気になる人・気になる言葉
 山歩き同友会の会長はS氏、ドロン会長と呼ばれています。 
 スポーツジムを経営し自らを鍛えるボディービルダーでもあります。体を鍛え気力と体力の限界に挑戦し続
ける人で、ボディービルではチャンピオン、山歩きでも相当の実績を持っていてます。
 S氏は、歩荷(ボッカ)訓練の様子をエッセーに綴りメールで届けてくれました。自らの体験をユーモラスに
表現する「エッセースト」とも言えます。
 この頃、嫌なことを見聞きするのがつらい。たとえ人の難儀でも目をつぶって通り過ぎたいところを、S氏
のエッセーときたら「いい加減にしたら〜 もう良いんじゃないの〜 お気をつけて〜」そう思うほど、厳しい
訓練の様子が綴ってありました。51キロもの重たい荷物を担いで山を登るのですよ。
妻でなくても恋人でなくても、そのつらい行程には心が痛むというものです。(少々オーバーな表現)
 なのに、時にはニヤニヤ、時には高笑いをしながらあっという間に読んでしまい、重たいあとくちが残
りません。これは同行者の会話を借りて、重たいテーマを軽快に滑稽に表現しているからでしょう。
 とにかく、S氏のエッセーの中の一部を読んで欲しいのです。日頃から誰もが「自分が主役」の人生を・・・
そう言っている人の生き方が納得出来るのではないでしょうか?
 
釈迦が岳51キロボッカ訓練    S氏作
 歩荷(ボッカ)とは人生そのもののような気がする。重荷を背負い
登山道を歩く姿の鏡の向こう側には、紛れもない人生がある。人生は
誰もが重荷を背負って歩いていくものだが、決して辛いことばかりでは
ないはずだ。そこには喜びもあれば楽しみもある。希望があり夢がある。
苦労した分の見返りがそこには待っている。
重荷を背負っていればいるほど、それを克服出来たときの喜びは大きい。
ボッカも同じだ。
当然のことだが、荷が重ければ重いほど苦しむことになる。
しかしやり遂げた時の喜びは苦しんだ分以上だ。しかもそこに待っているのは
喜びだけではない。自信という素晴らしい付録が付いてくる。そしてそれは、
生きる力となり、よりよい人生を送る糧なる。

                                     以下続く
 重たい荷物など背負って歩きたくはありません。 人生は物見遊山のつもりで歩きたい
ものです。 
しかし、そうはいかないことを承知をしていれば、人の難儀も身につまされてしまい
ます。 S氏は「背負って苦しむとして、喜びも楽しみも夢も希望もそれなりの見返りもある」   
そう断言しました。「それなら良いか〜」と、納得出来るのは、重たい荷物を担ぎ自分自身に
チャレンジを続けるS氏の言葉ならではで、その人は「気になる人」であり、その人の綴る
エッセーには「気になる言葉」がちりばめられています。

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