<原因志向と結果志向>
会社などで何か問題が起こったときに、大きく分けて2つの対応方法が考えられます。
「原因志向」と「結果志向」です。
原因志向の人の頭に最初に浮かぶのは、「なぜこの問題が起こったのか?」という質問でしょう。
「誰のミスが原因なのか?」と、責任者探しから始まります。
ほとんどの人は、多かれ少なかれこのパターンでしょう。
責任を追及される側に立った人は、自分を守ろうとするでしょう。
「私は悪くない。一生懸命やったのに、なぜそんなことを言われないといけないのか」
ミスを認めたとしても、なぜそんなミスをしてしまったのか、他に原因を探し始めるでしょう。
ここで、大切なポイントがあります。
問題の原因を探すこと、下手をすると責任のなすり合いにエネルギーを使っている間に、問題は少しでも解決に向かっているのかということです。
結果志向の人が自問自答する質問とは、どのようなものでしょう。
「自分たちが得たいのは、どのような結果か?」
「それを実現させる価値はあるのか?」
「理想と現実とのギャップはどれくらいあるか?」
「そのギャップを埋めるのに必要なものは何か?」
「まず最初に何をするか?」
これらの質問の共通項は、過去にこだわるのではなく、未来を見つめていることです。
最初の問いの瞬間から、問題解決に気持ちが向かっているのです。
原因を分析することは、今後のミス防止の対策にはなりますが、それはあとで考えればいいことです。
過去の「Why(なぜ)」より、未来の「How(どのように)」。
この考え方は、コーチングで学ぶことができました。
組織だけでなく、個人レベルの問題にも十分役に立ちます。
(2005/10/8)