塩浸(しおひたし)温泉。坂本龍馬が新婚旅行で滞在したことで有名な温泉(らし

い)です。近くには坂本夫妻の銅像がありました。どうやら現在は、牧園町の社会福

祉協議会が委託で運営しているようで、正式名称は「塩浸温泉 福祉の里」になって

います。

 





          温泉近くにある龍馬夫妻像









 入浴料は250円。入浴時間は午前9時〜午後
6時(冬は5時)まで。泉質は炭酸

水素塩泉で、泉温は53.5℃です。校舎や庁舎のような施設で、浴室は入口から約

50m離れたところにありました。

 泉温が高いためか水で温度を調節していますが、それでもやや熱めです。風呂は広

い浴室に内風呂が中央にぽつねんとひとつ。湯船の縁が一部(意図的に)欠けており、

欠けた部分からお湯が流れ出ています(オーバーフロー?)。流れ出ている部分は、

温泉の成分で色が変色しています。お湯の味は当然ですが、炭酸の味です。お湯の質

はよいです。

 有名な温泉ではありますが、周りに霧島・新川・安楽・妙見などの温泉郷があるこ

とと、この塩浸の建物自体が老朽化しているので、入浴客があまりいないのかもしれ

ません。この日、霧島温泉郷の温泉宿の多くは入口に「満室」の看板が掲げてありま

した。







  施設内の内風呂(左からお湯が出てる)






 内風呂に入り、宮崎に戻りました。ただ、何か忘れているような気が・・・ と

自宅で、温泉本やパンフレットをみて愕然。この塩浸温泉には、もうひとつ「鶴の湯」

という湯船が、別棟にあったのです。
ガックリ。不覚なり。地元の人は、「鶴の湯」の

ほうを利用することが多いそうです。

 今後、塩浸温泉に行かれる方は、私の二の轍を踏まぬようにしてください。場所は

国道223号線沿い、霧島温泉と
 妙見温泉の中間にあります。赤い橋と堤防沿いに書

かれた「坂本龍馬の旅碑」が目印です。


                       (入浴日:2003年3月21日)