宮崎のFP(ファイナンシャルプランナー)・マンション管理士事務所
家計のホームアドバイザー
管理組合のためのマンション管理コンサルタント
サイタ FP・マンション管理士事務所
マンションの老朽度判定は、5つの基本項目を設定し、部位や性能の区分からなる細項目(確認項目)を設定し、老朽度判定を行い、設定した各細項目について、グレード区分で行うこととしています。
老朽度判定の基本項目
1.構造安全性
(1)耐震性
(2)構造躯体の材料劣化・構造不具合(コンクリート強度、中性化深さ、基礎の沈下、傾斜等)
(3)非構造部の材料劣化(仕上げ材料の劣化、金属部の劣化等)
2.防火・避難安全性
(1)内部延焼に対する防火性(小屋裏及び天井裏の堺壁、面積区画、竪穴区画)
(2)避難経路の安全性(共用階段及び共用廊下の幅員、共用階段の勾配)
(3)避難経路の安全性(共用階段及び共用廊下の防煙性)
(4)方向避難の確保
3.躯体及び断熱仕様に規定される居住性
(1)共用部分:階高、遮音性、バリアフリー性、省エネルギー性
(2)専有部分等:面積のゆとり、バリアフリー性 等
4.設備の水準
(1)共用部分:消防設備、給水設備、排水設備、ガス管、給湯設備、電気設備
(2)専有部分等:給水設備、排水設備、ガス管、給湯設備 等
5.エレベーター(EV)の設置状況
老朽度判定のグレード区分
グレード | グレードの意味 | 対 応 | ||
グレードA | 現状において、構造躯体の劣化や居住性の陳腐化等が生じておらず、問題のないもの | 改善の対象項目とする必要はない | ||
グ レ | ド B |
安全性 | 現状において、構造躯体等に一定の劣化が生じているもの | 管理組合のニーズに応じて改善の対象項目とするかどうかを任意に判断する | |
居 住 性 |
B+ | やや陳腐化しているもの | ||
B− | かなり陳腐化しているもの | |||
グレードC | 現状において、構造安全性や防火・避難安全性に問題があるもの | 改善を行う必須項目とする |