<メロンソーダで乾杯>

シェリー。

明日は君の誕生日だよ。
小学6年生だから、もう12歳かあ。
離れてしまったのが3歳のときだから、もう9年にもなるんだね。

いつもは、一人の部屋で赤ワインで乾杯してるよ。
仲良く抱きついて笑い合っている、写真の中の君とパパを見ながら。
もうあの頃には戻れないけど、やっぱり戻りたいな。

今日は「イオン」でプレゼントの買い物をして、食事をしてるよ。
プレゼント選びが苦手なパパのために、女性の友だちがついて来てくれた。
パパのことをよく理解していて、君とのことも応援してくれる、大切な人だ。

「いつかきっと、娘さんへの思いは通じますよ」
そう言ってくれる人が、今までたくさんいてありがたかった。
でも、そのために自分から行動してくれたのは、彼女が初めてだった。
おかげでパパは、ずいぶん変わったよ。

今夜は君の、バースデイ・イブ。
車で来てるし、お酒は苦手だから、君の好きだったメロンソーダで乾杯だ。
覚えているかな。
いつも行ってたオーシャンドームで、いっしょに飲んだよね。

届くかどうかわからないけど、プレゼントにつけたカードには、一生懸命に考えてこう書いたよ。

「シェリーへ
お誕生日おめでとう!
いつも見守っているよ。
12歳になった愛する娘へ。
パパより」

(2006/6/14)

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