夢の中の旅・・・・・

誰でも経験があるでしょうが、夢の中では、スーパーマンになったり、
女性にもてたり、億万長者になったり、恐ろしい目にあったり・・・・
そうです 夢は眠っている間のつかの間の旅といってもいいのかも

そういえば、夏目漱石の短編集「夢十夜」や、黒沢明監督の
そのものズバリの題名がついた映画「夢」なども、彼らが
みた夢を題材にしたと聞いてます。

自分のみた夢を後で思い返してみると、荒唐無稽な反面、
大げさに言えば、時空を超えた、既成概念に一切縛られない
旅の話にもなると思いませんか?                         

それでは、私のみた夢の中の“おかしくて不思議な世界”にしばしご案内しましょう
   
   Story9 小学校の校庭で…
   夕食をすませて、妻といつもの日課のウォーキングに出かけた。
 何となく快適に歩けたので子ども達の母校である宮崎小学校まで
来てしまった。

 「久しぶりに運動場に行ってみようよ」と妻が言うので、裏門から入る。

 鉄棒、うんてい、砂場・・・昔のままの風景がそこにあった。
運動会の時に一生懸命走る子ども達を応援した小さな盛り土の上に
妻と寝ころび、夜空を見上げる。満天の星がきれいだ。
(夜中の小学校なんて、「学校の怪談」のように実際は怖くて
入ってみたくはないと思うが、それが夢の夢たるところか…)
 
 子育て真っ最中だったころの思い出をぽつりぽつりと妻と
話していると‥‥

 静かな夜の校庭にいきなり爆音が響いてきた。
見上げると巨大なヘリコプターが夜空をサーチライトで照らしながら
私たちの上空を旋回している。

(何で夜中にヘリがこんな所を?)と不思議に思いつつ見ていた瞬間、
機体が大きく揺らいできた。

 「危ない!」 妻が叫んだ次の瞬間、ヘリはもんどり打って、
宮崎小の時計台(実際に運動場にある時計台)にぶつかった。

 閃光が走り、耳をつんざくような爆発音がして、あたりは一面
火の海となる。
 
(大変だ、消防と警察に知らせなきゃ)ポケットを探るが、
いつも持っているはずのケータイが無い。

 「仕方ないから、私たちで中の人たちを助けようよ!」
と言うや否や、妻が火の海をめがけて走り出す。
臆病な私は現実世界と同じく妻のあとをノコノコとついていく。

 二人で炎の中に飛び込んだが、何故か全然熱くない。
ヘリのドアをけり破るとと、何人もの老若男女が咳をしながら
うずくまっている。
 一人ずつ引きずり出して校庭に寝かせる。
いつも腰痛に悩まされている妻なのに、軽々と小錦のような女性を
抱えて運んでいる。
 

 
 やっと最後の一人になった。小柄な70台くらいの男性なので、
楽だろうと思い両脇を抱えて運ぼうとすると、

 「痛い! 熱い! もっと丁寧に運べ」と怒鳴り始めた。

 「非常事態ですよ、我慢しなさい」とかまわず運ぼうとしたが、

この爺さん、怒鳴るのをやめない。

 「だいたい、お前たちは何だ、私を最後に運び出すとは何事だ。
 私は○○の△△(何かの肩書きを言った)だぞ!
 お前たち下々の人間にこんな扱いを受けるいわれは無い!」

 
 とたんに私と妻の堪忍袋がプッツリ切れた。
妻がしきりに私に目くばせをする。

(よし、このジジイをもう一度火の海に投げ込もう・・・)と
恐ろしいことを考え、二人で
 「せーの」と調子をとり始めたところで目が覚めた。
   
   Story8 エレベーター
   古くて薄暗い校舎の2階にいる。明治時代の建築らしく、とにかく古い。
長い、長い廊下がずっと向こうまで続いている。私の横には何故か娘が
立っていて、
「お父さん、気味が悪いから早く出ようよ!」と、しきりに私の手を引っ張る。
 

 たしかにそうだ、とにかく外に出ようと廊下の先をめざして
歩き始める。やっと階段に来たと思ったら急にシャッターが
降り始めた。錆びついていたらしく、激しく軋みながら出口を
ふさいでしまった。
 仕方なく反対側の階段に歩いていくとこちらもシャッターが
閉まっている。娘の顔が今にも泣き出しそうだ。

