<今年の目標は…> 2001.1.1.

いよいよ新世紀の幕開け…ということなんですが、私は元旦から文武庵にこもって、ひたすら執筆活動中です。
年末に旺文社デジタル・インスティテュートさんから英検CD-ROMの原稿依頼があり、冬休みはこの仕事に集中することにしました。
今年も忙しくなりそうな気がします。

3月には東京でITFテコンドーの昇段審査。
この3年間、相棒のT君(現道場指導員)と練習を続けてきたので、下手くそながら絶対に受かりたい。
中年テコンディストとして、おじさんたちに夢を!

今年の目標は、ズバリ「外見」です(笑)。
英語とテコンドー、本、映画に没頭してきたので、この数年間ぜんぜん服を買ってないんですよ。
エステティックサロンの店長をしている幸福論さんに専属スタイリスト?をお願いして、年末から買い物につき合ってもらってます。
かっこいいパパをめざすぞ!

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<犬を飼いたい> 2001.1.1.

今日は英検2級のリスニング問題の解説を書いてました。
朝から集中してやればもっと早く終わったのですが、ついホームページなどいじっていたもんで、夜になってしまいました。
肩が凝った、腰が痛い、だれかもんでくれー!

私は去年から両親の実家の離れ(文武庵)に住んでいるのですが、最近犬が飼いたくなって、ちょっと相談してみたんです。
なんか小学生みたいですが…(笑)。
まったく迷惑をかけないというわけにもいかないもので。

へるしーさんの紹介で、柴犬のブリーダーの方から安くで譲ってもらえそうなのです。
オスなら「ケン」、メスならもちろん「シェリー」と名づけます。
息子が生まれたら、命名「拳」にしようと決めていたので。 両親もどうしたものか、迷っていましたね。

いつも私に「早く再婚しろ」とうるさい父親に言ってやりましたよ。
「犬1匹飼うだけでもこんなに悩むのに、簡単に嫁さん連れてこいなんて言わんでくれよ(笑)」

<初夢> 2001.1.2.

今年の初夢は、ハッピーなことに娘と楽しく過ごしている夢でした。
最後は時間が迫ってきて、ちょっと慌ててるんですが。
新世紀初めての朝は、いいスタートがきれたのです。

ところが、今朝見た夢は、まるで呪われたような悪夢。
どうにも平均的、平凡にいかない私の波乱万丈な人生を象徴しているのでしょうか(苦笑)。
本人は晴耕雨読で、心安らかに生きていきたいと願っているのですが…。

さあ、今日も鬼の執筆作業です。
なんとなく、仕事量の3分の1は終わったような気が(甘いか)。

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<肉体鍛練> 2001.1.3.

ここのところ、原稿にかかりっきりなもので、ずっとパソコンの前に座りっぱなしです。
さすがに体がなまってきました。
午後はちょっと体を動かすか…。

あと2ヵ月ちょっとで「鋼鉄の体」にしておかないといけないので、年末からマシーンでもウエイト・トレーニングをしています。
サンドバッグも叩いておかないとなー。
走り込みもしないと…やることが多すぎる!

去年最後の道場練習で、昇段審査の課題である試割りをやってみました。
けっこうぶ厚い板を3枚重ねて拳で割ったのですが、けっこう衝撃がきました。
理屈よりも、まずパワー(筋力)だと実感しました。

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<義理と人情> 2001.1.3.

京都に、私の極真空手時代の後輩である、コマンドー金澤という男がいます。
田舎に住む私のために、大学を卒業して15年近くも、毎月のように格闘技のテレビ番組の録画ビデオを送り続けてくれています。
20世紀最後に発送されたビデオが今日届いたので、今夜はちょっと仕事をサボッて、一気に見てしまいました。

それにしても、私は今まで彼に何の世話をした覚えもないのです。
むしろ、いろいろしてもらってばかり。
ここまで義理堅い男は、私の知る限り他にはいません。

コマンドー金澤に限らず、私は友人たちにはそうとう不義理なことをしてきているのに、みんなよくしてくれます。
感謝というより、何か申し訳ないような気分です。

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<新年オフ会> 2001.1.4.

いよいよ明日は、千葉のクロロさんが宮崎に遊びに来てくれます。
去年の全国オフ会in横浜では、TM店長とともにずいぶんお世話になりました。
今回はももとち〜ぷの「なんちゃって亭」で歓迎オフ会をやります。

この日のために、年末年始を無視して年賀状も書かずに、鬼の執筆作業を続けてきたのです。
明日から3日間は、遊びまくるぞ〜!
ということで、今日も私は英語の原稿と格闘しています。

ちなみに、今回のお仕事をいただいたファイアウィードのNさんですが、オフィスが東京の府中市にあるということで、すぐ近くのテコンドー協会本部にちょくちょく顔を出している私としては、不思議な縁を感じます。
メールの交換だけでも、プロとしての仕事への誠実さがわかるので、新しい出会いに学ばせてもらうところが多く、感謝しています。

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<おみくじ> 2001.1.5.

遅ればせながら、「初もうで」に行ってきました(実に数年ぶり)。
そこで久しぶりにおみくじを引いたんですが、末吉で、要するに次のようなことでした。

新しいことに挑戦しても、失敗する。
今はおとなしく勉強して、力を蓄えなさい。
焦って結果を求めてはいけない、まだまだ時間をかけて、じっくりいきなさい。
人間の器は決まっているのだから、その中で謙虚に生きなさい。

妙に説得力があるので、笑ってしまいました。
実は去年も、なるべく目立つことのないように、地道に英語学習とテコンドーの練習に没頭しようと誓いを立てていたのです。
しかし結局、派手に活動してしまいました(笑)。

今年こそは、河島英五の「時代おくれ」のように、「目立たぬように、はしゃがぬように、似合わぬことは無理をせず」「ねたまぬように、焦らぬように、飾った世界に流されず」的な男をめざそうと思っています。

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<時代おくれ> 2001.1.5.

「一日二杯の酒を飲み 魚は特にこだわらず…」で始まる、「時代おくれ」。
古い歌ですが、去年、久しぶりにちょっとハマりました。

この歌がヒットしていた当時は、「ケッ!なにが時代おくれの男や。自己満足でいい気になってるだけやん」と思っていました。
でも、この歳になって聞き返してみると、意外に味があるんですよ、これが。

時代おくれの男に「なりたい」と歌ってるんですね。
実際にはそうじゃないかもしれないけれど。
いいじゃないですか。

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<道場練習始め> 2001.1.6.

昨夜はクロロさんを迎えてのオフ会。
「なんちゃって亭」で、天才料理人ち〜ぷにごちそうになりました。
参加者はもも、ち〜ぷ、GUY、ウルルン、モカ、幸福論、か〜る、Jackie。
2次会はカラオケで、深夜まで大騒ぎ。

今日は、宮崎ITFテコンドー道場の今年の初練習でした。
クロロさんと「かれん」スタッフも一日体験入門。
久しぶりの練習で、筋肉痛の予感です。

3/18の昇段審査に向けて、今日から猛練習だ!

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<オーシャンドーム> 2001.1.7.

クロロさんからボディボードのリクエストがあって、久しぶりにオーシャンドームへ。
雨が降って寒い日でしたが、常夏の人口ビーチで楽しく過ごしました。

冬休み最後の日曜日だからか、家族連れで大にぎわいでした。
大喜びで遊ぶ子どもたちを見て、娘とよく来ていた頃のことを思い出しました。

今は事情があって連れて来れないのですが、本当に水とたわむれるのが大好きな女の子です。
今日は私が、娘の大好きだったチキンハンバーガーとメロンソーダを注文しました。
またいっしょに遊びたいな…。

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<とし坊ごめん> 2001.1.7.

クロロさんをか〜ると空港で見送ったあと、当リンクにもある「洋菓子スタッフなんじゃこら」のとし坊に、文武庵まで来てもらいました。
とし坊はMacintoshの師匠で、今回はインターネットにつながらなくなった私のiMacを見てもらうためです。

原因は5分以内に発覚しました。
私のアンビリーバボーな単純ミスで、ケーブルが接続されていなかったのです。
情けなさすぎる…。

パソコンの世界は深い、と言いたいのですが、今回は私のレベルが浅すぎただけでした(赤面)。
とし坊師匠、仕事で疲れてたのに、マジですんまへん。

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<陶苑ユウキ> 2001.1.8.

私の同僚(非常勤講師)のYさんという女性が、数年間の陶器修業を経て、ついに自分の窯を持つことになりました。
6日のオープンにかけつけたのですが、うらやましかったですねー、自分だけの芸術空間の中にいて。

土間のある古い家を改造した、彼女だけの創作の場です。
作品のギャラリーも見せてもらいましたが、女性らしい細やかな感性から生まれた陶器の数々が、とても素敵でした。

彼女の作った器で珈琲をごちそうになりながら、独立に至るまでの話も聞かせてもらいました。
目標に向かって突っ走って、ついに夢をかなえたというのではなく、「そのときどきに迷いながら小さな決断をくり返しているうちに、自然と今の形になった」という言葉が印象的でした。

オープンにあたっては、場所選びから始まってラッキーなことの連続だったそうです。
私は、それは彼女の謙虚な態度と、実際に一歩踏み出した勇気へのごほうびではないかと感じました。

「陶苑ユウキ」の連絡先は、
宮崎市東大淀2-2-11
電話 0985-59-9827
メール yuko-k@rouge.plala.or.jp
宮崎市内の方なら、「宮交シティ前のローソンとパン屋さんの間の筋を入って左側3軒目(駐車場あり)」です。

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<愛犬コロ> 2001.1.8.

