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宮崎のFP(ファイナンシャルプランナー)・マンション管理士事務所
家計のホームアドバイザー
管理組合のためのマンション管理コンサルタント

サイタ FP・マンション管理士事務所

株式投資判断指標(ファンダメンタル分析)

PER(Price Earnings Ratio) 株価収益率 株価/1株当たり利益(倍)
株価水準の割高・割安を相対的に評価する代表的な尺度。
株価と企業の収益力を比較して株式の投資価値を判断するのが「PER」です。PERは株価を1株当たり利益で割ったもので、その株が1株当たり利益の何倍まで買われているかを示します。株価が1000円で、1株当たり税引き後利益が100円だとするとPERは1000円/100円=10倍になります。
RERが何倍なら適当かという基準はなく、同業他社や業種平均と比較してPERが高ければ、その株価は割高だと考えられます。

PBR(Price Book Value Ratio) 株価純資産倍率 株価/1株当たり純資産(倍)
株価の下値メドを探る指標として用いられます。
「PBR」は、株価を1株当たり純資産(株主資本)で割ったものです。純資産とは、帳簿価格で資産から負債金額を差し引いたものをいいます。1株当たり純資産は、いま会社が解散したら株主にいくら取り分があるかを表します(株式の解散価値)。株価が800円で、1株当たり純資産が500円だとすれば、PBRは800円/500円=1.6倍になります。もし、PBRが1倍なら、会社が倒産しても株主は投資金額を回収できますが、1倍を切ると元本割れになります。このPBRの倍率が低いほど株価は割安といえますが、1倍を切った銘柄は会社の財務内容に不安がある可能性があります。

ROE(Return On Equity) 自己資本利益率 純利益/株主資本(%)
株主から預かったお金でどれだけ効率よく利益をあげたかを示す指標。
「ROE」は株主資本に対して何%の利益が出たかという指標です。ROEは1株当たり純利益を1株当たり純資産で割って求めます。ROEが高いほどお金儲けのうまい会社といえ、株主にとっては投資効率のいい会社だといえます。また、収益力が高いということは配当可能利益も多くなり、配当能力が高い企業ということも考えられます。ただし、1株あたり純利益には本業の儲け以外の利益も含まれますので、ROEが高い企業が必ずしも本業で効率よく稼いでいるとは限りません。ROEは外国人投資家が好む指標で、高ROE企業ほど外国人株主比率が高いという傾向もあるようです。
ROEは他の指標と同様、絶対的な水準というものはありませんので、同業他社や過去の数値と比較した上で判断することが重要です。

ROA(Return On Asset) 総資産利益率 売上高利益率×総資本(総資産)回転率(%)
利益を総資本(総資産)で除したもので、分子の利益は、営業利益・経常利益・当期純利益などが使用され、総資本(総資産)営業利益率、総資本(総資産)経常利益率、総資本(総資産)純利益率にそれぞれ定義されます。企業に投下された総資本(総資産)が、利益を得るためにどれほど効率的に利用されているかをみる総合的な収益性を測定する指標です。

配当利回り 1株当たり年間配当額/株価×100(%)
低金利時の投資尺度として重要度が増します。

配当性向 年間配当金支払額/当期純利益(%)
企業の当期純利益のうち、何%を配当に回したかを見る指標。
年間の配当金支払額を当期純利益で割って求めます。
配当性向が低いということは、企業内部に利益がたくさん残っているということで将来的には増配の可能性もありますが、日本企業はできるだけ内部利益を留保して、新たな事業活動に充てようとする傾向があり、高い配当性向はあまり期待できないようです。また配当性向が高い場合は、株主に配当を支払うのが精一杯で会社に余裕がないことも考えられます。

PCFR(Price Cash Flow Ratio) 株価キャッシュフロー倍率 株価/1株当たりキャッシュフロー
キャッシュフローとは税引き後利益+減価償却費をいいます。本当の企業の資金力を示すとされています。PERよりも将来の成長性を重視した尺度です。ハイテク企業などの設備投資が多額の企業は表面上の利益が少なくてもキャッシュフローは大きくなります。