(弱ったな、どうしよう?)と近くの教室の中を見ると
「エレベーター」と書かれた案内板が目についた。

 でもエレベーターのドアらしきものはどこにもない・・・・・
「お父さん、たぶんここだよ」と娘が教室の中に入って呼ぶ。
真ん中に四角く溝が切られており、「下へ」と書いた
ボタンがついている。

 「たぶん、ここに乗ってこのボタンを押すと下に降りられるんだよ・・・」
 娘が言うので、私も一緒にこの四角の中に立った。
娘がボタンを押そうとしたその時、

「故障中 危険!」

と書かれた看板が私の目に飛び込んできた。

「○○ちゃん(娘の名)、ちょっと待て!」私は大声で叫んだが、
娘はすでにボタン押していた。
 

「ギギーッ・・・」
いや~な音を立てて
四角い床が50cmほど降りたところで止まった。
・・・・・・・・
 一瞬の間があって突然、ガターーーンと床が外れ、
私と娘の体が大きく傾く。
 あわてて、2人ともそばの手すり(何故かあった)にしがみつく。
1カ所だけ五寸釘で留められただけで四角い床は
ダランと下にぶら下がっている。

 我々も手すりにしがみついてぶら下がっている。
下を見ると、校舎の2階にいたはずなのに何故か、千尋の谷底が見える。
娘は私のそばで泣き叫んでいる。

 「お父さんの肩につかまれ!」 私が言うと、娘がしがみついてきた。
(・・か、かなり重い・・・)
こんな状況なのに
娘にもっとダイエットをさせとけばよかったと、私は妙な後悔をしていた。

 私がしがみついた手すりが今にも外れそうだ。やがて五寸釘にひっかかって
いた床板がはずれ、千尋の谷に落ちて行った。
 

 これが映画「ダイハード」の主人公だったら
娘を肩に背負ったままよじ登るかもと、ふと思ったが、
非力の悲しさ、だんだんと腕が疲れてくる。

これ以上は無理かもと 思ったところで目が覚めた。
 
   
  Story7 女優と東北の旅へ! 
    東北らしいどこかの田舎町を旅している。
とあるみやげもの屋に地元の特産品らしいお菓子が試食コーナーに
並べられている。どうやら作り損ないらしく鮎の頭にクリームせんべいを
まぶしたくず状のお菓子である。

 食べてみるとこれが以外にうまい。
 
 「これってホントにおいしいですね。」

 同じように試食していた目の前の若い女性かつぶやきながら
振り向いた。何と‥‥‥女優の石田ゆり子さんが……
華やかで少し寂しげなあの笑顔で立っているではないか。
昔から彼女の大ファンだった私は、心臓の鼓動が高鳴ってくるのを感じる。

 

 信じられないことに、彼女がくたびれた中年男の私に
親しげに話しかけてくる(今さらながらずうずうしい夢だが…ゆり子さん、
ごめんなさい)

 「オフになったので、ひとりで旅してるんですよ」

 映画や雑誌でしか見たことがない、美しく神々しい女優の笑顔が、
いま目の前にある。

 (似てませんが、石田ゆり子さんのつもりで…)

 「私も東北が好きでよく来るんですよ。よかったら一緒に回りませんか?」
 思い切って誘ってみたら何と、
 「うれしい! ぜひお願いします。」と答えるではないか
 (ホントにゆり子さん、ごめんなさい)

(大ファンだったゆり子さんと東北の町を旅して廻れる!)
 ゆり子さんが私に腕をからめてきた。美しい横顔をながめながら、
一緒に歩き出したと ころで目がさめた。

 

   
  Story6 火を焚いてきたからよろしくね💛
   家に帰ろうとしている。
高い石の階段を下りていくと、季節はずれだが桜の木が満開の花を咲かせている。
白っぽい色だが、何という種類の桜かよくわからない。

 

 階段を下りたところで、向こうからかわいい和服姿の妻が歩いてくる。
まるで、私と知り合う前の少女のような妻だ。ホントにかわいい!
 私を見つけるとニコニコと手をふって近づいてくる。

 「ちょうどよかった。今から出かけるところだったの。今夜は帰らないからね。
  そうそう、火を焚いてきたから、ちゃんと消してから寝てね。少し説明しておくわ。」


 といって一緒に歩き始める始める。

 

