<夢を叶える2つの流派>

いわゆる成功した人には、大きく分けて2つの「流派」があるようです。
1つは「目標設定型」で、「ついに夢が実現したぞ!」という熱いタイプ。
もう1つは「流れに乗る型」で、「まさか自分がこんな分野で…」と、意外と淡々としたタイプ。

どちらがいいというわけではなく、頂上に至るルートが違うというだけのことです。
「夢はあるけれど、自分には無理だろう」という人は、「目標設定型」の法則を実践する。
「いくら考えても、目標を思いつかない」という人は、「流れに乗る型」を知っておくといい。
それぞれの特徴を、簡単に比べてみましょう。

1.「目標設定型」

(1)細かく分ける

 まず、最終的な夢や目標を設定する。
 次に、それに近づくために必要な条件を、小分けにしていく。
 いちばん小さな単位(今すぐやること)を、1つずつクリアする。
 その行動を継続した結果、成功と幸せをつかみ取る。

(2)未来から今を見る

 リラックスして目を閉じ、すでに成功した自分をイメージする。
 そのときのあなたは、どんな素晴らしい感情を味わっているだろうか?
 パートナーや家族は、どんな笑顔を見せてくれるだろうか。
 人々は、あなたにどんな賞賛の言葉をかけるだろうか。

 その自分に、夢を実現することができた秘訣を聞いてみる。
 「何を、なぜ、どのようにしたのですか?」
 彼(彼女)は昔の自分(=今のあなた)を見て、どのようなアドバイスをするだろうか?
 現在から未来を見るのではなく、未来から現在を見て、今やるべきことに気づく。

(3)プラスの言葉を使う

 よくないことが起きても、プラス思考でいいほうに考える。
 口に出す言葉は、明るく前向きで元気なプラス言葉ばかり。
 テンションも高い。

2.「流れに乗る型」

(1)今に集中する

 今目の前にいる人や、目の前にあることを軽視せず、誠実に対処する。
 自分に起きた出来事を何らかの「メッセージ」だととらえ、その意味を考える。
 頼まれごとをこなすうちに、ふり返ると道ができている。

(2)流れに身をまかせる

 その場その時の縁を大切にして、縁が生かされる選択をする。
 流れを感じ取り、流れに乗り、流れに逆らわない。
 その自然な流れの先に、成功と幸せが待っている。

(3)マイナスの言葉を使わない

 出来事それ自体には、何の意味もないと考える。
 淡々と受け入れて、いちいち良い悪いの評価をしない。
 すべては何か大きな力によるものだから、文句を言わない。

以上のことを先日、若い人たちに話しました。
そのきっかけは、彼らが「何か目標を持たねばならない」と思い込んでいたからです。
一般的な学校教育の影響でしょうが、別にそんなことはないと思います。

「法則通りにやったのに、成功しません」
そう訴えてくる人にのほとんどが、ある1つの条件を忘れています。
「マイナスの言葉を口にしない」という、いちばん大切な条件です。

(2006/5/10)

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