国道269号線沿い、大崎町野方地区を走っていると「篠段寿湯」という年季を感じさせ
る看板が見えます。通過するたび、いつも気にはなっていたのですが…気になっていただけで
した。しかし、今回は違います。機は熟したぞ、皆の衆(誰?)。国道沿いにある看板を含
めて、案内板が3つあるので、それに従って行けばいいのですが、途中の案内板が消えかかっ
ていたり、小さかったりすること、また国道沿いの看板から約3kmあるので、細心の注意を
払って目的地へ向かってください。気を抜くと迷子になります(決して誇張ではない)。周囲
に比べてやや拓けた場所にあります。
国道269号線沿看板
→ 全てはここから始まります。
さて「篠段寿湯」、ワタクシの中では「こぢんまりとした小屋」をイメージしていたのです
が、昔の駅舎を彷彿とさせるような立派な建物でした。こんな建物大好き〜。入浴料は300
円、営業時間は8:00〜19:00(冬季は〜18:00)となっています。定休日は毎月
1日、10日、20日、21日です。
「篠段寿湯」・施設全景
→ 駅舎っぽい造りです(大畑駅似?)
受付で入浴料を払い、浴室へ…の前に、入口近くに寿湯の由来が書かれている掲示板があり
ました。この掲示板によると、湧き水が幕末に発見され、明治元年に湯治場として経営が始ま
ったとのことです。建物は歴史を感じさせますが、脱衣場・浴場ともにきれいに清掃されてい
ます。ワタクシが入浴している時も、女湯があいていたためか、掃除機の音が聞こえてきまし
た。掃除機の音も何故か心地よく聞こえてきます。
「篠段寿湯」・内風呂
→ ちょっとモダンなパープル(ピンク?)
浴槽は内風呂がひとつで、広さは約2×1.5m。お湯は、前述の通り湧き水で、建物に煙
突がありますので、「沸かし湯」となっています。お湯そのものにクセは特にありませんが、
「ため湯」になっているせいか、泉温はやや「ぬるめ」でした。ぬるいお湯に浸かりつつ、高
い天井を見上げると、なんだか「ほっこり」した気分になります。お湯を楽しむという
より、雰囲気を楽しむ温泉ですね。…と、知ったような口をきいているワタクシ自身が
コワい。
浴室内天井
→ 高いのでなんだか落ち着きます
(そうなのか?)。
とにかく…機を熟して来た甲斐がありましたぞ、皆の衆(だから誰?)
(入浴日:2010年4月25日)