入口を見て我思ふ。「一体ここは何屋だ!」。ココは志布志町「安楽温泉」。志布志
町と有明町の町境界近くにある「安楽川」付近、国道220号線沿いにあります。ただし、
「安楽温泉」よりも「岡留蒲鉾本舗」の看板のほうが大きいので、キヲツケロ(?)
志布志「安楽温泉」入口(一応)
入口は蒲鉾・さつま揚げが陳列されています。入浴料は330円、営業時間は10:00
〜22:00。受付で「パンフレット下さい」とお願いすると、出てきたパンフレットは
「志布志産 さつま揚げ」の文字が。「あぁ、こっちもあった」と差し出された2枚目の
パンフレットは「岡留蒲鉾本舗」の文字が・・・いや、「温泉のパンフレットを」と言
わなかった私が悪かったんですが。
泉質については詳しく分かりません。ただ、鉄鉱泉かと思われます。浴槽の種類は、鉄鉱
泉の内風呂(約3畳)、水風呂(約2畳)、ドライサウナ。なお訪問時、ドライサウナは故
障中。一緒に入浴していた地元のおっちゃんによると、
(1)源泉は蒲鉾屋の近くからボーリングで汲み上げている。
(2)この温泉は黒字だと思う(あくまで、おっちゃんの勘であって根拠はないらしい)。
(3)以前は鉄分でタオルが変色していたが、最近は鉄分が薄くなっている。
とのことです。確かにお湯の色は黄土色ですが、臭い・味ともあまり鉄分の味はしません。
泉温は不明ですが、沸かしてあることは確実です。ボイラー見つけましたし。お湯そのもの
はあまりクセがなく、快適に浸かれます。
「安楽温泉」内風呂(奥の青いのは水風呂)
なお、『鹿児島温泉大図鑑(斯文堂)』によると、「平成3年にさつま揚げ屋、岡留蒲鉾
本舗がこの浴場を買い取って以来、温泉とさつま揚げ屋がドッキングしたユニークなスタ
イルに。」前出のおっちゃんも同様のことを話していました。
入浴後、せっかく「さつま揚げ屋」に来たので、「さつま揚げ」他3品を購入。計242
円也。私の経済力からすれば、この辺りが損益分岐点です。自分でも一体何が「損」で、
何が「益」なのかはよく分かりませんが。
入口前のベンチに腰掛け、「さつま揚げ」を食するワタクシ。時折、部活帰り(と思われ
る)の高校生が、怪訝そうな視線を投げかけます。最近、「そんな視線」にすっかり慣
れてしまった自分がコワイ・・・
(入浴日:2004年6月4日)