去年からウダウダ言っていた犬、ようやく今日から飼うことになりました。
やっぱり柴犬はかわいい。

犬の名前、私の「ケン(拳)」は父により却下、「息子が生まれたときのためにとっておけ(遠回しの再婚プレッシャー)」と。
討議の結果、私が小学生の頃に飼っていた犬(盗難で行方不明)の名前「コロ」に決定。
父曰く、「ゴロがいい(冷凍)」。

午後は犬小屋の組み立てや、ドッグフードなどを買いに行きました。
夜は〆切の迫ってきた原稿書き。 いよいよ明日から仕事です。
気のせいか、胃が痛くなってきた…。

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<夜泣き> 2001.1.8.

今日から相棒となった愛犬コロですが、なかなかカワイイので昼間さんざん遊んでやったら、夜になって寂しいのか(寒いのか?)、エンドレス夜泣きを始めてしまい、早くもノイローゼ気味です(笑)。

しかたがないので、近くの公園まで散歩に連れていきました。
無駄を嫌い、効率と生産性を追求する私としては、決して彼に道草を許さず、自分のトレーニングのためにジョギングしました。
それでも犬小屋(文武庵別館)につないでほっておくと、また哀犬コロ状態。

結局今夜は、我がプレハブ小屋の住処「文武庵」に泊めてやることにしました。
今は等身大ジャッキー・チェンの足もとで、とりあえず静かにしています。
夜中に起こしたら許さんぞオレは!

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<今夜は眠らせて> 2001.1.9.

地獄の一晩でした…(涙)。
コロの夜泣きで、夜明けまでほとんど一睡もできないまま、仕事初日を迎えることになりました。
新世紀、十分な睡眠をとってハツラツと出勤するイメージが、もろくも崩れ去ってしまいました。

まだ誰も泊めたことのない文武庵で、初夜を過ごさせてやったのに、人がウトウトしかけるツボをつくかのように、ヒャンヒャン泣き叫ぶ子犬様。
怒りをこらえて無視していると、今度はおしっこ&ウンチ攻撃。
正直なところ、育児ノイローゼの母親の気持ちがわかりました。

ある人から言われたのですが、親から離れたばかりなので、寂しくて何日かは泣くだろうと。
そう考えると、うるさいと叱るのはかわいそうですよね、反省。

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<ズレてる男> 2001.1.11.

いやー、びっくりしました。
携帯の着メロって、最初から付いている曲以外でも、ダウンロードして簡単に変えられるんですね。
今日、女子高生に聞いて、その場で尾崎豊の「シェリー」と「I LOVE YOU」を入れてもらいました。

最近ようやくパソコンを扱えるようになったものの、私にはどうも、みんなの常識からズレている部分があるようです。
今までオジサンとして「えーっ !?」と言われたことを、いくつかあげてみましょうか。

アルコールとタバコはまったくダメ。
車のことはぜんぜん知らない。
パチンコ屋に入ったことがない。
宝くじを買ったことがない。
テレビは見ない(芸能人をほとんど知らない)。
野球もゴルフも興味なし。

じゃあ、いつも何をやっているのかといえば、格闘技、英語、読書、文筆、映画…。
これだけで、私のフリータイムは手いっぱいなんですよ。
職場の人たちと、話が合うわけないですよね(笑)。

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<新しい友人> 2001.1.13.

「ファーザーズ・ウェブサイト」というホームページを通して知り合った、私と同じく離婚経験者のSさん(43歳)から電話がありました。
養育費など誠実に対応しているにもかかわらず、一方的に約束を破られ、子どもに会わせてもらえない父親の一人です。

県立図書館で待ち合わせて初対面、Sさんの住むマンションへ。
子どもがいつでも来られるように、あえて職場から離れた家の近くに住み、父親としてみすぼらしく見えないように、安アパートを借りずにマンションを購入。
その気持ち、同じ立場にある者としてよくわかりました。

夜はテコンドー道場に、こちらも43歳のKさんが入門されました。
現在壮年部(35歳以上)は私とか〜るさんだけなので、大歓迎です。
Kさんは家庭教師派遣センターの社長さんで、私もいろいろ勉強させてもらおうと思っています。

Kさんはたいへんな努力家で、去年の11月にITFテコンドーを知って以来、自分でストレッチなどに取り組み、90°しか開かなかった足が、ずいぶん柔軟になっていました。
これは私も負けられませんね。

お2人とも私より年上ですが、これからはいい友人としてつき合っていきたいと思っています。

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<あけましておめでとう!> 2001.1.14.

いやー、ようやく終わりました。
年末から集中執筆してきた英検CD-ROM原稿、たった今脱稿です。
なんとか〆切に間に合わせることができました。

大晦日も、元旦も朝から書いていたので、今年は正月も何もありませんでした。
といっても、途中にオフ会など遊ぶ計画を入れたから、こうなってしまったのですが。
ちなみに、今年は年賀状1枚も書いていません…。

というわけで私は今、美味しい珈琲で一人(+1匹)、文武庵で祝杯をあげています。
私にとっては今夜が大晦日、明日が元旦みたいなものです。
ようやく新世紀の幕開け、というわけです。

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<心の傷> 2001.1.21.

休日は、映画以外はめったに外出しない私ですが、今日はある部活動の大会があったので、生徒の活躍ぶりを見に、日南まで海沿いをドライブしてきました。
昨日の雨がうそのような快晴。
学生時代に買ったCDを、久しぶりに聞きました。

ちょっとしたドライブ程度で、こんなことを書くのは気がひけるのですが…。
この歳になると、いろいろなことがあって、自分でも気がつかないうちに、心に傷がついたままになっていることがあるようです。
潮風に吹かれながら、これはどうにかしないといけないな、と思いました。

ウルルンさんの紹介で、地元でいちばん美味しいという、トンカツの店で昼食。
今日は食べませんでしたが、日南にはすごい人気の焼肉屋さんもあるのです。
海はきれいだし、古きよき日本を思わせる町です。

仕事の原稿を書き終えた反動で、しばらく日記をサボっていました。
その間、しばらく専業主婦をやっていた、へるしーさんの就職が決まりました。
インテリアコーディネーターということで、センスのいい彼女にぴったりです。

この就職難の時代、職探しにはずいぶん苦労していたみたいです。
条件もいいみたいで、あらためて「あきらめない」ことのパワーを教えられました。
他人にいいことがあると、自分までうれしくなりますね。

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<ちょっと重い話…> 2001.1.25.

同僚のお父さんが亡くなって、お通夜に行ってきました。
書家として有名な方で、人望も厚く、とても多くの人たちが弔問にかけつけていました。

まだ若い同僚の悲しむ姿を見て、励ましながらも、つい涙が出そうになりました。
自分は、いつかやって来るであろう父と母の死を、一人で乗り切ることができるのだろうか、と考えました。

お通夜の帰り道ほど、孤独を感じるときはありません。
私には、落ち込みを共有してくれる家族がいない。
娘はいますが、すぐ近くに住んでいるのに会えない状態です。
そして、同じような苦しみを味わっている父親が、全国には数えきれないくらいいるのです。

この話題は、ホームページ上ではなるべく扱わないようにしてきました。
しかし、全国の仲間たちと「ファーザーズ・ウェブサイト」を立ち上げて活動している以上、離婚後の子どもとの面会を拒絶する親権者たちと戦っているのもまた、私の姿なのです。

父親である私は、娘の日常のことについて、何も教えてもらえない。
毎月の養育費を送金するのみで、わずか月1回にまで減らした面会さえ、今まさに奪われようとしている。
相手の立場や事情を思いやって、ギリギリまで譲歩してもなお、存在を消そうとされる。

お通夜の場で、考えたのです。
私の父が死んだとき、あんなに可愛がっていた孫に、線香の一本もあげてもらえないのだろうか。
私の母が死んだとき、孫はその事実さえ知らないまま、母の墓に手も合わせてもらえないのかと。

北海道に住む、私の大切な友人が言いました。

「あなたの元奥さんの再婚相手は、まだ父親になった経験がない。自分の子どもが生まれたとき、その赤ん坊を抱いて、自分の腕の中で「オギャー!」という声を聞いたとき、自分の過ちに気づかなかったら、その人は親としても、人間としても失格だ」

私も、今までの人生は失敗の連続でした。
たくさんの人たちを傷つけてきました。
だから、過去のことで、いつまでも他人を責め続ける気にはなれません。
今はただ、相手側の人間的な成長に期待して待ち続けるだけです。

重い話題ですみません。
みなさんは、どう思われますか…?

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<チーズはどこへ消えた?> 2001.1.26.

