法則からは誰も逃れられないし、誰でも利用することができる。
誰でも成功できるし、幸せになれる。

友人のこがひろのりさん(コーチング&ファシリテーションのプロ)が、以前ブログに「自然の法則」というテーマで書いていた。
本人の許可を得て、以下に私見で短くまとめさせてもらう。
ニュアンスを変えた部分もあるので、詳しく読みたい方はこちらを。

http://plaza.rakuten.co.jp/tanukicoach/backnumber/200602/
http://plaza.rakuten.co.jp/tanukicoach/backnumber/200603

■加速の法則

一度動き出した物体は、外部の力で止めない限り、同じ方向に加速して動き続ける。
まずは動き始める、つまり行動を起こすことだ。
いったん動き始めれば、あとはどんどん加速がついてくる。

■燃えやすいものから火がつく

できないことを必死でやるより、まずできること、得意なことから始める。
自分だけでなく、相手のどこから火をつけるかを考える。
はめの一歩、いや、はじめの0.1歩。

■すべては周期で動いている

春夏秋冬、朝昼夕夜の周期。
押し寄せる海の波も、広がる水面の波紋も、ある周期に従っている。
この一定の周期をとらえれれば、何事もうまく流れに乗れるし、目先のことに一喜一憂しなくてすむ。

■共鳴の法則

音叉を2つ並べて片方を鳴らすと、もう一方が共鳴して鳴り始める。
それぞれの物質が持つ周波数が同じなら、両者が同じように振動するのだ。
「あの人とは波長が合う」「類は友を呼ぶ」などというのも同じ。
自分を高めるほど、引き寄せるもののレベルが上がってくる。

■動けば抵抗を受ける

スピードが増すほど、受ける抵抗も大きくなる。
行動を起こして成功するほど、足を引っ張られることも多くなる。
抵抗、それは成長している証拠。
凧も飛行機も、向かい風が強いほど高く飛べるのだから。

■作用・反作用の法則

壁を押せば(作用)、それと同じ力が手に伝わってくる(反作用)。
同じように、何かを行えば、いつか何らかの形でその見返りを受け取ることになる。
いいことも悪いことも、投げかけたものが自分に戻ってくる。
であれば、何をしたほうが幸せになるだろうか。

■空気を暖めると軽くなる

熱気球が上昇するのは、暖まった空気が軽くなるから。
「北風と太陽」の話のように、人の心も同じ。
指示や命令は心を冷たくし、重くしてしまう。
「認める」「ほめる」言葉は心を温かくし、軽くしてくれる。
足取りまで軽くなる。

■流れる水はにごらない

水たまりの水は、時間が経つとにごってくる。
流れる川の水は、にごることも腐ることもない。
一つのことに悩み、一人で考えていると、頭の中と心がにごってくる。
どんどん水に流し、どんどん新しい情報を入れると、よりよいアイディアが浮かんでくる。

■種をまかずに芽は出ない

多くの人は種をまかずに芽が出ない、花が咲かないと不平不満を述べる。
白い花の種をまきながら、赤い花が咲かないと文句を並べる。
人に何も与えていないのに、人から与えられないと愚痴を言う。
芽の出ない種もあるかもしれないが、種のない芽はありえない。

■自転車はこぎ続けないと倒れる

行動というペダルをこぎ続ければ、自転車はどんどん進み、いつか目的地にたどり着ける。
こぐのをやめれば、とたんに倒れてしまう。
では、常に行動していなければならないのか?
実はそうでもなくて、加速がつけば、しばらくはその勢いで前に進むことができる。


■三点あると安定する

支える点が1つや2つだと、不安定ですぐに倒れる。
しかし3点で支えると、バランスがとれて安定する。
人生も同じで、お金だけを目標にしていたらいつか破綻する。
健康や家族、仕事や趣味など、バランスよく伸ばしていくほうが充実する。

■自然のリズムに合わせる

人間も自然の一部である以上、自然のリズムの意味に合わせて生活するほうがよい。
太陽が出たら目覚めて働き、日が暮れて暗くなったら静かに過ごす。
晴れたら畑を耕し、雨が降れば本を読む。
これが逆になったり、人工的に不自然なことを続けると、体や心の調子がおかしくなってくる。。

■朝の来ない夜はない

日照りの災害が出たとき、ある種族が雨ごいの踊りをすると、100%雨が降るという。
その理由は明らかだ。
彼らは、雨が降るまで踊り続けるのだ。
歴史上、やまなかった雨はない。

■荷を軽くすると動きがとれる

「捨てる」ことの効用は、計り知れない。
実際の荷物だけでなく、無意味な人間関係など、精神的に重いものも含めて。
部屋に荷物をつめこみすぎると、余裕がなくなり何も入らなくなる。
心もまた同じ。

■エネルギー保存の法則

物体が保有するエネルギーというのは、実は一定である。
ひとつのことに集中しているプロは、とてもエネルギーが高く見える。
あれこれと手を出している人は、それぞれのエネルギー量は大したことがない。
まんべんなく部屋を照らす蛍光灯の光を集中させれば、人の目は一瞬でつぶれるという。

■磁力が高ければ引きつける力も強い

「矢を射るな。矢を磨け。そうすれば的から近づいてくる」
自分を売り込もうとする電池人間は、どんどん電気を放出して、また充電しなければならない。
自分を高めることに集中している電池人間は、磁力が高まり、遠くからでも声がかかるようになる。
売り込みは必要な活動だが、磁力がないとすぐに飽きられる。

■物体は全て落下する

物体は、支えるものがないと、すべて重力に従って落ちていく。
現状維持を好む人の心の働きも加わって、上にあがっていくのは大変だ。
しかし落ちるスピードはとても速く、高ければ高いほど、落ちるのはあっという間だ。
向上心は強く持ち続けねばなrない。

■魚をとるコツ=魚のいる所に網を投げる

食べ物を売る方法は、味や品質を上げることではない。
腹を空かせた人が集まる場所に、店を出すことだ。
魚のいない場所でいくら網を投げても、いいエサをまいても、1匹もかかることはない。
興味のない人1000人に営業するよりも、興味のある人10人に語ったほうが成果が上がる。

■食べ物には旬がある

機が熟す、という言葉がある。
それまでは、いくら頑張っても効果は表れにくい。
人の成長でも、ビジネスでも同じこと。
タイミングさえうまく合えば、技術が未熟でも見事にハマる。

■すべてのものは土に還る

最新の情報も、時が経てば常識となり、陳腐化するものも出てくる。
すばらしいアイディアがひらめいても、すぐ行動に移さないと忘れ去られる。
まだないものを探し求めているうちに、今あるものにホコリがかぶり、カビがはえる。
どんなに元気な人も、いずれは老い、死を迎える。
死ねば、すべてゴミになる。
今持っているものを活用しよう、生きているうちに動こう。

(2007/7/7)

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