県道102号線(木場吉松・えびの線)沿いにある「つつはの湯」。雑誌等によれば、営
業時間は6:00〜20:00、入浴料は200円、泉質は単純温泉とのことです。看板は
ありますが、外観からは「温泉」とは全く分かりません。さて、ここで問題です。訪問
時、筆者の入浴料はいくらだったでしょうか?
「つつはの湯」案内看板
→「温泉成分表」では「きくの湯」ですが…
訪問時、誰もいませんでしたので、ひとまず離れの民家に向かい、料金を支払うことに。
すると「おばあさん」がひとりいました。料金を払おうとすると「ホントは250円だけど
200円でいい」とのこと。「あれ?」と思いつつも、間違ってはいないので、500円玉
を差し出しました。その後、おばあさんは小銭探すため「家捜し」状態。で、見つかった
のが「500円玉1枚」でした。それでは「お釣り」にならんとです(ヒロシ風)。無
料で入浴するのも恐縮ですので、「おつりは結構です」という、あまり人生で使わないセ
リフをここで使い、浴槽のある建物へ。ちなみに「男湯」と「女湯」の表示がありません。
道路沿い(東側)が「男湯」です。建物の老朽化は否めません。床は軋み、脱衣ロッカーは
穴が開いています。温泉成分表は掲示していますが、「源泉名・きくの湯」となっています。
あれ?
「つつはの湯」浴槽棟(右側が男湯)
浴槽は内風呂ひとつで、約2.5m×2.5mの広さです。お湯はやや「あつめ」ですが、
加温しているのかどうかは分かりません。味・におい・肌ざわりについては特にクセはあり
ませんが、浴槽の一部はお湯で黄色に変色していました。ただ、お湯の質は思いの外よく、
入浴→休憩という行動パターンを「サル」のように、何度も繰り返してしまいました。
ホントに穴場です。建物の古さが気にならなければ、なかなか「よいお湯」かとは思います。
「つつはの湯」内風呂(意外と病みつき)
さて、冒頭の問題の答え。500円と思いきや、浴槽の縁に腰掛けて休憩していると、
前出のおばあさんが「男湯」に入ってきました。「家捜し」の結果、100円玉2枚見
つけたとのことで、わざわざ「浴槽内」まで持ってきてくださいました。というわけで、
入浴料は300円ですが、おばあさんの人情は「プライスレス」。これが答えです。
(入浴日:2005年7月16日)