話題の本、一気に読みました。
いい本と出会いました。
みなさんにもぜひ読んでほしいので、ストーリーは書かないことにします。
この本は、私は今後もくり返して読むことになるでしょう。

「過去をふり返るな、前を向け」
よくそう言われますが、なかなかできることではないですよね。
この物語では、「変化は常に、誰にでも起きる」現実を単純に受け入れ、複雑に考え込まずに、すぐ行動に移すことの大切さがわかります。

「もし恐怖がなかったら、何をするだろう?」
という言葉が、心に残りました。
現状を変えたくても、新しい世界に飛び出すには勇気がいる。
今持っているものさえ、失ってしまう恐怖感。

しかし、そうやって迷っているうちに、人生なんてあっという間に終わってしまうのでしょうね。
この物語が訴えているのは、「思い切って一歩踏み出してみたら、意外となんとかなるもんだよ」ということのようですが。

先日書いたKさんですが、サラリーマン38歳のときに1500万以上の年収を捨てて、まったく別の分野で独立されています。
奥さんも、子どももいての話です。
「40過ぎて他人にこき使われるくらいなら、腹切って死んだほうがマシだ」
と思っていたそうです。

「勝算などなかった。それまでの仕事と比較して、お膳立てができてから辞めるなんて考えている者は、一生独立なんてできない。とにかくやってみること。話はそれからだ」

私もみなさんと同じく、仕事や人間関係などの悩みは絶えません。
しかし、苦しいのは「自分が変われない、変わろうとしない」「過去から現在までにしがみついている」からでしょうね。

何事も、常に変化している。
当たり前の現象である人生の「変化」に応じて、単純に、身軽に動くこと。
それが、21世紀を生きる才能なのかもしれません。

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<何もない休日> 2001.1.28.

めずらしく、予定のない週末です。
日頃何かと忙しいので、今日も「文武庵」でゆっくりくつろいでいます。

午前中は、BOOK OFFで買ってきた飯島愛の「PLATONIC SEX」と、花田憲子の「凛として…」の2册を、あっという間に読んでしまいました。

「黙っていても、男のほうが悪者にされてしまうのです。でも、5年、10年が経てば、真実は自然にわかる日が来ます」
「逃げた自分を守り、正当化するためには、嘘をつかねばならないのでしょう」
「自己弁護のために嘘をついてしまえば、長い人生からすれば失うもののほうが大きいことを、彼らは理解できないようです」
(「凛として…」より皮肉をこめて抜粋)

窓の外の庭では、犬のコロが昼寝をしています。
穏やかな風に吹かれながら、気持よさそうに日なたぼっこです。

犬の寿命って、だいたい15年くらいですよね。
人間は70〜80年として…。
どうして人生(犬生)が短いほうが、の〜んびり、気持ちよさそうに暮らせるんだろう?
何倍も時間がある私たちのほうが、あくせくして…。

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<あわや泣かされるハメに…> 2001.1.30.(1)

今日は、あるクラスの最後の授業でした。
私の教え方のマズさもあるけれど、あまり真面目に勉強しなかった生徒たち。

授業が終わると、いきなり委員長が英語のメッセージを読み上げて、全員でサザンの「TSUNAMI」を合唱。
見事にハモってるんですよ、これが。
やっとの思いで涙をこらえました。

担任のクラスはもちろん、授業だけのクラスも、最低でも1年以上のつき合い。
勉強しない、無断で遅刻欠席をする、反抗する、問題を起こす…。
腹が立つことも、たくさんあります。

でも、最後にこれをやられると、全部水に流してしまうのが、教師という単純な生き物なんです。
「迷惑ばかりかけてすみませんでした。お世話になりました」なんて言われたら、ついホロリとさせられる。
もっと一生懸命やってあげればよかった…などと、こっちが反省したりして(笑)。

「辞めてやる!」と何度も思いながら、またこうしてダマされて、来年から頑張ろうなんてバカな決心をしてしまう。
私の教師生活13年は、こうして過ぎていきました。

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<キムタク、よく言った!> 2001.1.30.(2)

離婚後に子どもに会わせてもらえない親たちのホームページ、「ファーザーズ・ウェブサイト」。
そこで最近、テレビドラマの「HERO」が話題になっています。
めったにテレビを見ない私が、今年初めて見てみました。

検事役の木村拓哉が、結婚詐欺の被疑者である女性を取り調べることになった。
裏切られて、お金を騙し取られた男たちに同情して、法的に証明が難しい、負けるとわかっている戦いにあえて挑んだのだ。

有利とわかっていて、うす笑いを浮かべながら言い逃れを続ける女に、木村拓哉が言う。

「しょせん法律ですしね。本気でその人のことを愛してたかどうかなんて、わかんないっすから。だって心の中なんて、ねえ、人間なんてわかんないじゃないっすか」

「でもオレ的には、そういう人のいちばんこう無防備なところっていうか、純粋なところ?そこを利用するってのはちょっと卑怯じゃないかなあと思いますけど。許せないっすねオレは…」

結局証拠が得られず、勝ち誇ったような顔で地方検察庁を出る女。
事務官役の松たか子(大好き!)が、彼女に言う。

「あなたって、本当に強いんですね。私、不思議な気持になりました。あなたはずーっと堂々としてて、あの人がムキになってて。でも、彼のほうが、人間っぽかった…」

このドラマ、私は支持ですよ!
法的に勝つか負けるかは、へ理屈であって、人間の一生において大きな問題ではない。
大切なのは、愛する人のためにどこまで愚直に、人間っぽく生きることができたか、なんです。

離婚のときに、「父親は養育費を支払う。親権は母親で、子どもを父親と面会させる」と約束しておきながら、養育費だけは受け取って、自分の勝手な都合や嫉妬で、一方的に面会を拒否する感情的な母親たち。
そんな卑怯な「親権乱用者」が、日本には多すぎる。

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<感想メールありがとうございました> 2001.2.3.

県外に住む女性から、「文武両道」を通じて本のご注文がありました。
お送りしたところ、うれしい感想が届きましたので、ご本人の承諾を得て、ここに公開させていただきます。

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先日お送りいただいた、「HOW TO 旅」読みました。

私は、本は、寝る前のちょっとの時間しか読む時間が作れないというか、作らないというか・・・なので、時間がかかってしまいましたが、今日は仕事がお休みだったので、残りを一気に読みました。
でもここだけの話、寝る前に読んでいて、大笑いして目が冴えてしまって、眠れなくなってしまった日もありました(笑)。

Jackieさんの文章はなんというか、活きているというか、率直で飾り気がなくて、生身の人間の声という感じがして好きなんです。
HPのエッセイもそうですね。
見ず知らずの方の書いた文章という気がしないのですよね。
笑いあり涙あり怒りあり、いろいろあって皆生きている・・・そう感じます。

「感想メール書きますね」 などと言っておきながら、正直何から書いたら良いかわからないくらい、いろんな事を考えながら読ませていただきました。

「試行錯誤の学生時代」の数々のエピソードは、女性としてはかなり新鮮な部分もありました。
男同士の友情ってこんなに暖かいものなのかと感動しました。
刺激を与え合う関係って素敵ですよね。
いろんな事や人に影響を受けて、それを自分に活かそうと実践に移される行動力と意志の強さには本当に敬服いたしました。
ご自分では熱しやすく覚めやすいと表現されてたところもありましたが、行動に移す事が一番難しい事なんですよね。
それをやってしまうJackieさんのバイタリティに感動です。
読んでいて自分を振り返り、恥ずかしくなる思いでした。。。
三日坊主ならまだしも、始めるというところで壁にぶち当たる事の多い私です。。。

社会人になられてからのエッセイ、共感できる部分がたくさんあります。
「センセイ」と頭を下げれる立場にありながら、普通の人間としての感覚を失いたくないというお気持ち、いつまでも大事にして欲しいなと思いました。
偉そうにすみません。
センセイだって、悩む事もあれば壁にぶつかる事もおありでしょう。
人様の言動に傷つく事もあれば怒る事もある。当たり前のことですよね。
とはいえ、本には書けない事がほとんどで、日常では日々大変な事がおありなんだろうな・・・という事はお察しいたします。
本を読んでいて思いました。
とおーい昔の(笑)女子高生時代に戻ってJackie先生の授業受けてみたいな・・・と。

(中略) 最後に・・・
娘さんへの思いが綴られた、最後の章「シェリー」。
現在のご事情は、HPやFs WEBで拝見しました。
私には子供はおりませんので、Jackieさんの辛さは想像する事しかできません。
でも痛いほど娘さんへの思いは伝わってきます。

「負けるもんか」と「がまんがまん」が口癖になってしまったSちゃんを思うと胸が痛みます。
その小さな魂で背負った傷が、深くならない事を祈るばかりです。
Jackieさんの思い、一日も早く周りの方々に通じるとよいですよね。
いろいろあると思います。でもこんなに深い愛情が、伝わらないはずはないと信じています。
いつになるか分からないし、これからどんな事が起こるか分からないけれども、Sちゃんが、Jackieさんのお書きになった本に目を通す時は必ずやってきますよね。
「大きくなったら、パパにご飯作ってあげる」という心の優しいSちゃんですもの、全てを悟ってくれる時がきっとくると思います。

涙なしでは読めない部分もありましたが、思った通りの素敵な本でした。
ありがとうございました。

辛い時期についてはあまり触れられていませんでしたが、この触れられていない部分にこそ、今JackieさんのJackieたる所以があるのだと感じます。

私もJackieさんと同じように、たくさんの方々の支えがあって今があります。
ご自分も今現在も大変な立場にありながら、同じ境遇の方々を支えて活動されているJackieさんを尊敬しています。
そして、本に触れる機会を頂いて、ますます、Jackieワールドのファンになってしまいました。
これからも、その感性で、思う事を綴り続けてくださいね。
時々、HP寄らせて頂きます。
本の出版などの際は、是非、購入しようと思います。
これからも執筆活動続けて下さいね。

*****

<楽園> 2001.2.4.

