<どちらでもいい>

「Aの道とBの道、どちらを行くべきか?」
もし今迷っているのなら、あなたはとてもラッキーです。
なぜなら、「選ぶことができる」のだから。

まったく選択の余地がない、そうする以外にない状況と比べて、どうでしょうか。
そんな人からすると、迷うことができるのはうらやましいことで、「ぜいたくな悩み」かもしれません。
オプションがある幸運に感謝するのも、ひとつの視点です。

迷うということは、「どちらも同じくらい魅力的だ」ということです。
一方に圧倒的な長所があれば、迷いが生じることはない。
6:4の割合だったら、たぶん6のほうを選ぶはずだから、迷いの差は5:5に限りなく近い、0コンマいくらのレベルでしょう。

ということは、どちらを選んだとしても、同じくらい幸せになれると考えられます。
どうしても決められないのであれば、流れに身を任せておくか、なんなら投げたコインの裏表で決めてもいい。
その道がきっと、あなたにとってベストなのだから。

すでに選んでしまった道に迷いが出てきても、悩む必要はありません。
両方の道を同時に歩むことはできないのだから、どれだけ考え抜いたところで、別の道を選んだ結果は絶対にわからない。
もし違う決断をしていたら、何かのはずみで大事故にあったり、大病に苦しんだ可能性もあるのです(それが一概に悪いこととはいえませんが)。

Aの道かBの道か迷い悩むのは、究極的には「どちらでもいい」ということ。
あえて基準を示せば、次の2つでしょう。
「どちらがおもしろい人生が展開しそうか」と、「どちらを選ぶ自分が好きか」。

(2004/9/16)

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