ふるぼけた我が家が見えてくる。明らかに私たちの
家ではなく、何百年もたったようなお寺のような旧家だ。

 何と、裏側の廊下のところがパキパキと燃えている。

 (火を焚いてきたって、これじゃまるで火事じゃないか。消防署呼んだほうがいいかも)
と思うが妻はかまわずニコニコと説明を始める。

 「裏のほうと、奥の押入のところを燃やしているの。
  いま鐘つき堂に火がまわったところだから、焼け落ちたら消してね。」


 よく見ると確かに古い鐘楼が燃えている。

 「奥は押入の天袋まで焼いてから消して。あなたはときどき忘れて寝てしまう
 ことがあるから、気を付けてね。」


 (こんな状態で、寝てしまう奴がいるもんか!)と心の中でつぶやく。
奥のほうにまわる、こちらもすごい勢いで燃えている。
様子を見に押入の上にあがろうと、たてかけてあったはしご階段を登ろうとすると、
熱い火の粉が肩先に降ってくる。

 「どうやって消せばいいの?」ときくと、妻はだまって庭のホースを指さす。
いつも彼女が花に水をやっているホースだが、水はチョロチョロとしか出ていない。

 「じゃあ私は出かけるから、ヨ・・ロ・・シ・・ク」

 妻は投げキッスをして出ていった。

 

 裏に戻ってみると、すでに鐘楼は焼け落ち、火はものすごい勢いになっている。
火の粉が干してあった布団に燃え移っている。

 私はあわててホースの水をかけようとするが、チョロチョロ水でうまく消せず、ただ布団が濡れるだけだ。
(今夜寝る布団が台無しだ。また妻から怒られるかな)と思ったところで目がさめた。
 
   
  Story5 再会 
   夢の中で、亡き父に会った。
 私は、見知らぬ民家に寝ている。隣には妻がいる。
夜があけて、すっかり部屋が明るくなったころ、廊下のところで何か音がする。
顔を出してみると、父が一心に拭き掃除をしている。
なつかしい白髪頭で、せっせと体を動かしている。

 「父さん、どうしたとね。」
と声をかけると、

「おう! 目がさめたか、久しぶりじゃね」

あのなつかしい笑顔で応えてくれた。

 私には、父がすでに死んでしまったという意識はあるが
ただなつかしく、嬉しいという気持ちで一杯になっている。

 「お父さん、隣でお茶でもどうですか。」

 妻が誘うと、ニコニコ笑ってこたつの前に座った。
妻がいれたお茶を、いかにもうまそうに飲む父・・・・・

 

 死の床にあった父が、
 「茶を飲みたい。熱い茶を飲ませてほしい。」
と言ったにもかかわらず、医師の指示を守って、
とうとう飲ませないまま死なせてしまったことを、ふと思い出した。
胸がチクリと痛んだ。

 「父さん、俺ね、家を建てたんだよ」
一番父に報告したかったことを話すと、

 「そうか、お前も自分の家を持ったか。よかった、よかった」
満面の笑みで喜んでくれた。

 

 父の後ろに座って肩を揉んでやる。
(そういえば、生きてる頃肩揉みなんて、あまりしてやらなかったな)
またチクリと後悔の念が湧いてくる。

 父の背中は生前と同じように温かかった。
私が子どもの頃のように広くてたくましかった。

 いつのまにか私自身が子どもに戻っていた。
そして小さい頃よくしたように、父の背中によりかかり、
首に腕をまきつけて甘えていた。

 

涙があふれ出したところで目が覚めた。
(涙だけは本当に出ていた) 
   
  Story4 国会議事堂でフレンチカンカン… 
   国会議事堂の中にいる。ある代議士が演説しているそばで私は彼の補佐官として
座っている。演説が薬物の化学反応などをテーマにしているために私が
呼ばれているらしい。
 ひとこと喋るたびに代議士が(これでいいのか?)というふうに目くばせで確認を
求めてくる。私は休むひまなく資料と首っ引きで対応に努めている。
 ふと見回すと、出席議員たちも退屈さをあらわにし、漫画を読んだり居眠りしたり・・・

 「大事な議題なのでちゃんと聞いてください!」
頭上から衆議院議長がどなっている。

 

 やがて演説していた代議士が
 「皆さん どうもご退屈のようですねちょっと一息入れましょう。
 アトラクションを用意しています」


というと議場入り口の守衛に合図した。
守衛が議場のドアをあける。

 そのとたん、オッフェンバッハの、あの曲「天国と地獄」が流れ始め
お馴染みの衣装でフレンチカンカンの美女軍団が走り込んできた。

 国会空転時の「牛歩戦術」でよく目にする議長席前の登壇路のところで、
定番の「スカートまくり上げ」をしたあと、議場のあちこちを踊りまわる。
オジサン議員たちは大喜び。TV中継のマスコミの記者たちがカメラを抱えて
必死に彼女たちを追い回す。

