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宮崎のFP(ファイナンシャルプランナー)・マンション管理士事務所
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サイタ FP・マンション管理士事務所

DCF法

DCF法とは
DCF法とは、ディスカウント・キャッシュフロー法(Discounted Cash Flow)の略称で、投資用不動産などの価格を算定する方法であり、不動産鑑定評価でも収益を求める場合の収益還元法の1つの手法として位置付けられています。
DCF法では、対象不動産から毎年発生するキャッシュフローを、それぞれ現在価値に割引(Discount)、それらを合計することでその不動産の価格を算出します。

現在価値に割引く
お金は時間的な価値があり、同じ額でもその受け取る時期によって価値が違う、という考え方に基づき、将来受け取るキャッシュフローを今現在受け取った場合の価値に直すことを「割引く」といいます。
例えば、現在の100万円を1年間1%の金利で運用したら1年後には101万円になっています。逆にいうと1年後に100万円をもらうということは現在99万円をもらうのと同じ価値であるといえます。
(99万円+99万円×1%(金利)≒100万円)
このように1年後にもらう100万円を、今もらった場合の価値(=現在価値)である99万円に置き換えるのが「割引」です。

DCF法の計算方法

各年のキャッシュフローを現在価値に割引いたものを、すべて合計して価格を求めるがDCF法です。
計算例として以下のような不動産の価格を、DCF法によって計算してみます。

年目のキャッシュフロー  90万円
2年目〜4年目のキャッシュフロー  100万円
5年目のキャッシュフロー  100万円+売却によるキャッシュフロー2000万円
割引率を5%と仮定


《参考文献》 「図解 不動産証券化のすべて」(三菱UFJ信託銀行不動産コンサルティング部)