<2012年6月>

●「知足常楽」

●「常在道場」

●金と泥ではどちらが役に立つ?
種をまきたい時は?
自分を卑下するものではない。
どんな人間も何かの役に立っているのだ。(映画「新少林寺」)

●動作は機敏に!稲妻のごとし!
拳と心!肘と膝!肩と股!
心と精神!精神と気!気と力!
道を修めよ!
淀みなく!流れるように!
奥儀を極め、禅の境地へ!(映画「新少林寺」)

●物事の本質が空(くう)だとはいっても、現実に我々は色相の世界で生きている。
飯も食わなけりゃならんし、糞もする。
金のために働かんけりゃ、生活が成り立たん。
一度しかない人生、この世を生きるたった一度のチャンス。
そのチャンスは、色相世界にあるんだ。(映画「般若心経」)

●色即是空、空即是色。
色(しき)、すなわち形あるものは、すべて空(くう)に異ならない。
しかし、空もまた、色そのものに異ならないぞと。
空即是色では、実態がないとはいえ、このものは事実、今この瞬間ここにあると見なされる。
これを、「非有非無(ひゆひむ)」という。
有るものにあらず、また、無きものにもあらずとみなす。(映画「般若心経」)

●登りきってもいないのに下り坂。(綾小路きみまろ)

●未来は、回転寿司のようなものだ。回ってくる皿の中からしか選べないが、自分が手を手を伸ばせば、必ず狙った寿司を食べることができる。(高田延彦)

●「二つの歎き」(フランシス・ジャム/堀口大學訳)
私はお前に叫んで言った
「自分の草鞋(わらじ)より他には、引きずって行くべき何物をも持たない、あの男は幸福だ!」と
それなのにその男は思っている
「よしそれが涙にひたしたパンであっても、家族と一緒に食べるんだったら、さぞ美味かろう」と

●ちょっとしたひと言のジョーク、あるいは一瞬の風景、深夜に聴こえてきた昔の流行歌のメロディー、そういうものも極限状態の人間を支える大きな力になるのです。
 私たちにはそれぞれ、好きな音楽があり、好きな小説があり、この風景が大好きという場所があります。
あるいはカフェの片隅でコーヒーを飲む一瞬を愛している人もいます。
 私は一日に何杯もコーヒーを飲みますが、湯気を立てて運ばれてきたコーヒーカップから、ふっと何ともいえないいい香りがする。
その一瞬がとても好きで、慌ただしい一日のなかで、生きる喜びみたいなものを感じたりする。
もしかしたら、苦しいときに思いだすのは、そんな一瞬のことかもしれないと思ったりします。
 だから、私たちは、日常のなかで自分の好きなこと、そのことが自分にとってすごく気持ちがいいとか、自分が幸福感を感じることをもっと大事にしなくてはいけない。
 そんな小さな幸福感もまた、こんなきびしい時代に私たちの生きる力になっていくのではないかと思うのです。(五木寛之)

●最近嬉しいのは「あの役、吉田栄作が演じていたんだ」と言われる瞬間。
こう言われるということは、お客さんが「吉田栄作を観ているのではなく、作品中の人物に惹き込まれている」という事ですよね。
俳優として、これほど嬉しいほめ言葉はないんですよ。
 昔とは違って、誰かと競争して「一番になってやる!」とか「あいつだけは負けたくない!」みたいな気負いはありません。
それよりも頂いた役を自分なりに料理して、観客の皆さんにお出しして「またあいつのレストランに行きたいな」と思ってもらいたい。(吉田栄作)

●マンボウは1回に2億個も卵を産むが、そのうち大人になれるのは2匹ぞ。
マンボウが1匹大人になるには、それだけ多くの犠牲が必要なんじゃ。
人からもらうアドバイスも、マンボウと同じぞ。
死んでいくアドバイスがたくさんあるから、1個の役立つアドバイスが生まれる。(マグロ漁船船長)

●「後輩に席を譲れ」と言う方もいるかもしれません。
でも、私は席を譲らないと上に上がれないメンバーは、AKBでは勝てないと思います。(篠田麻里子)

●かなわない夢もあるけど、人生には驚きの展開ってのもある。
不思議だ。
何千人と知り合っても、ただそれだけ。
なのに一人と出会っただけで、人生が変わるんだよ。
永遠にね。(映画「ラブ&ドラッグ」)

●故郷とはどこか。
私という人間は両親から生まれ、両親はその両親から生まれ、さかのぼると宇宙ができたビッグバンまでいきます。
そうすると、故郷は命を生み出した大いなる虚空ということになるでしょう。(帯津良一)

●末期患者にとって、激励は酷で、善意は悲しい、説法も言葉もいらない。
きれいな青空のような瞳をした、すきとおった風のような人が、そばにいるだけでいい。(木新門)

●無事これ名馬。

●Make Peace with change.(無常を受け入れる)

●Stay Playful.(遊び心を忘れない)

●過ちが去って、「過去」と書く。(吉野弘)

●西村さん、オレはあの時のあなたの気持ちは分からない。
でも、あなたもオレの気持ちは分からないでしょう。
もう、終わりにしましょう。(吉江豊/プロレスラー)

●私にとって「勉強すれば偉くなる」とか「勉強すれば上達する」ということよりも、「いくら勉強しても上手にならない人もいる」ということのほうが、遙かに勇気を与えてくれる。(山口瞳)

●負の十を負の十とかけるとプラス百になります。
その百と、正の十を十倍した百は、同じ百でも意味が全く違う。
それがわからなかったら、詩歌はわからないでしょう。
プラス×プラスには、何の陰翳もない。(塚本邦雄)

●「草にすわる」(八木重吉)
わたしのまちがいだった
わたしの まちがいだった
こうして 草にすわれば それがわかる

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