 

 眠りこけてたり、漫画を読んでたりしてた議員たちも、やんや、やんやと
拍手喝采を送っている。

 だが、中道野党のK代表や革新政党のF党首などが
険しい顔をしながらこの乱痴気騒ぎを眺めている。

 やがて与党のA幹事長がつかつかと私のほうに歩み寄ってきた。
 「彼をそそのかしてこんな下品な企てをしたのは君か!」
えらいな剣幕でまくしたてる。
 身に覚えのないことなので何とか申し開きをしようとしていると
A氏は踊り子の圧倒的な渦に巻き込まれていってしまった。
 「ああっ 何をする!」という叫びも、「天国と地獄」のメロディーに
かき消されてしまった。

 

(まっ いいか) 私も一緒になって議場で踊り始めたところで目が覚めた。
 
   
  Story3 ナンマイダニ… 
   何となく怪しげな学術講演会の会場に来て座っている。
講師は温厚、誠実を絵に描いたようなかっぷくのいい中年男性だ。
彼の講演を聴きたいという聴衆がおおぜい私のまわりに座っている。
研究テーマは「仏の奇跡の証明」とのこと。


 「皆さん、これが嫌われ者のダニです。」

 講師が重々しく語りかけ始めると
電子顕微鏡写真のスライドがスクリーンに映し出される。
たしかに何かの雑誌で見たことのあるダニの姿が映っている。

 

 「社会のダニといった例えもされるほど嫌われ者のダニですが、
仏様はちゃんとこんなダニにも祝福を与えていたのです。
私の長年の研究の結果、そのことが明らかになりました。」


そういって彼はダニの足の部分をレーザーのポインタで指す。
すぐに足の画像が拡大される。

 「ここを見てください。」

演者が指したところに小さな突起物が見える。

 「これは何だと思いますか?」

 私たち聴衆は必死に写真を見つめるが、どう見てもただの突起物だ。
「この出っ張りは耳の部分です。」

(???)

 聴衆がいっせいにけげんな顔を示す。

 「私はここを剥がしてみました。すると・・・」

 スクリーンいっぱいに
映し出された足の突起物が剥がされる・・・・・

 「オーッ!」

 会場に大きなどよめきが生まれる。
先ほどの突起物の裏から何と・・・
神々しい仏像の姿が現れたではないか。
以前 上野の美術館で公開された「弥勒菩薩」の顔だ。
金色に輝きながら穏やかな微笑で会場の私たちを見つめている。

 

 「ありがたい、ありがたい」

 私の隣に座っているおばあさんは
バッグから数珠を取り出して必死に手を合わせている。
そして泣きじゃくっている。

 「いかがですか? 
  これが私の数十年に及ぶ研究の成果です。」


 発表を締めくくる演者の声もかき消されるほど
会場には祈りの声がこだましている。

 ナンマイ
ダニ・・・・・・ナンマイダニ

 ほとんどの人がぼうだの涙を流して、祈りの言葉を唱えている。
そしていつのまにか演壇に置かれたさいせん箱に、
1万円札、千円札を次々と放り込み始めた。

(何か違う 何かおかしい)
 
 私はどこかにカラクリがあるのではないかと
必死にスクリーンの電子顕微鏡写真を見つめるが、よくわからない。

 ふと私を見つめる壇上の演者の視線に気づく。
ありがたがっていない私を見つめながら彼が何か指示を出すと、
数名の屈強な黒服たちが私に迫ってきた。

(ヤバい! 洗脳されていない私を消すつもりだ・・・)

 必死に会場を出ようとするが体が思うように動かない。

 

ナンマイダニ・・・・・・ナンマイダニ

 会場ではまだ祈りの言葉が続いている。
黒服たちに両脇をかかえられ、もがいているところで目が覚めた。 
   
  Story2 記者公表(※) 
   役所の環境担当の課長(名前も顔も知らない人だった)が記者公表をするので、
サポートについてこいという。私はむかしいた課の係長ということらしい。

