<シェリーに>
公園で無心に
ハトにパンをちぎって与えるシェリー。
願うのは
そのまま明るく元気に
素直にやさしく育ってくれること。
君の人生が
今日のように
抜けるような青空のままであることを祈る。
しかしパパは
幼くかわいい娘が
ずっとそのままで変わらないと信じるほど
ロマンチストではなくなった。
子どもが悲しい嘘をつくのも知っている
意外としぶとくてたくましいのも知っている。
しかし同時に
もろくて傷つきやすいのも知っている。
そして
人生が決して思い通りにいかないのも
十分すぎるほど知った。
パパが娘に残したいものは
君がみんなから愛されていたという自信だ。
誰からも大切にされ
決して疎まれることのなかった幼少時代。
そこにシェリー
君の存在の本質があるのだ。
君がいてくれたおかげで
パパもママも
じいちゃんもばあちゃんも
みんな幸せになれた。
これ以上
君に求めるものは何もない
自由に生きなさい。
どんなに落ち込んだときも
必ずそのことを思い出してほしい
決して自分に絶望せず
堂々と前を見て生きていってほしい。
(2000/11/11)