<鳴かないホトトギス>
「鳴かぬなら 殺してしまえ ホトトギス」(織田信長)
「鳴かぬなら 鳴かせてみせよう ホトトギス」(豊臣秀吉)
「鳴かぬなら 鳴くまで待とう ホトトギス」(徳川家康)
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自分の思い通りにならないことに対して、いろいろな対処法が考えられます。
問題を目の前にして、「戦う」「逃げる」「無視する」「プラス思考する」などが、主なところでしょうか。
いずれもその人の個性や、そのときの状況によって選ばれ、どれが正しいということはありません。
それに加えて、次のような見方もおもしろいと思います。
「鳴かぬなら それもまたよし ホトトギス」
物事をあるがままに見て、「良い」「悪い」の判断評価を下さない、という心の置き方です。
「それはそれでいいではないか」、と風流に受け入れるのも、ひとつの選択です。
自分の力でどうにもならないことは、「気にしない(I don't mind.)」「気にならない(There
is no problem.)」。
自由なホトトギスを、殺したり、鳴かせたり、待ったりせずに、お互いに自由であることに感謝する生き方もいいのではないでしょうか。
(2003/11)