<問題はそのままに>

毎日生活していると、次々と「問題」が起こってきます。
やっと解決したと思ったら、また次の問題が出てくるものです。
このパターンをくり返していくと、問題を解決するだけで一生を過ごしかねません。

人を育てるには、多少の欠点には目をつぶり、長所を伸ばすのがいいと言われます。
長所を見つけてほめ続けたほうが、結果として欠点が目立たなくなるからです。
「欠点」を「問題」と言いかえれば、次のように考えられないでしょうか。

「問題は、解決しようとせずに、そのままにしておく」

その代わり、上のたとえで言えば「長所」、つまり自分の「好きなこと」や「楽しいこと」に集中してみます。
ボランティア活動などの「いいこと」をしたり、他人の幸せに貢献するのもいいでしょう。
そのうちに、深刻だと思っていた問題が薄くなっていく、という流れができてきます。

5年前や10年前の問題を、今でもまだ悩み続けているでしょうか。
そのままにしておいても、時間の経過とともに、うまく消化できているものです。

「なぜ、あんな小さなことで、悩み苦しんでいたんだろう」
どうせいつかそう思うことになるのなら、今からさっさと思いましょう。

(2003/11)

もどる