最近のテレビ、ある人にスポットを当てて、人間の生き方をテーマにした番組が多いですよね。
その中の、主にスポーツ選手のドキュメンタリーを扱う「ZONE」がお気に入りです。

今のところ「格闘技世界最強」と言われている、ヒクソン・グレイシー。
40歳を越えて、武道家として最高のコンディショニングを保つ秘訣の数々には、ずいぶん影響を受けました。

先週は、巨人軍の清原、桑田、工藤の特集でした。
野球にはまったく興味がありませんが、著書を読んで知った桑田真澄の考え方と生き方に共感しているし、清原は最近、シアトルで格闘技系の筋力トレーニングをしたので、チャンネルを回してみました(死語)。

崖っぷちに立って巻き返しをはかる2人もすごかったのですが、いちばん印象に残ったのは、工藤選手の言葉でした。
30代後半の同世代、つい応援したくなります(笑)。

「プロ野球は、練習すればするほど技術が上がって、頑張っただけお金ももらえる。…楽園だと思いますよ」

厳しいプロスポーツの世界が、「楽園」などであるはずがない。
しかし、この考え方はいいと思いませんか。

派手な試合の裏に隠された、日々の地味な練習。
それさえも、工藤選手は楽しんでいるように見えた。
すでに肉体的なピークを過ぎた、工藤選手の活躍の秘密がわかったような気がしました。

*****

<忘れるという才能> 2001.2.5.

自宅で買っている柴の子犬(コロ)に、父がノミを寄せつけないという首輪をつけて、そのまま外出したときのことです。
狂ったように泣き叫び、暴れて手がつけられなくなったコロを母が見つけて、慌てて父を呼び戻したそうです。

原因はどうやら、例の首輪の臭いにありそうで、なんとか父がコロを押さえつけて、首輪をはずしてやりました。
かなりショックを受けて、ひどい状態だったらしいです。
その晩も、まったく元気がありませんでした。

翌日のことです。
コロは、何事もなかったかのようにケロっとして、私に遊んでくれと飛びかかってきました。
昨日の騒ぎがウソみたいに。

ある本で読んだ話ですが、人間が与えられたいちばん大切な能力は、「忘れること」だそうです。
人生には、つらく悲しいことも多い。
いつまでもそれをこと細かくを覚えていて、常にリアルに心の中で再現できるとしたら、いつまでたっても前には進めません。

犬であるコロは、私たち人間より、明らかに頭が悪いはずです。
しかし、ある意味でコロのほうが幸せそうに見えるときがある。
嫌なことはきれいサッパリ忘れて、その瞬間を楽しいでいるように見えるのです。
そして、これから先のことなんて、な〜んにも考えてない。

賢くなるほど、知識が増えるほど、人間は寂しくなるのでしょうか。
一匹の子犬とはいえ、けっこういろいろなことを教えてくれますよ。

*****

<理想のオヤジ> 2001.2.6.

「そして風の旅はつづく」という本を買いました。
片岡鶴太郎さんが、絵を描きながらアジアを旅したときの写真集です。
彼の絵やエッセイも、たくさん入っています。

鶴太郎さんの人生、男として、私はひとつの理想だと思っています。
昔から大ファンなのです。

20代では、小柄で太って脂ぎった、モノマネだけがウリのコメディアン。
私のTVドラマのベスト1、「男女7人夏(秋)物語」などにも俳優として出演しましたが、いずれもドン臭いだけのキャラクター。

30歳を過ぎる頃、「このままでは、オレはダメになる。自分を変えないと」と思い立ち、ボクシングジムに通い始めました。
この頃のことが著書に書いてありますが、何度読んでも燃えてくるんですよね(笑)。

忙しい仕事の合間に地味な練習を続け、なんと33歳でプロボクサーのライセンスを取得(どれほど難しいかは、ガチンコ・ファイトクラブを見ればわかるはず)。
無駄な脂肪が見事に落ちて、別人に生まれ変わったようでした。

その後、本業のタレントを続けながら、ボクシングの世界タイトルマッチで、鬼塚勝也や畑山のセコンドについています。
40歳で墨彩画にハマって、最近では絵や書の活動が多くなっています。
興味を持ったものは何でも、徹底してやる性格なのでしょう。

そして去年ついに、30歳の頃に出演していたドラマ「季節はずれの海岸物語」のロケ地である、湘南江ノ島に、「片岡鶴太郎美術館」をオープンさせたそうです。
来月東京に行ったときに、ぜひ訪れてみたい。

あのドラマでの鶴太郎さんは、女性とうまくいきそうでいかない、喫茶店のマスター役でした。
季節ものでしたが、毎回欠かさず見て感動していました。
私もいつか、宮崎の海沿いで喫茶店をやりたい!という夢を持ったきっかけです(笑)。

中年以降の片岡鶴太郎、シブイ、シブすぎる!
男としての色気を感じます。
「この肉体を通して、どこまで自分を高められるか。それが生きていくということ」
どうせ歳をとるなら、私はあんなオヤジになりたい。

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<満月> 2001.2.8.

同僚の理科の先生によると、今夜の月は2001年最高の満月なんだそうです。
今日の宮崎の空は超快晴!

日暮れ時に東の空を見ると、庭の枯れ木のシルエットを通して、地平線から美しい月が出ていました。
今も文武庵の外の庭で見上げると、星空の中に満月がぽっかり浮かんでいます。

「風流」、古い表現ですが、最近好きな言葉です。
私はひと昔前の日本の風景が好きなのですが、縁側にでも出て、家族でゆっくり満月を眺めるような時を過ごしたいものです。

明日から4日間、東京からテコンドーの師範が来られて、3月の昇段審査に向けて特訓です。
来週明けまで、この日記も書けないと思います。
読者のみなさん、楽しい週末を…。

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<地獄の特訓?終わる> 2001.2.13.

2/9から昨日まで4日間、東京からK師範(4段)が宮崎に来て、テコンドーの指導をしてくれました。
K師範は身長168センチ、体重65キロと小柄ながら、昨年の中四国大会(宮崎からは私とT指導員が参加)では、なんとヘビー級にエントリー、見事優勝してしまった人です。

K師範はまだ29歳、私よりずっと歳下なのです。
しかしテコンドーの技術はもちろん、人格的にも尊敬できる面が多く、理詰めの指導にはすごく納得がいきました。
年齢や性別、国籍など関係なく、人間同士としてつき合える、これが武道のいいところです。

それにしても4日間、ほとんど朝から晩まで練習漬けですよ!
よく体がもったなあ…。
こんなに長時間連続で集中練習したのは、私は初めてです。
指導するK師範もたいへんだったと思います。

毎朝目覚めた瞬間、全身筋肉痛。
起き上がれないほど体がガタガタなのに、道場に入ってしばらく動くと、またバンバン蹴れるようになるんです。
人間、やっぱり気合いですねー。

最終日の昨日は、道場生全員が、師範とスパーリングをやらせてもらいました。
こちらは1ラウンドで精一杯なのに、師範は一人で連続です。
力の緩急と無駄のない動き、さすがだと感心しました。

私は思ったよりよく動けたのですが、顔面ガードが甘く、フェイントからの蹴りをもらってしまいました(涙)。
鼻が折れたかと思いましたが、なんとか無事でした。

打上げは恒例の焼肉「モランボン」。
うまかった!腹一杯食べました。
ホテルに戻る師範と別れ、いっしょに頑張り抜いたか〜るさんと、楽しみにしていた清武温泉へ。
寒い雨の露天風呂でしたが、ボロボロの体に暖かい温泉は最高でした。

やった者にしかわからない、この充実感。
終わったときにしか味わえない、開放感。
苦しかったけれど、とても意義深い3連休でした。

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<バレンタインデーの夜…> 2001.2.14.

今日、道場に来るバカはいないと思っていました(笑)。
でも水曜日なので、いちおう道場の練習日。
テコンドー命のT指導員は絶対来るだろうし、職場では足を引きずって歩き、顔に紫色の打撲傷をつけた私も、嫌々ながら?行ってみました。

ビックリ。
ほとんど全員出席です。
女子部も、壮年部も。
K師範の指導にハマッたのか、みんな当然のようにウォーミングアップをしています。

43歳のKさんなどは、「Jackieさん、練習後にスパーリングお願いします!」ときました。
この人、先日の師範とのスパーリングで肋骨にヒビ入れてるんですよ。
36歳のか〜るさんなど、腰が痛くて見学のはずだったのですが、ウズウズしてきたのか、ちょっと目を離したらもう道衣に着がえてるし(笑)。

なんとも、愛すべき仲間たちです。

寒い夜です。
文武庵に戻って、真っ暗な庭から空を見上げると、月が出ていないこともあって、見事な星空が広がっていました。
南の空に、ひときわ輝いているオリオン座。

がんばろう…。

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<君ならできる> 2001.2.15.

シドニーオリンピック金メダリスト、高橋尚子選手の監督、小出義雄さんの講演会に行ってきました。

自分の体験談をもとに、女子選手の能力を伸ばす工夫や、試合に勝つための戦術、人間関係をうまく保つコツ、夢を実現させる具体的な方法などを、おもしろおかしく話してくれました。
個性の強い人ですが、なんといっても金メダル、一流の指導者はやはり違うと思いました。

会場がざわめいたのが、「自分で自分をほめてやりたい」の、有森裕子選手のエピソード。
あの燃えるような気迫、練習中は1秒たりとも無駄にしたくないと、走りながら小便はたれ流し、大便がしたくなったら監督の目の前でも、地面に数秒で済ませ、ティッシュも使わずに走り続けたそうです。

監督の著書「君ならできる」はすでに読んでいたのですが、直接話を聞いて、帰りに思わず書店に寄って、「小出監督の女性を活かす人育て術」という本を買いました。

仕事帰りに、1/8の日記に書いた、「陶苑ユウキ」に遊びに行きました。
なごむんですよねー、Yさんのあの笑顔で迎えられると。
珈琲をごちそうになり、しばらく話をして、一目で気に入ったモスグリーンのコーヒーカップを買ってきました。

陶苑ユウキさんでは、大人/子ども向けの陶芸教室や、まとまった人数であれば、出張教室も開かれているそうです。
ぜひ一度、彼女の工房とギャラリーへどうぞ。

「文武両道」の読者であれば、直接来てもらえれば、指導料込みで1作品1000円で、自分の陶器を焼いてくれるそうです!
私は近いうちに行きますが、みなさんいっしょにどうですか?

