近所のおしいちゃん

こだまちゃんが住んでる路地向こうには、アパートやマンションが沢山並んでいます。

大きなマンション、小さなアパートいろいろです。

小さなアパートに背の高いおじいちゃんが住んでいて、アパートの近くや公園を毎日散歩をしていました。
こだまちゃんとはいつの間にか仲良しになっていました。

こだまちゃんは、おじいちゃんに会うといろんなお話をします。

「こんにちは〜どこいくの?」
「や〜こだまちゃん 散歩だよ」
「こだまちゃんはどこにいくの?」

「ママとお買い物に行くんだよ」

こだまちゃんが路地を出た時、
おじいちゃんは散歩の途中でした。

大きくなっていっそう活発なこだまちゃんは、
細い路地を飛び出して向こうの路地までお出かけでした。
そこでばったりお友達のおじいちゃん!
「こんにちは〜*」
「おやおやこだまちゃん おでかけかい」

「うん あそびに来たの」
「ママは一緒じゃないのかい」
「ママはお家でしごとだよ」

「だまってきたのかい?」
「ウン! あそぶひとがいないの〜」
「そうかい ママは心配しないかい?」

「んーとね 一人であそんじゃいけないって」
「そうかい ママは心配しているね」「うん」

こだまちゃんはしょんぼり。
ママの言いつけを思い出して、心配そうな顔になりました。

「おじいちゃんと一緒におうちにかえろうか?」
「ウン!」うれしそうに手をつないで帰っていきました。

「ピンポーーーン」
元気良く玄関のチャイムを押すと「は〜い」

ママがドアを開けて「あらあら」
そこには、もじもじと困った顔のおじいちゃんと嬉しそうなこだまちゃんが。

「有り難うございました」
お礼を言う間もなく「ママ!!おじいちゃんといっしょにあそびたーい」
でも、「こだまちゃん おじいちゃんは今から用事があるんだよ」 そう言って帰っていきました。
ママはこだまちゃんに「一人で外に行ってはいけない」と、何度も何度も言いました。

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