今回は鹿児島県牧園町にある「中津川温泉」です。場所は妙見温泉から県道470号線

に入り、中津川小学校を目指し、小学校から600mほど東に行くと看板が見えてきます。

温泉の隣には鉱泉販売所が併設されています。入浴料は150円と価格破壊です。

 風呂の種類は内風呂1つ。このお値段ではそんなもんでしょう。泉質は炭酸水素塩泉、

循環ではないと思いますが、泉温が36℃と効能表に書いてありましたので、沸かし湯の

可能性はあります。あと、炭酸水素塩泉の割に味はあまりしません。

 




  中津川温泉(受付・鉱泉販売所は左手)





 浴槽は、結構年季がはいっています。湯船のへりは木造なのですが、かなりはがれ落ち

ています。洗い場の蛇口も3つほどしかありません。そのひとつをひねってみると・・・

 「!!」 
茶色のお湯が出てくるではありませんか! しばらくお湯を流したままに

しておくと、無色のお湯が出てきました。考えるにしばらく使っていなかったので、温泉

の成分が水道の中で沈殿していたのでしょう。というより、
そうでも考えないと入浴して

いられません。
蛇口から出てきたお湯の茶色が湯船のお湯の色と微妙に違っていたのは気

のせいです。多分。

 





   中津川温泉・浴槽(これひとつだけ)







 温度は気持ち熱めですが、炭酸水素塩泉のわりにはくせがなく(=気泡が出ないなど)、

のんびり浸かれます。お湯そのものはそこそこよいと思います。浴槽そのものはあまり広

くなく4人入ればいっぱいいっぱいです。

 窓をあけながら、ぼーっと浸かっていますと、移動販売車から流れてくる放送だけが聞

こえてきます。そのほかは何の物音も聞こえてきません。ちなみにその放送は、

   今は無き「○屋」、言い換えると「寿○」

のものでした。なんだかノスタルジーを感るとともに、
時代の残酷さを感じずにはいられ

ません。

 訪問日はG・Wですが、入浴客は私を含めて2人だけ。霧島地区の中では結構穴場かも。

なお、温泉の隣で販売している「中津川鉱泉」は20リットルで1,000円。アトピー

性皮膚炎、糖尿病などに効果があるそうです。

                         (入浴日:2003年4月29日)