肝臓ニュース
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No.1 リウマチ薬ミゾリビンがC型肝炎ウィルスに効果
国内で100万-200万人が感染していると推定されるC型肝炎は、経口抗ウィルス剤のリバビリンとインターフェロン(IFN)の併用療法が最も有効な治療法であるが、リバビリンには貧血や消化器症状などの副作用があり、高齢者に対しては十分投与できないことが多い。

以下2005年4月11日付の共同通信社の記事からの抜粋です
関節リウマチや腎臓病の治療に使われている「ミゾリビン」に、C型肝炎ウイ
ルスの増殖を抑える作用があることを、厚生労働省研究班(主任研究者・加藤宣
之(かとう・のぶゆき)岡山大教授)が細胞実験で8日までに突き止め、米国の
生化学専門誌に発表した。

  ミゾリビンは副作用が比較的少ないため、高齢者でも治療の選択肢を広げられ
る可能性があるという。

 研究班の池田正徳(いけだ・まさのり)岡山大助教授らは、C型肝炎ウイルス
の全遺伝子を細胞内で効率よく増やし、増殖レベルを簡単に測定できる人由来の
培養細胞を世界で初めて樹立。この細胞を使い、リバビリンと化学構造が似たミ
ゾリビンのウイルス増殖抑制の作用を調べた。

 人に投与できる濃度のミゾリビンとIFNを併用した場合の増殖抑制効果は、
リバビリンとIFNの併用と同等以上であることを確認できたという。
論文の内容は培養細胞におけるC型肝炎ウィルス(HCV)の増殖に対する作用をみたものです。
ミゾリビン単独ではリバビリンと同様、弱い抗ウィルス作用しかありませんが、IFN-αの存在下ではリバビリンと同様のHCV増殖抑制活性があります。
リバビリンとミゾリビンは、構造がそっくりなのでびっくりしました。その抗HCV活性の機序はリバビリン同様まだ明らかではないようですが、ミゾリビンには重篤な副作用がないとのことですので、これは期待できると直感した次第です。 (注:ミゾリビンは抗リウマチ薬なので今のところC型慢性肝炎では使えません
 
以下がその論文です。
Naka K, Ikeda M, Abe K, Dansako H, Kato N.
Mizoribine inhibits hepatitis C virus RNA replication: Effect of combination with
interferon-alpha.
Biochem Biophys Res Commun. 2005 May 13;330(3):871-9.
論文の主な図表とミゾリビン、リバビリンの構造式へ
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