Page6               心 模 様        2006年3月25日 峰響子

そびえたつあの山目指し歩く時 霧島颪の洗礼厳し

霧島連山の縦走を心待ちにしていたものの、厳しい山様に立ち向かえば、
その覚悟の程を試されました。
岩ばかりの山の上で、霧島の風が「これでもかと」言うばかりに吹きつけます。

余裕などありません。必死で風に耐え一歩一歩進むばかりです。

その洗礼を受けてこそ、山頂に立つ喜びはひとしおので、その洗礼に又会いたいと思うから不思議!

あのかぜはどこ吹く風と思いつつ 麓で肩の荷物を下ろす

霧島颪の中を無我夢中で進み完走した時、胸の中には涼しい風が吹いていました。

それにしても、あの凄まじい風はどこに行ったのでしょうか?

霧島山麓は穏やかで、帰り支度をする人達に優しい午後の日差しがありました。

ここで「ほっ」と、背中と気持を軽くすることが出来ました。

どうしてと子供のようにたわいなく 聞けたら軽くなれるものかな

「???」どうして? とあの時聞けばいいものを・・・

今だって「どうして?」???と気軽に聞けばいいものを・・・

聞くほどでもないような・・・

何か気に掛かる・・・「馬鹿ね〜」たわいのないことなのに、「聞けばいい」・・・「聞けない」・・


濡れた手で石けんを持つ頼りなさ 二人のタブー思い出す時


タブーとは、破りやすいからタブーでしょう。

そんなこと、解っている・・・なんだか危うい。

つるつると手のひらから石けんが逃げていきそうで。

このタブー・・・どうも、もてあましそう。

さらさらと桜並木に春の雨 水を含んでゆっくり揺れる

さらさらと絶え間なく降り、レースのカーテンをかけたような春の雨、桜並木にも落ちてきます。

遠目にも美しいシルエットが浮かび、しばし立ち止まって見ていました。

ふわっと風が吹いた時、下を向いた桜の花がゆっくりと重そうに揺れました。

健康のためと言いつつ浮かぶのは ジョギング後の美味しいビール

健康が気になるこの頃ですか?

公園でもジョギングをする沢山の人を見かけます。

ところが、ジョギング中に思い浮かぶのは、健康的な姿よりもおいしいビールのようですね!!

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