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<ペイ・フォワード> 2001.2.18.

最近、何かいい映画見ました?

原題「Pay It Forward」、ユニークな映画でした。
字幕で何と訳していたか忘れましたが、「前もって支払っておく」といった意味でしょう。

中学1年生の授業で、社会の先生が「この世の中をよくする方法を考えてくる」という課題を出した。
生徒の一人が、「自分が3人にいいことをしてあげて、その3人がそれぞれ次の3人にいいことをする。そうすれば、どんどん広がっていく」という試みを始めた。

昔、「不幸の手紙」がはやったことがありました。
ネット時代の今なら、チェーンメールですか。
ねずみ購という、悪質な商売もありますね。
システムは、人を幸福にすることに使いたいものです。

阪神大震災のとき、全国の人々から支援金が送られてきました。
しかし、その多額なお金が具体的にどうなったのか、不透明な部分もあると聞きます。
残念なことです。

「足長おじさん基金」を知っていますか?
月500円を一口として、協会に送金して、両親のいない子どもたちのために使ってもらうというものです。
年1回、自分が援助している子どもからハガキが届きます。

全国の人々に「良心的なカンパ」の意識があれば、歳末助け合い以外にも、大きな慈善事業ができる、いい例だと思います。

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<焼肉> 2001.2.19.

同僚に誘われて、美味いと評判の焼肉屋Sに行って来ました。

レバー刺しが最高と聞いていましたが、あまりの人気に品切れ、次回に期待することに。
私はホルモンを食べないので、もっぱらカルビとロースだけでしたが、たしかに美味しかった。

宮崎牛特上ロースというのがあって、ほんの一切れなのですが、2200円。
これはもうノックアウト。
それまで大喜びで食べていた肉が、全部マズく感じるほど、柔らかくて上質の肉でした。

私は外食すると、けっこうお金をかけるほうです。
というより、プロの料理なら、金額は気になりませんね。
自分の満足度が最優先!

酒もタバコもやらないので、好きなことは思いきりリッチに楽しみます。
美味しい食事、温泉、本、映画、珈琲。
これがあったら、私は生きていけますね。

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<たとえ一瞬でも…> 2001.2.20.

「シティ・オブ・エンジェル」という映画、見ました?
忘れられないセリフがあるんです。

天使のセス(ニコラス・ケイジ)が、人間のマギー(メグ・ライアン)に恋をする。
セスは永遠の命を捨てて人間となり、二人は結ばれるのだが、マギーは定められた運命によって死んでしまう。

嘆き悲しむセスに、友人の天使が聞く。
「もしこうなるってわかってても、そうしたか?」

セスは、顔を上げて答える。
「一瞬でも彼女の髪の香りを感じて、唇にキスして、手にふれたんだ。それのない「永遠」よりよかったよ。たとえほんの一瞬でも」

こんな悲しい思いをするんだったら、こんな結末を迎えるのなら、出会わないほうがよかった…。
そう思えることが、特に男と女の出会いには、よくあるものです。

時には、最初から結末のわかっている恋愛もあるでしょう。
結ばれるはずのない関係や、間もなく遠く離れてしまうときに限って、本気で好きになってしまうことも。

でも、恋愛は理屈じゃないですからね。
ある意味で、モラルさえ超越してしまいます。
もっと楽な恋愛?があるとわかっていても、好きになってしまったものはしょうがない。
むしろ、計算された合理的な関係は、すぐに色あせてしまうものです。

全国の読者の方々から、ときどき恋愛相談のメールをもらいます。
そのほとんどが、難しい状況の中で人を好きになってしまった悩みです。
年齢には関係ありませんね。

すべてが約束されたように見えても、たとえ結婚までしても、信じられないくらいあっけなく崩壊してしまうことも、長い人生には多くあります。
極端に言うと、もうこれで絶対だいじょうぶ!と思っても、映画のように、事故や病気で突然死んでしまうことだってあるわけですから。

だから、たとえ条件が良くても悪くても、今この瞬間、自分が信じた恋愛に、失敗を覚悟で全力をつくすしかないのでしょうね。
人間には死がある以上、長い短いの差こそあれ、永遠の恋愛というものは現実にないわけですから。

今の気持を、素直に大切にすること。
ひたすらそれに徹することで、たとえその人と結ばれなくても、自分の中に何かが得られるはずですから。

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<昇段審査に向けて> 2001.2.22.

テコンドーの昇段審査まで、あと1ヶ月を切りました。
ここにたどり着くまで、3年間の道のり。
来月の18日には、東京の協会本部で、師範の方々に今までの練習の成果を評価してもらうことになります。

あれは離婚直後、3年前の11月でした。
T君(現指導員)とたった2人で、九州初のITFテコンドーの道場を立ち上げました。
道場といっても、すきま風が吹き込み、今にも床が抜けそうな古〜い公民館。

25歳のT君も、33歳の私も、まだ何もできない白帯でした。
頼りは通信教育の教本とビデオ、そして3ヶ月に1回、東京から宮崎まで指導に来てくれるP副師範(現師範)。

久しぶりの独り暮らし。
空っぽの安アパートから、仕事で疲れた体を引きずるようにして、公民館に行ったものです。
寂しかった。
「こんなことやって何になるのか」と思いながら、寂しさをまぎらわすためだけに、体を動かしている状態でした。

もう一つの流派からは妙な誤解を受けて、さまざまな妨害もありました。
しかし、いつか本物の実力をつけて黒帯になるんだ、そして九州の地にITFテコンドーを根づかせる!という目標を胸に秘めて、白帯2人だけで黙々と基本練習をくり返しました。

やがて、イギリス人の女性が入門。
県立武道館ができたのを機に、練習場所を移転。
公民館の管理人のおじいちゃんに、「がんばんなさい…」と励まされたのを思い出します。

その頃、再婚を控えた元妻の都合で、娘に会えなくなってしまいました。
人間不信に陥り、精神的に立ち直れませんでした。

今だから話せますが…。
真新しい武道館のトイレで用をすませると、センサーが作動して自動的に水が流れるんですね。
自分の存在に反応してくれるものがある。
それだけで、かろうじて生きている実感を保ってたのだから、ずいぶん落ち込んでいたのでしょう。

大会の観戦や本部の練習に参加、自分たちが試合に出場するために、何度も東京に足を運びました。
私たちの熱意を買ってもらって、東京からも、何人もの師範たちが宮崎まで来てくれました。
大分県にも、私たちに続く仲間ができました。

去年の暮れ、最終日の練習のあと、新道場(別の公民館)の2階の和室で打ち上げをやりました。
男性も女性も、大人から子どもまで、たくさん集まって食事を楽しみました。

うれしかったのは、子どもたちの保護者が、おでんや飲み物などを準備してくれたこと。
たった2人で始めた練習が、いつの間にか、いっぱしの道場になっていました。
「続けること」の大切さが、しみじみと感じられた夜でした。

先日、東京からK師範が4泊で毎日稽古をつけてくれました。
今年になって入門者が増えてきたのはわかっていましたが、集合した人数を見て驚きました。
「こんなにたくさんいたっけ!?」
T指導員と2人で、感無量。

実は今、ここしばらくの集中練習の影響で足腰に傷みが出てきたので、休養をとっています。
本当は猛練習したいのですが、中年テコンディストとしての「休む勇気」というやつです。
来週から、昇段審査の本格的な準備に入る予定です。

つまらない思い出話になってしまいました。
これを「伝説」とするために、若いT指導員と協力して、これからも頑張っていくつもりです。

私個人としても、武道は一生続けます。
試合の結果や、段位は関係ありません。
その意味では、間近に迫った昇段審査、これもひとつの通過点に過ぎないのです。

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<年齢の意味> 2001.2.24.

「青春とは年齢ではなく、心が若いということだ」という人に限って、年をとっている。
「若いですね」と言われる人は、実際には若くない。
そんなブラックユーモアがありました。

誰から聞いた話だったかなあ。
年齢なんて、他人と比べても意味のないもの。
なぜなら、寿命はみんな違うから。

たとえば、寿命が80歳の30代と、30歳で死ぬ運命の20代の人がいるとします。
人生全体で見ると、30代の人はまだ青年、20代の人はすでに老人ということになるでしょう?

でも自分の寿命なんて、ほとんどの人は知る由もないから、本当は今自分が若いのか中年なのか年老いているのか、わからないんですよね。
意味のないことを気にせず、今やりたいことをやるべきです。

最近、自分に言い聞かせるような文章が多いような…(笑)。

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<折れてなかった!> 2001.2.26.

