<目標と目的>
成功者と呼ばれる人たちは、大きく分けて2つのタイプがあるようです。
明確な目標を持ち、努力してその目標を達成した人。
これといった目標を持たず、流れに身をまかせて現在に至った人。
成功哲学系と、精神世界系。
功を成していく「成功者」と、成り行きの「成行者」。
どちらがいいのでしょうか?
結論を書くと、どっちでもいいのではないでしょうか。
そのときの気分によって、主義主張を変えてもいいと思います。
要は、幸せに成る「成幸者」であればいいのだから。
目標を持つ・持たないはともかく、多くの人は目標にとらわれすぎているようです。
そもそも、その目標は何のために設定したのでしょう。
わざわざ行動を始めた「目的」は何だったのでしょうか。
家族を幸せにしたいという「目的」のために、仕事をしてお金を稼ぐ「目標」を持つ。
「目標」を達成するために時間とエネルギーを使いすぎて、本来の「目的」が二の次となってしまう。
やがて家族の気持ちが離れていって…、よくある話です。
仲間たちと登山をすることになったとしましょう。
綿密に計画を立て、時間とお金をかけて準備をして、いよいよ当日を迎えます。
ところが、頂上を目前に天候が急変し、あえなく下山。
登頂だけが「目標」だった人にとっては、これは悔いの残る失敗でしょう。
一方、仲間と登山を楽しむことが「目的」だった人は、結果が同じでも大いに満足しています。
これが本当の、「目的のためには手段を選ばず」です。
目標を立てるときは、「何を」と同時に、「なぜ」もしっかり考えること。
目的さえ見失わなければ、目標が変わっても、たとえ目標がなくても、けっこう豊かな人生が歩めるのです。
(2005/1/26)