アマルガムを標的とした自閉症訴訟
(ADA News,April 15,2002) BY MARK BERTHOLD


 歯科用アマルガム中に含まれる水銀が原告の子供に自閉症を引き起こしたと主張する11番目の訴訟が、今週、フルトン・カントリー(ジョージア)州裁判所に提出された。アメリカ歯科医師会(ADA)、ジョージア歯科協会(GDA)、製薬会社であるAmerican Home Products(現在のWyeth)、Glaxo Smith Kline、Armour Pharmaceutical及び johnson & johnsonそして、公益企業である Geargia Power社が被告として指名された。

訴訟では、ADAおよびGDAはアマルガムは水銀を含んでおり、そして、女性の口に入れた時、水銀の有毒水準に女性の胎児および授乳している幼児をさらすということを伝えなかったことによって消費者を誤解させたと主張している。しかし、これらの告訴は『法律制度の実にひどい乱用』とADAは直ちに返答した。『これらの行為は、慢性や不治の病を伴った患者に誤った期待を与える科学的根拠のない情報により、感受性の高い人々を誤解させる』さらに、その水銀含有量と関係するアマルガムの安全性への疑問については、『米国公衆衛生局 (USPHS)、疾病管理予防センター、食品医薬品局(FDA)および世界保健機構などの主な米国や国際的な自然科学および健康機関が、満足できる回答をすでに提出してきている』と特にADAは言及した。

先月、FDA消費者最新版では、『歯科用アマルガムは、FDAおよびUSPHSの他の組織は、歯科修復物(充填物)の中で使用されるアマルガムの安全性について調査し続けている。しかしながら、アマルガムが歯科修復された患者に害をもたらしたという妥当な科学的証拠は、未だかってない』と公式に述べた。

Dr. ディーン・エデルは、『Health Talk』という全国的放送のラジオ番組を通じて伝えた。それは、自閉症訴訟を法廷上の "junk science" の典型的な例であると見なした。ジョージア歯科協会はコメントを断わったが、それがADAの訴訟手続きへの導きになると述べた。