  「なんだ、スエ係長が僕のサポートなの? まあ、いいか」

 失礼なことをほざくこの課長と一緒に、記者室に向かう。もう各社の記者が待ち構えている。
 
 「係長、用意した発表の原稿をちょうだい。」と課長。

 私の目の前には黒い表紙のファイルに発表原稿がはさんである。
大学の時に使っていた懐かしいファイルだ。
 手慣れた様子で私はさっとファイルを開き、中の原稿を課長に渡す。
 「エ-・・本日の発表は・・・」と言ったところで、課長の目が点になっている。
まゆをひそめて小さな声で「何だよ、これ」と渡した用紙を私だけに見せる。
何とそこには・・・豊満な女性のほぼ裸同然の写真が貼られている!
私には全然覚えがない。
 
 あわてて代わりの紙を渡そうとノートのページをくっていくと、
どのページもヌード写真やひわいな文言がのった紙が貼り付けられている。
私の向かい側にいる女性記者にしっかりと見られてしまった。
すごい形相で私を睨み付けている。
 そのそばにはなぜか、元同僚のA子さんやB子さんらが座っていて、ヒソヒソと話をしている。
 「スエさんってまじめな人だと思っていたのに、あんな人だったんだ。」
と言っているのが唇の動きで判る。



 私はあせって更にノートをめくっていくが、至るところがひわいなページだ。
そして何と最後のページには特大グラビアのヘアヌード写真がはさまれていて
あわててノートを閉じた拍子に、机の上に大きく広がり落ちた。地元テレビ局のカメラに
しっかりと撮られてしまった。
 会場はざわめき、もう記者公表どころではなくなっている。
(環境関係の記者公表公表だったのに)と思いつつ、私はうなだれて立ち尽くす。
  
 頭の中にふと、「公務員が記者らの前でひわいなノートを見せ、会場の女性にセクハラ!」
という翌日の朝刊の記事が頭に浮かんだところで目がさめた。

(※2:県や市などの行政機関がマスコミに情報提供する目的で記者クラブ等で行う発表)
   
  Story1 機長 
   妻、子どもたち、父、母など一族郎党を連れて、青島(※1)に海水浴にいくことになった。
まず向かったのは宮崎空港。何と、空の旅を楽しみながら青島に着くのだという。
 (空港と青島は車でもすぐ行ける距離なのになあ、そもそも青島に飛行機が着陸できる場所が
あったかなあ?)と思うが、みんなはうれしそうにニコニコしている。  
 空港に着くと、1人のスチュワーデス(きりりとした感じのすごい美人だった)が現れ、
私に優雅にお辞儀しつつ 
「スエ様、本日のフライトのお相手をさせていただきます○×と申します。
早速事前の打ち合わせを行いたいのですが・・・」
と満面の笑顔で言う。



 「えっ!打ち合わせ? なぜ私が打ち合わせをしないといけないの?」ときくと、
 「本日のフライトのキャプテンはスエ様です。もうクルーが揃って、お越しをお待ちしているんですよ。
本日の搭乗便はジャンボジェットですので、入念な打ち合わせをお願いします。」
とのこと。
 
 そういえば、一度航空機の操縦を習ったことがあった。(という気に夢の中ではなっていた。)
何が何かわからないまま、小さな会議室に連れて行かれると、
副操縦士、機関士、そして数名のスチュワーデスがおり、私の姿を見るといっせいに立ち上がった。
 「キャプテン、よろしくお願いします。」
 打ち合わせがいつのまにか終わり、機長の制服に身を固めた私は、
ドラマ「大和撫子」のようなスチュワーデスの美女軍団を引き連れ、さっそうと搭乗便に向かう。



 客室には私の家族のほか、100人を超える乗客が乗っている。
 広いコックピットの機長席に座ると、わけのわからない計器が目の前にいっぱい並んでいる。
やがてスチュワーデスのアナウンスが流れる。
 「皆様、本日は青島行き○○便にご搭乗いただきまことにありがとうございます。
本日の機長はスエ、チーフパーサーは※※でございます。
本日の青島方面の天候は晴れ、飛行時間はおよそ1分(!)を予定しております。
まもなく離陸しますのでシートベルトはしっかりとお締め下さい。」

 
 「キャプテン、イグニッションキーをオンにしてください。」
副操縦士に言われるままキーを回した。車のキーと同じ場所だった。にぶい始動音のあと
プロペラが回り始めた。(ジャンボジェット便だったはずが、なぜかプロペラ機になっている!)



 機は少しずつ滑走路を走り始める。
滑走路の向こうに目的地の青島が見える。
離陸しながら、(どうやって青島に着陸させようか?)と必死に考えているところで目がさめた。 

(※1:宮崎市の南部にある亜熱帯植物の繁る島 夏は海水浴でにぎわう 宮崎空港とは目と鼻の先)