えびの市「湯ノ木場(ゆのこば)温泉」。県道30号線(えびの高原小田線)沿いに、
「栗下簡易郵便局」と「長谷ストア」のある交差点があります。その交差点を南下(「道な
り」にまっすぐ進んでください)すること3.2km(実測済)。いきなり黄色い看板が見
えてきます。換言すると、それまで看板はありません。多少不安を感じることがあるかも
しれませんが、3.2kmを超えても「黄色い看板」が見えない場合は、「間違いなく」
道を間違えていますので、心おきなく引き返してください。入口にはコイ、ニジマスな
どの「いけす」がみえます。「田の神さぁ」とともに。
湯ノ木場温泉・内湯
→ 奥の湯船のみに給湯口があります。
さて、来訪の旨を大声でモノ申したところ、一人のおばあさんが出てきました。多少、話
はかみ合わなかったものの、結論からいけば入浴可能ということですので浴室へ。入浴料は
300円、営業時間は9:00〜20:00、『湯めぐり宮崎〜健美彩々〜』では泉質は
「カルシウム・マグネシウム泉」となっていますが、さほど金属性の味・臭いなどはしませ
ん。源泉は温泉場から約4km離れた(前出本では約3km)国有林から自噴している鉱泉
を引っ張ってきているとのことです。この鉱泉は旧藩(薩摩藩)時代からあり、「湯ノ木場」
というのはこの湧出泉の昔からの通称のようです。なお、この鉱泉水は「えびのミネラルウ
ォーター」として販売されています(1.5L 200円)。宮崎市内にも営業所がありま
す(このおばあさんの家らしい)。
湯ノ木場温泉・特効(まむしのかみ後)
→ 入浴前に毒を吸い出しましょう。
鉱泉ですので当然沸かしていますが、昔ながらの薪で焚いています。浴槽は内風呂ひとつ
です。広さは約1×3m、浴槽を「2:1」の割合で仕切りがありますが、底に穴が開いて
います。
どうやら、一番風呂のようです。水が張ってあっただけなので。そこでボイラーで沸か
したお湯を蛇口から入れて調整することに。「上は洪水、下は大火事、これな〜んだ?」
という、答えが「お風呂」の「なぞなぞ」ありましたよね? ここではそれが全くあ
てはまりません。上からは熱湯、下は冷水。一番風呂も考えモノです。温度調節に終
始した入浴タイムでした。おばあさんの話では、皮膚疾患に特に効果があるとのことです。
水質については前述のとおりですが、入浴の感想については、状況が状況だけに今回は「判
定不能」とさせてください。
浴室に掲げられていた「特効」の中には「まむしのかみ後」とあったり(「まず毒を吸い
出すのが先だろ!」)や部屋の名前が「鯉の間」など魚の名前で統一されていると思いきや
「床の間」という部屋の名前があったりするなどツッコミどころ満載です。いずれにせ
よ、オフィシャルなカタチ(?)で入浴された方の情報お待ちしています。
(入浴日:2004年10月18日)