<ダイエット・ティップス>
単品ダイエットを笑い飛ばしてきたが、ちょっと前のバナナダイエット、まだやってる人いるのかな?
もし効果があったというなら、理由は2つしかない。
ダイエットをしている意識が高まり間食が減ったか、一食分がバナナに変わってカロリーが減ったから。
英語習得の原則(=練習量がすべて)と同じで、ダイエットの結論はすでに出ている。
「摂取量を減らし、消費量を増やす」
栄養バランスをとりながらカロリーを減らし、運動によって代謝を上げる以外に正解はない。
食事だけ減らしてバランスを欠くと、栄養は筋肉から吸収されてふにゃふにゃな体になる。
拒食症にならない限り、その後必ず襲ってくるのが恐怖のリバウンド。
筋肉が細って脂肪が増えた上、もとの体重をオーバーするのだから、体はもうメチャクチャだ。
「何の」ダイエットが効果がある(正確には「ない」)といった議論は、昨日までで終わり。
今日からは、「どうやって」健康的にカロリーを減らしながら、「どんな」運動をするか考えよう。
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産後体型が戻ってきた妻が、来年からモデル業を再会するようなので、燃焼系生活のポイントを紹介する。
私はアルコールを飲まないのでわからないが、飲んだあとにはラーメンが食べたくなるそうだ。
これは肝臓がアルコールを分解することによる、一事的な低血糖状態。
脳が錯覚して炭水化物を欲しがるが、実は胃の中は食べたものがドッサリ、超高カロリーでメタボ一直線だ。
どうせ脳を錯覚させるなら、ダイエットにプラスの方向でいきたい。
低カロリー食品を、よくかんで、ゆっくり食べればいい。
脳はもう十分だと判断して、満腹感が得られるだろう。
朝食は健康の面からも、「しっかり食べる」と「抜くほうがいい」の、2つの主義主張があるようだ。
朝は排泄のサイクルで、たくさん食べると胃腸にジョギング並みの消化エネルギーを使い、午前中ボーッとなる。
一方で、朝食によって体内時計が目覚め、一気に体の代謝が上がるのも事実である。
それなら、すでに消化済みの状態で胃に入る、果物や野菜ジュースを朝食にすれば解決。
ノーカロリーで栄養が摂取できるスグレモノ、サプリメントを加えるのもいいだろう。
食べる行為がカロリーを摂取し、同時に代謝を上げてカロリーを消費するとは、ややこしい話だが。
実は、水を飲むだけでも代謝は上がる。
プロのモデルが1日に2〜3リットルの水を飲むのは、それが主な目的だ。
ただしガブ飲みするよりも、ちょこちょここまめに飲むのがコツ。
いちばん効果的に体の代謝を上げる方法は、筋力トレーニングだ。
筋トレのあと、ウォーキングなどの有酸素運動をしておけば、脂肪は夜寝ている間もメラメラと燃える。
他に、水を飲むのと同じく手軽に代謝を上げる方法も、小さな生活習慣としたい。
朝の熱いシャワー、珈琲や紅茶。
仕事中など、イスに座ったままできる簡単なストレッチ。
エレベーターの代わりに階段を使う、日常の動作を少しだけスピードアップする。
ダイエットで、炭水化物を摂らない過激な方法もあるそうだが、リバウンドのもとだ。
食事量を減らしてもたんぱく質の「量」は変えず、炭水化物の「割合」は維持し(量は減る)、脂肪を減らすのが先。
人間は同じ刺激を続けると慣れて反応が鈍るので、体重減が頭打ちになったら、炭水化物を減らしはじめる。
停滞したときに手段がなくなるのを防ぐためにも、テクニックは小出しに使ったほうがよい。
ダイエットも運動も、さまざまな種類を用意しておいたほうが飽きない。
その意味で単品ダイエットのハシゴも楽しいが、一本に絞ってちょっと効果があると飽きて、リバウンドをくり返すのが危険なのだ。
次々と刺激を欲するのは人間のサガで、筋トレでも少しずつウエイトを上げていかないと、発達が止まる。
青少年の喫煙が、さらなる刺激を求めて、ついには覚せい剤に行き着く例も多い。
脳科学者の茂木さんは、刺激がエスカレートすると困るので、日本の祭りが年1回なのは妥当と話していた。
メリハリをつけることも、飽きっぽい人間には大事なテクニック。
友人のボディビルダーは、平日は厳しくカロリーを制限して、週末は好きなだけ食べるそうだ。
ストレス解消もあるが、脳が「いつでも十分な栄養が摂れる」と錯覚するため、週に1度の大食なら太らない。
ちなみに、シェイプアップと健康的なダイエットでは、やや意味が異なる。
日本人の食事は「たんぱく質15%・炭水化物60%・脂肪25%」が基準らしいが、それで腹筋は割れないし、男性なら胸のカットは出ない。
要はバランスの問題で、健康を維持しながらどこまで自分の理想のボディデザインに取り組むかということだろう。
(2009/9/22)