<君の評判>
シェリー。
寒くなってきたね。
毎朝元気に、明るい笑顔で小学校に通っているみたいで、安心してるよ。
今日は人づてに、学校での君の評判を聞いた。
頭が良くて、けっこう勉強ができるそうだ。
性格は優しくて、友だちに好かれているって。
下級生にも親切にしていると聞いた。
そうかー、そうなんだ。
やっぱりそうか…!
パパの娘だもんなあ。
別に、勉強も運動もできなくて、性格が悪くて、友だちに嫌われていてもいいんだよ。
自分の娘なんだから、世界中の人が離れていっても、パパは最後まで君の味方だから(ママもだね)。
でも、それでも今日はやたらとうれしかった。
まだ4歳になったばかりの頃、ふみ子姉ちゃんのケーキ屋さんの前で、お客のおじさんがハンカチを落としたことがあった。
「シェリー、これおじさんに渡してあげて」とパパが言うと、君は
「落ちましたよー!」って、敬語で言って走っていったんだよ。
保育園の運動会では、パパと障害物競走に出て、一等賞を取った。
足も速かったし、自転車なんかすぐに乗れて、楽器も得意だった。
マクドナルドの子ども用すべり台を大きな男の子たちが使っているのを、「いけないんだよ」と注意しに行ったり。
いろいろ思い出すんだけど、君はほんとにいい子だったよ、ほんと…。
春からは、いよいよ6年生。
君に会えなくなって、もう4年以上が過ぎた。
パパは何も変わっていないよ、何も。
シェリー、がんばってるんだね!
パパがいなくてもいい子でいてくれて、ありがとう。
今日は、うれしくてうれしくて涙まで出て、眠れそうにないよ。
(2005/2/5)