宝の箱

 

思い出す事

今は安らかな日々も

見えていたものを見失無い

聞こえていた声に耳をふさぎ

闇の中で探した真実

人が大きくて

認めて欲しいと自己主張

能力を競い合ったこと

ぶつかる中で

磨かれたたましい

 

心が独り歩きを始めたとき

誰かが特別に思え

太陽のように光って

命が躍動を始めた

いつも心にあった恋


新しい命が芽生え

この世に誕生した瞬間

他のどんなことよりも輝いて

愛が美しいと感じて

かけがえなく愛しい生命

 

毎日毎日同じ部屋で暮らし

同じものを食べて

同じ空気の中で

いつの間にか同じ色に

染まって似たもの同士の家族

 

振り返ると

次から次に溢れてくる

心で光るダイアモンド

宝箱の中は輝く人生

時々開けてみる

                              2006年8月10日 峰響子 

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