Page7             心 模 様      2006年3月31日 峰響子 

ごく普通普通がいいと言ったから 自分の中の普通を選ぶ

「どんな服を着ていこう?」「普通 普通でいいよ」

「あー普通ね」 「そうそう 普通」

「じゃーとっても普通なものを」 「?! それって普通なの」

こんな会話、したことはありませんか。

普通って、人並みって何でしょう?

 

越冬の留守を預かる川べりで 前に後ろにおしどり遊ぶ

宮崎市を南北に分ける大淀川に、沢山の水鳥が群れて遊んでいました。

季節がめぐり、温かくなった川面にその姿はありませんが、

相変わらず2羽のおしどりが仲睦まじく遊んでいます。

ここに来てこの光景を目にすると「ほっと」します。

 

遠めにて艶やかな花眺めつつ 傍らに咲くれんげ可愛いい

川べりに腰を下ろし向こうの桜の並木を眺めて、「なんて綺麗」

満開の桜の花はあでやかでため息が出るほどです。腰を下ろした傍らには、

れんげの花が小さく揺れています。その可愛いこと!

 

季節ごと十人十色の花の色 今日はさくらの色で咲きたい

桜色のワンピースに桜色のスカーフ、春爛漫の日のお出かけです。

この季節の花のような気分でいたいもの。

人それぞれ咲く花にたとえれば、精一杯自分らしく咲きたいと願いつつ、

今日は桜の花で。

 

うすい影頬におとして眠る子の ちからの抜けた手のひらつつむ

いとしい子・・・まつげを伏せた影がほほにおちています。

浅い眠りの中で手のひらを軽く握りました。

ふっくらとした手を両手で包むと、かすかに指を動かします。

この子がいつも安らかなように、ずっとこのまま手のひらに包んで居れたらいいのに。

 

この道の直線上にある夕陽 ただ追いかけて紅に染まる

真っ赤な夕日がこの道のずーっと先に・・・

息をのむほど美しい。

このまま駆け出し、あの紅の中に飛び込みたい。

 

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