ここ1週間ほど、仙骨と右足指のつけ根が痛んで心配していました。
昇段審査前なのに練習量を落として、ちょっと不安もあったし。

で、仙骨ですが、日記を読んだカリスマ・エステシャン幸福論さんから、「ツインビート・EMS」という電気刺激の機器を借りて治しました。
本来は筋肉を鍛えて脂肪を取るエステ用で、シドニーオリンピック柔道金メダリストの田村亮子さんや野村選手も使っていたとか。

問題は右足。
歩くたびに激痛が走ります。
飛び蹴りでひんぱんに使う部分なので、ちょっと深刻でした。
打撃を受けた覚えはないので、ひょっとしてオーバーワークによる疲労骨折かと心配で。

ところが、今日かかりつけの外科でレントゲンを撮ってもらったところ、ヒビも入っていませんでした。
まあ、負担が大きくて筋でも痛めたのでしょう。

いや〜、よかったよかった。
晴れてお医者さんのお墨つき(安静にという話は聞き流す)。
今日からまたテコンドーの練習がんばります!

K−1に、フランスのジェロム・レ・バンナというものすごく強い選手がいます。
昨年のグランプリには、優勝を期待されながら急病で欠場。
多額の賞金も名誉もかかっているし、「悔しかったでしょう?」というインタビューに即答。

「別に。だって、それが人生だろ。おれたち人間の存在なんて、ちっぽけなものだ。もしおれのコンディションが万全だったとしても、日本に行く飛行機が墜落したかもしれないし、途中で事故にあったかもしれないしね。たとえ何が起きてもジタバタせずに、今自分ができることを、淡々とこなしていればいいんだよ。結果は自然に出てくるものだし」

いつも強気のレバンナは、実は昨年、高速道路での交通事故にあったのです。
奇跡的に命が助かったのですが、節制を重ねた超健康体のはずだったアンディ・フグが病気で急死したこともあり、生きることについて深く考えたのでしょうね。
ファイターの含蓄ある言葉です。

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<思い出の多さ> 2001.2.27.

今日ふと思ったのですが、幸せな人生というのは、年老いたときにたくさんの思い出があることではないかと。
思い出の少ない人生は、寂しい人生のように思います。

欠点だらけの私が、これだけは人に負けないと思えるのは、思い出をたくさん持っていることかもしれません。
失敗も多かったし、悲しい出来事もあったけれど、すばらしい出会いもあった。

人生をトータルで見ると、結局はプラスマイナスゼロだといいます。
悪いこともあれば、いいこともある。
ちょっとキツイけど、何もない平たんな日々よりも、思い出は増えていきますよね。

そして、楽しいことだけが、いい思い出になるとはかぎらない。
いちばん苦しいときが、いちばんいい思い出になることだってあるのです。

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<泣いてしまった…> 2001.3.1.

今日は、学校の卒業式でした。

今年は持ち上がりで3年生の担任、長い生徒は3年間いっしょの教室にいたことになります。
30名の生徒たちが、今日私のクラスを巣立っていきました。

思えば彼女たちは、私が離婚した直後に入学してきた生徒です。
プライベートでは、今までの人生の中でいちばんつらい時期でした。
本来の元気で明るい担任ではなかったのに、みんなよくついてきてくれたものです。

絶対に涙は見せないつもりでした。
一言ずつあいさつをする生徒たちが泣いていても、ずっと我慢していました。
しかし、最後に委員長が涙声で「起立」と号令をかけたまま、なかなか「さようなら」と言わないので、思わず胸がつまってしまったのです。

驚いたのは、私の横に立っていたアメリカ人の相棒、N氏も泣いていたこと。
私につられてしまったのかもしれませんが、あのドライな彼が涙を見せたのは意外でした。
彼も今年の3月で3年間の契約が切れ、学校を去るのです。

担任にとって本当に寂しいのは、実は明日です。
職員朝礼が終わって、自分の教室に出向くと、前日までワイワイ騒いでいた生徒たちが、一人もいなくなっている。
そして、二度と同じメンバーがこの場所にそろうことはない。

今までごく普通にあったものが、突然なくなるということの寂しさ。
私の経験した離婚もそうですが、家族、友人、恋人との別れも同じでしょう。
人生は出会いと別れ…と悟りきったようなことを言うには、私はまだまだ未熟です。

しめっぽい話をするつもりはありませんが、好きな相手が去っていって、自分が取り残される立場、この数年間いくつか味わってきました。
こんな思いはもうしたくないな…と、ちょっと寂しい一日でした。

+++++

「卒業は始まり」(学校通信掲載文章)

3年生の担任をしたこの時期に、毎回必ず感じることがあります。
ほんのこの前までにぎやかだった教室に、誰もいなくなった寂しさと、まだまだしてあげられることがあったのに、という後悔の気持ちです。

卒業というとこれで終わり、という感じがしますが、他のあらゆる人生の節目と同じく、新しい出発ともいえます。
うれしいことや楽しいこともあれば、考えもしなかったような、つらい思いをすることもたくさん出てくるでしょう。

苦しいときをどう乗り切って、また前に進むことができるか、もとの明るさを取り戻すことができるか。
自分の経験からも、そちらのほうが現実の生活の中では、必要な能力のような気がします。

最近、「チーズはどこへ消えた?」という本を読みました。
短いですが、いい物語です。
みなさんがピンチのときに、ぜひ読んでみてください。

卒業おめでとうございます。

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<翻訳ソフト> 2001.3.2.(1)

英語→日本語、日本語→英語の翻訳ソフト、使ったことがありますか?
実は私、最近初めて使ってみました。

これは便利!と思ったのが、自分が読みたい海外のホームページのアドレスを入力すれば、あっという間にまるごと日本語に直してくれる機能(ウェブページ翻訳)です。
機械が訳するわけですから、かなり不自然な表現になることもありますが、ポイントをつかむには十分ですよ。

自分の興味のある分野の海外サイトを読んだり、英字新聞などを読んで情報を集めるのに役立つと思います。
もちろん英語で読むに越したことはないのですが、なんだかんだ言って楽でしょ(笑)。
私は、自分のホームページを英訳して遊んでいます。

もちろん、自分が英訳または日本語訳したい文章を入力する機能(テキスト翻訳)もあります。
これも単語によっては直訳になったりするので、学校の宿題などにはあまり向きません。

しかし、英語のわからない人が、海外の友人とe-mailするときなどには助かるでしょう。
自分の書いた日本語は、なんとか意味のわかる英文になるし、相手の書いた英語の意味もほぼつかめるからです。

この調子でいくと、数年後には「英語教育不要論」が出てくるかもしれませんね、冗談抜きで。
英語を第二公用語に、などという主張もあり、英語支配によって日本語がなくなるんじゃないか、という議論さえありますが、ハイテクノロジーによって、日本語消滅だけはまぬがれそうな気がします。

ちなみにこの翻訳ソフト、お金を出して買わなくても、ネット上で無料で使えます。
東京の異端父さんに教えてもらったウェブを、ここでご紹介しますので、ちょっと試してみませんか。

http://www.excite.co.jp/world/

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<仲間が本出版!> 2001.3.2.(2)

月刊同人雑誌「泰山」の仲間で、共著エッセイ「ナイン・トラックス」執筆者の一人である橋口浩二氏が、ついに著書を出版しました。

題名は「あかんたれより愛をこめて」(鉱脈社/1500円)。
すでに宮崎県内の書店で発売されています。
楽しい気持ちになれる本です。
ぜひ一度、手に取って読んでみてください。

「学級通信づくりが好き ラーメン、ユーミン、星空が好き こだわりと笑いと感動と あかんたれB型先生のエッセイ集」(本の帯より)

「高校の生物教師が、卒業していく“我が娘たち”に伝えたいこと。毎朝の学級通信から広がる会話、ホームステイ体験、はたまたラーメンに対するこだわりまで、心に残る、ユーミン大好き先生のエッセイ集」(宮崎日日新聞広告より)

3分の1くらいは私が出てくる話、しかも写真まで載っていて、恥ずかしいかぎりです。
ただひとつ、著者の橋口氏にクレーム!(笑)
事後承諾で、私の秘話をズバリ書いていますね?
人格疑われそうで怖いです…。

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<女性を見る目> 2001.3.4.

昨日東京からテコンドーのP師範が宮崎に来られ、週末は昇級審査を含めた練習でした。
前回のK師範に続き、一流の指導者から教えてもらえる道場生たちはラッキーです。
見学や体験入門に来てくださった読者の方々、ありがとうございました。

今夜は、師範と宮崎道場のT指導員、そしてT指導員が最近つき合いはじめたカワイイ彼女の4人で、焼肉で打上げをしました。
師範と今後の展望やプライベートなことを熱く語り、また燃えてきました。
一度しかない人生、大きな夢を描いて、好きなことをトコトンやらないとね。

私が「女性を見る目がない」と言われている(笑)ことについての、師範のコメント。
「Jackieさんは、女性を見る目がないのではなく、自分を見る目がないんですよ。自分が本当はどういう人間なのか、どんな相手が自分に合っているのか、本気で見てないんですよ」
あいたー!(笑)、でも名言。

明日の朝は6時にホテルまで師範を迎えに行って(あと4時間しかない)、モーニングコーヒーを飲んで、駅まで見送ります。
今回もいい刺激を与えてくれた師範に、感謝です。

*****

<潮が何か運んでくるまで> 2001.3.11.

