尾瀬の風景
平成21年5月23日 (2009)
柏中学時代の友人と「尾瀬ヶ原」へ行った。田舎の中学校の友人達なので郷里の懐かしい話題に花を咲かせながら杢道を歩いた。まわりの山には白い残雪があり山ぞいの歩道わきにも雪が残っていた。南国生まれなので、その風景に驚きながらウグイスやカッコーの鳴き声をききながら行楽の楽しい日々だった。

湿地帯の草原はまだ冬の名残りがあり枯草だった。白樺林や湧き水の小川を歩くと、あちこちに水芭蕉の白い花が咲いていた。山小屋は自家発電のため消灯が9時という健康生活だった。そして生活雑排水を出さないようにと石鹸なしで風呂に入るなど尾瀬ならではの規制があり驚いたり感心したりした。山に囲まれた盆地のため携帯電話やテレビの電波も入らない…という静かな環境で命の洗濯をした数日間だった。
尾瀬ヶ原の5月下旬の風景。至仏山には白い残雪がある。この杢道は延々と続き徒歩で4時間くらい歩き続ける。山裾には東電小屋など休憩所があるのでトイレに困ることはない。5月の風はまだ冷たくウグイスやカッコーの鳴き声を運んできた。
これが有名な水芭蕉。5月中下旬が見頃である。高山清水の場所ならではの花だ。この白い花が咲き終わると緑の大きな葉ばかりになる。尾瀬はこの群落があることで有名。水芭蕉というお酒もある。
白樺林の木道を歩く一行。ウグイスやカッコーその他名の知らぬ野鳥の鳴き声が賑やかだ。
                              
       
一行の皆さん。山登りは正子さんがリーダー格である。
ほかの人は始めて。「夏の思い出」は何度も歌ったことがある。四国の南宇和の出身の乙女だ。白い水芭蕉の季節は残雪があり、日帰りで一周することは難しい。山小屋があってそこに一泊した。楽しい夜をすごした。テレビも入らない。
                

鳩待峠から登山道を登るのではなく降りて行く。盆地状の高原です。まもなく尾瀬ヶ原が下に見えてくる。残雪がのこっている道である。メンバーは小休止のため休んだが、正子さんがカメラを持って皆を写した。エーイと声をあわせて元気いっぱい!柏中の生徒諸君だ!
尾瀬に初めて来た人が多く、ミズバショウなど湿原特有の植物や特別天然記念物が多く、全域に木道が整備されているのに驚いた。カラマツなどの木が多い。
んちゃ!Drスランプアラレちゃんの得意のポーズをしてみせるカっちやん。始めてきた尾瀬の旅。「?他の人は先からしらね?」とたずねます。「足がはやいから…ね」と、林でウグイスの鳴き声がします。ニ人でパチリ!
     
まだ雪がこんなに!ご覧のように雪のかたまりだ。南の国からは珍しかった。ここで一枚!と写真にとった。埼玉の藤本さんは登山が好きで冬山の雪は慣れているようだが、私達には雪のプレゼントだ。
          
尾瀬ヶ原のキャンプ地。高原で白樺の木が見あたる。標高1400メートルにあって5月下旬なのにはだ寒い。しかし水芭蕉の花が咲く頃は、それを目あてにキャンパーが訪れる。
山小屋といっても大きな宿泊所だ。水道の水が手を切るように冷たかった。シーズンは夏と思われるが山の盆地のためかなり暑いらしい。となると5月下旬や秋が見頃か…。また訪れてみたい土地である。ワタスゲの黄色い花は6月〜7月、ニッコウキスゲ7月
至仏山はあちこちに残雪がある。尾瀬は標高1660mの高地の高原です。木道がある。途中で正子さんに二人を撮ってもらった。左右の木道をはさんで手をとってパチリと!記念の写真である。高原はカッコーが鳴いている。

南の同郷の出身者ばかりで、私もカッちゃんも尾瀬は初めてだ。名前はよく聞く尾瀬だが…1人よりも6人で来るほうがいい。名前もしらない高山植物や水芭蕉も初めてだ。季節ごとに楽しめるのもいい。
 
愛媛県の出身だから水芭蕉が一面に咲くところは珍しい。記念写真だ。山の天気は変わりやすい。私達が行ったのは、ちようど花が咲く初夏のころであった。江間章子さんの詩「夏の思い出」がうかぶ、

      夏がくれば思い出す はるかな尾瀬 遠い空
      霧のなかに うかびくる やさしい影 野の小径
      水芭蕉の花が 咲いている  夢見て咲いている
      水のほとり  石楠花色に  たそがれる
      はるかな尾瀬  遠い空

冷たい水で咲く。中学生の音楽教科書にも載っているやさしい感じの歌です。 6人の柏中学校の仲間の旅だった。
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