トム・ハンクスの主演映画「キャスト・アウェイ」を見てきました。
私にとっては、映画版「チーズはどこへ消えた?」でした。
今から見る予定の方は、以下は読まないほうがいいと思います(笑)。

時間に追われる仕事人間の男が、飛行機事故で無人島に漂流する。
数々の困難をなんとか乗り越え、4年間を生き延びた。
ある日、潮が運んできたプラスチック板を帆に、丸太でいかだを作り、再び漂流して航海中の船に救助される。

4年後に戻ってきた男の昔の恋人は、すでに結婚して子どもがいた。
一度は二人の愛がよみがえったものの、時間の流れという現実の前に、一緒にはならないという決断を下す。

最後のトム・ハンクスの言葉がよかった。

あのままでは、どうせ病気かケガでいつかは死ぬ。
いつ、どうやって死ぬかだけが問題だったから、自殺も考えた。
でも、朝になれば太陽は昇り、おれは呼吸をして生きていた。
それからは、ただ生き続けることだけに徹した。

おれは今、こうして戻ってきた。
そして、彼女を再び失ってしまった。
だが、おれはこれからも生き延びることだけを考えるだろう。
生きてさえいれば、またいつか、潮が何か運んでくるさ…。

すでに何かを失ってしまった人、やがて失おうとしている人、私もそうですが、みなさんの中にもきっといることでしょう。
でも、自分の力ではどうしようもないことだってあるのです。
ひたすら呼吸をして、生き続けることだけを考えましょう。

「生きてさえいれば、またいつか、潮が何か運んでくるさ…」

*****

<変わるんだ、絶対…> 2001.3.15.

ホワイトデーとはまったく関係なく(笑)、昨夜は道場でした。
私にとっては、今週日曜日に東京で行なわれる昇段審査前の、最後の道場練習になります。
ちょっと気合を入れて、体を動かしました。

先日行なわれた、道場生たちの昇級審査の結果発表もありました。
2級上がれば帯の色が変わるのですが、1級しか上がらないと、今までの帯の色に新しい色の線が1本入るだけです。

ほとんどが2級上がったのですが、1級しか上がらない道場生もいました。
昨夜出席した道場生では、高校生のT君と壮年部のAさん。
周りがみんな帯の色が変わっているのに、自分だけそうでないのは悔しかったことでしょう。

実は私も、昇級審査に落ちたことがあります。
反省点は多いにしても、練習をサボっていたわけではないので、やはりガッカリしました。
気になったので、帰りに彼らに一言声をかけておきました。

家に帰ると、T君から「昇段審査がんばってください」と、携帯にメールが入りました。
うれしかった。
「君はいいものを持ってるんだから、次回は師範を見返してやれ!」と返信すると、「はい!」と返事が。

今日、Aさんと電話で話しました。
こちらが励ます前に、「これをバネに、次も頑張ります!」。
彼は、道場で練習を始めた頃に、あるホームページに「変わるんだ、絶対…」と書込んでいました。

今の私の実力は、正直言ってITFテコンドーの黒帯合格のレベルには達していないと思います。
でも、宮崎で頑張っている道場生たち、特に壮年部の励みになるように、宮崎道場の代表として恥ずかしくない内容でありたい。

小柄で非力な中年男でも、地方の通信教育生からスタートしても、これくらいは強くなれるんだ、という爪痕くらいは残してくるつもりです。
私もまた、Aさんと同じく「変わるんだ、絶対…」という気持でやってきたから。

プライベートなことですが、私には今、どうしても勝ちたい闘いがある。
手に入れたいものがある。
下手でもいい、カッコ悪くてもいいんだ、最後まであきらめずに闘い抜きたい。

*****

<ついに昇段審査> 2001.3.18.

昨夜宮崎から東京に来て、新宿に宿泊。
今日は、府中市にある日本国際テコンドー協会本部の道場で、春の昇段審査が行なわれました。
あらゆる面から試される、けっこうタフな内容でした。

朝10時から始まって、審査後の審判講習会が終わったのが夜の7時過ぎ。
内容は、型(2種類)・約束組手(8種類)・自由組手(5種類)・護身術(7種類)・スパーリング(1対1と1対2)・板試し割り(正拳、手刀、横蹴り、飛び廻し蹴り、飛び後ろ廻し蹴り)など。

最後は、中腰になった5人の上を飛び越えて、その先にある板を割るというもの。
実はこれには自信があって、成功しました。
逆に、思ったよりうまくいかなかった課題もいくつか。
結果は後日発表ですが、精一杯やりました。

私が今回こだわったのは、壮年部としての無理のない課題ではなく、20代までの成年部のほうで昇段審査を受けたことです。
審査官のF主席師範から、「成年部でいいのか?」と何回も確認されて歳がバレましたが(笑)、今まで相棒のT指導員と、そういう鍛え方をしてきましたから。

昇段審査中、集中力を欠いたわけではありませんが、今までのいろいろなことが思い出されました。
離婚してすべてを失い、子どもにも会えず、つらかった日々のこと。
ホームページを作って出会った、全国のたくさんの人たち。
そして、今愛している女性のこと。

寂しさをまぎらわすために、テコンドーの練習に没頭した3年間。
何度も挫けそうになりました。
肉体的にではなく、精神的に。

しかし今、目標としてきた黒帯を取るための昇段審査が終わって、心の底から思います。
続けてきてよかった、とにかくやめないでよかった。
弱かったけれど負けなかった、これだけは自分に誇れます。

*****

<桜坂> 2001.3.19.(1)

小さな駅を出て住宅街の坂道を登っていくと、あの桜坂の赤い橋が見えてきました。
去年「未来日記」のイーロンとヨシの純愛ドラマに感動して、ずっと来たかった場所です。

案内してくれたのは、この日のために休みを取ってくれた千葉のクロロさん(ありがとう)。
橋は思ったより小さい感じでしたが、イメージ通りの素敵な場所でした。

桜はまだつぼみがほとんどで、いくつかは薄紅色の花びらが顔を出そうとしていました。
ハマッたドラマのロケ地に来れてうれしい反面、今までのさまざまな出来事や感情が交錯して、なんとなくせつない気持ちにもなりました。

春を待つ桜坂をあとにして、湘南へ。
昨年江ノ島にオープンした、片岡鶴太郎美術館に連れていってもらいました。
ドラマ「季節はずれの海岸物語」のロケ地に建てた、小さくて洒落た芸術空間です。

海岸沿いの喫茶店、マスター役が鶴太郎さんでした。
あの頃はまだ三枚目のコメディアン兼俳優で、まさかその後自分が絵や書の道に進み、美術館までできてしまうなんて、想像もしてなかったでしょうね。
誰にとっても、人生はわかならいものです。

*****

<人とのつながり> 2001.3.19.(2)

桜坂に行ってきた夜は、去年の末に英検CD-ROMの仕事をいただいた、F社のNさんと初対面。
旺文社を50歳で退職して独立された、プロ中のプロでした。
宿泊先のホテルに近いイタリアンレストランで、気が合って話が盛り上がりました。

印象に残った話をひとつ。
Nさんがサラリーマン時代、業者がアポイントの時間を30分遅れたことがあったそうです。
Nさんは彼をビルの窓際まで引っ張っていって、社長の高級外車と自分の安中古車を指さして言いました。

「これが社長とヒラ社員の差なんだ。この差を縮めるために唯一平等な条件は、社長にも私にも1日は24時間しかないということだ。時間をどう使うかが、いちばん大切なことなんだよ。それなのにあなたは、私の貴重な時間を30分も奪った」

こういう言葉には、けっこう刺激を受けますね。
仕事は遊びじゃないんだから、気合を入れて真剣にやらねば。
最近英語教師としてたるんでいた気持ちに、「喝!」を入れられた気分です。

それにしても、今回のお誘いはうれしかった。
原稿書きと編集作業だから、ビジネスはe-mailだけでもできるのです。
しかしNさんの主義で、ビジネスは人間がやるものだから、実際に会って意気に感じてこそ、よりよい仕事ができるのだと。

Nさんと話をして、とてもいい勉強をさせてもらいました。
田舎から出てきた若造をここまでもてなしてくれて、とても感謝しています。
気に入っていただいたのか、また夏頃に執筆の仕事を回してもらえるようです。

ありがたいことです。
私は本当に、人に恵まれています。

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<テコンドー関東大会> 2001.3.20.(1)

今日は川崎市体育館で関東大会です。
宮崎からはT指導員が出場しました。
この大会は、5月に行なわれる全日本大会の予選でもあります。

T指導員はすでに中四国大会3位入賞で、マッソギ(組手)の部は全日本出場が決定しています。
今回はトゥル(型)の出場権も狙おうというわけです。

ところが、今日のT指導員の体調は最悪。
風邪をひいたようで、とても試合に出場できるような状態ではありませんでした。
それでもトゥル・マッソギともに1回戦を勝ったのは立派でした。
彼女から電話でもあったんじゃないかな?

地方大会は全国や国際試合と違って、試合を間近で応援できるからいい。
さまざまな選手たちの組手スタイルや駆け引きを学ぶこともできます。
気合がビシビシ伝わってきて、私も出場したくなりました。
35歳以上の部で出場者一人、不戦勝で優勝とか(笑)。

今回特に印象的だったのが、司法試験の勉強によるブランクを経て、7年ぶりに全日本出場を目ざしている元チャンピオンO選手のカムバック試合。
多彩な蹴りというより、まったく無駄のない動きと、シンプルながら一発一発確実な打撃で相手にダメージを与え、激選区のライト級で優勝。

昇段審査が終わったとき、宮崎に指導に来てくれたK師範から、「これが始まりですから」と声をかけられました。
黒帯を締めたときの自分を考える。
まだまだ穴だらけ、肉体的にも精神的にも技術的にも、武道家として恥ずかしすぎる。

この年齢で、この小さな体で、この弱っちい精神力で、テコンドーの修業を通じてどこまで自分を大きくできるか。
自分に与えられた条件の中で、他人と比べるのではなく、過去の自分と比べて総合的に強くなっているか。
私は、「日々自己最強」をめざそうと思います。

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<この人についていこう> 2001.3.20.(2)

関東大会終了後、ありがたいことに、協会本部のF主席師範と、宮崎道場をここまで育ててくれたP師範から食事に誘ってもらいました。
府中市の居酒屋とラーメン屋でたらふくごちそうになり、話も盛り上がりました。

いつもは雲の上の存在であるF主席師範、今夜のホンネ話はもう最高!でした。
ここに詳しく書けないのが残念です。
組織のトップなのに偉ぶらず、人間味あふれる愛すべき人物でした。
この人になら、ついていける。

武道についてのコメントをいくつか。

テコンドーは今や世界中に広がってスポーツ化しているが、もともとは武道なのだから、現行のウェイト制による試合のために無理な減量をするのは、本質とズレが出てくる。

強くなるのが目的ならば、筋肉を鍛えて体重を増やし、相手を吹っ飛ばすようなパワーをつけておくべきだ。
その上で、リラックス&マキシマム(ITFテコンドーの力の理論)を使って爆発的な攻撃につなげる。
鍛えた結果である自分の体重で試合にも出て勝つ、くらいの気迫を持ってほしい。

この技一発で勝つ!というストロングスタイルではなく、総合的な技術を身につけていく中で強くなる、というのがテコンドーの考え方である。
だから得意な技ばかりではなく、苦手な技もくり返し練習すべきだ。

ひとつの技がある理由で使えなくなっても、他にも選択肢はたくさんあって戦い続けられる、という武道家でなくてはいけない。

武道の考え方は、日常生活や人生に直結するものが多いのです。(Jackie)

武道修業の目的は、自分を鍛えて強くなることである。
試合に勝つことではない。
試合はあくまでも、一定のルールに基づいたスポーツであり、日頃の修練の成果を自己に対して問う場に過ぎない。
試合の結果だけに一喜一憂するのはまちがっている。

ただ人に勝てばいい、というのであれば、こんな時代だからナイフやピストル一発で終わりである。
そこにあえて地味な武道を修業するというのは、あくまで個人的なものであり、自分が強くなることによって人にやさしくなれることこそ、究極の目標である。

この考え方を広げると、多くの人が武道を学ぶことによって、それぞれが強くなって他人にやさしくなれる、やがては社会全体がよくなるということにつながりますね。(Jackie)

F主席師範、「ここの塩ラーメンがいちばん美味い!」というセリフを残して、あとは若い者でやれとばかりに、勘定をすませるとさっさと姿を消されました。
どこかの上司とは大違い、カッコよすぎる。

ITFテコンドーを修業した師範、黒帯の人たちの人間的な魅力には、いつも大きな影響を受けます。
自分もあんな男になりたい。
スケールの大きい人間になりたい。

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<テコンドー恋愛論?> 2001.3.20.(2)

F主席師範と別れたあと、P師範と弟のCさん、同じ宮崎のT指導員とともに温泉で疲れを癒し、3次会へとくり出しました。
今までの思い出話、T指導員と私が中心となって大きくしていく九州ITFテコンドーの今後など真剣な議論のあとは、お互いの恋愛論、結婚論で白熱しました。

私の師匠であるP師範、実は私よりも年下なのです。
武道家としての人間力を尊敬しながらも、どこか親友に近い、師弟の礼節を前提にして不思議な関係を保っています。
それで、プライベートなことについては、お互いにズバズバ言いあってます(笑)。

今回は、私の女性を選ぶ基準がまちがっているというテーマ(笑)で、集中攻撃を受けました。

Jackieさんが今まで紹介してくれた女性たちに共通するのは、みんなやたらと若くて美人ばかりなんですよ。
これは前の奥さんが影響してると思う。
おまえよりも若くて美人な女といるんや(P師範は関西出身)というのは意地であって、見かけだけを気にするブランド娘たちと同じレベルだと思う。

Jackieさんは、ある意味でまだ離婚しきれてないんです。
過去は過去ですよ、早く割り切って前を向かないと。
恋愛や結婚とは、他人に対する見栄のためにするんじゃない、あくまでも自分自身のためでしょう?
見かけや条件に惑わされず、本当に自分が幸せになれる女性を探さないと!

P師範には以前も、「Jackieさんは女を見る目がないんじゃない、自分を見る目がないんだ」と言われたことがあって、今回もコテンパンにやられました(笑)。
でも、外見で選ぶなというP師範の奥さんって、すごい美人なんだけど。
なんかいまいち説得力に欠けるような気がするんだよな〜(笑)。

ちなみに、T指導員の彼女も超カワイイ(内田有紀そっくり)。
キミにはもったいないぞ、T指導員!
早くプロポーズしなさい、心配しなくても、彼女以上の人はもう絶対に現れないから(笑)。

この恋愛論の続きは、私の論理的な反論も含めて、また別の日に。

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<ジョージ・ウィンストン> 2001.3.27.

小雨の降る夜、待ちに待ったジョージ・ウィンストンのソロピアノ・コンサートに行きました。
宮崎芸術劇場の演劇ホール。

大学時代にアルバムAUTUMN(秋)のLONGING/LOVE(あこがれ/愛)に感動して以来、15年以上くり返しCDを聴き込んできました。
彼の演奏を、目の前で生で聞ける日が来るとは。

頭の禿げたとジーンズ姿のジョージが、「ドモアリガトゴザイマス」「ツギノキヨクハ…」と、全部一人でやっちゃうというアットホームなコンサートでした。
ピアノ演奏は、どこまでも深く幻想的でした。
心が癒された。

これからもいい音楽を聴いて、いい映画を観て、いい本を読んで、いい人とつき合って、美味しい食事をして…。
心と体に贅沢な生活を送りたいな。

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<中年肉体改造計画始動!> 2001.3.28.

宮崎ITFテコンドー道場に、Aさん(36歳)とSさん(43歳)がいます。

お二人とも最初は「軽く体を動かして、ストレッチ体操をする健康コースで…」と気軽に入門されたのですが、今ではすっかりテコンドーにハマッています。
Sさんなどは、「Jackieさんにダマされた〜!」と言っていますが(笑)、もう立派な中年武道家です。

私も30代後半、練習のあとはいっしょに温泉に行ったり、合コン?をしたりと、道場以外でも楽しくおつき合いさせてもらっています。
この3人で、来週から県武道館のジムでウェイト・トレーニングを始めることになりました。

Aさんは去年の入門当時と比べて、ずいぶん引き締まった顔と体になりました。
かたかった体もすっかり柔軟になり、蹴りのスピードも上がって驚いています。
Sさんも一度も練習を休むことなく、道場にも誰よりも早く来て汗を流しています。

二人とも体脂肪が落ちてきているので、そろそろ筋肉を鍛え、1年くらいで逆三角形のアスリートボディに変身してもらおうかと考えています。
このままいけば、来年の春はまったくの別人になっているはず。

私も今回の昇段審査をきっかけに、5月の全日本大会試し割りの部に初出場も決まったことだし、黒帯(まだ決定はしていない)にふさわしい本格的な肉体づくりに専念しようと考えています。
イメージとしては、今までのスピード重視の細い筋肉を1.5倍くらい太くするつもりです。
春になったことだし、我が住処「文武庵」も、本日トレーニング仕様に模様がえ(笑)。

さっそく今日は、いくつかのサプリメントを買ってきました。

(1)VAAM(ヴァーム)
 脂肪を燃やして持久力をつけるアミノ酸。
 練習前に飲む。

(2)クエン酸
 練習の疲れを翌日に残さない。
 練習後に飲む。

(3)プロテイン
 筋力トレーニングに効果的なたんぱく質。
 今回はザバスのタイプ1ストレングス。

スポーツマッサージは、今月高校を卒業して道場に入った、陸上部出身のIさんにお願いしました。
今後は体に負荷を与えていくので、ウォーミングアップやクーリングダウンはもちろん、ケガに注意しなければならないし、体のメンテナンスも大切な要素ですから。

気まぐれな若者と違って、一度やると言ったらトコトンやるのが中年の強み。
今後の中年テコンディストたちの進化、このホームページ上でレポートしていきます。
お楽しみに!

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<独り言> 2001.3.29.

天ヶ城公園に桜を見に行ってきた。
満開ではなかったが、今年も新しい桜が美しく咲いていた。
去年はすべて散ってしまった花だ。

ひとつの終わりは、新しい始まり。
逆に、ひとつの始まりは必ず来る終わりへのカウントダウン。
そんなものだろう。

初めての著書「英検準2級に必ず出る 英単語859と英熟語580」(こう書房)が、今月でなんと第4刷になった。
田舎の無名の英語教師の書いた本が、全国で1万部近く売れたことになる。

あの本は自分にとって、文字通り血と汗と涙の結晶だ。
書店で本を手にして買ってくれた人たちに感謝。

今夜は、フランス料理の店でワイン会。
日曜の夜、飲めないくせに飲み過ぎて大失態を演じたので、今日は食事を中心に控え目に。
でも、ハイテンションで下ネタ連発の盛り上がり。

自分が落ち込んでいるのがよくわかった。
まだまだ心のリハビリ期間中。
必ず前を向く。

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