明治15年。岐阜では板垣退助が遭難し、「板垣死すとも、自由は死せず」というフレ
ーズが世間を賑わせました。ワタクシはおろか、じーさんも生まれていないので、ど
う賑わせいたのかは分かりませんが… その明治15年に創業されたのが「村之湯温
泉」です。
「村之湯温泉」看板
創業は「明治15年」ですが、浴室内の掲示物によると江戸末期には浴場として稼動し
ており、西郷隆盛も入浴したらしいです。え〜では、歴史の授業はここまで。
場所は指宿郵便局の近くにありますが、分かりづらいです。地元のおばあさんに聞い
て、途中まで自転車で先導(こちらは自動車)してもらったにもかかわらず、迷子に
なっちゃった… ワタクシって「○○(自主規制)なの?」と思いつつも、ようやく
たどり着きました。
「村之湯温泉」受付 → 「一軒家」ですけど。
営業時間は9:00〜21:00、入浴料は250円です。泉質は「アルカリ性明ばん
泉」、源泉温度は多分高め。ある程度冷ましてから浴槽にお湯を入れているとのことです
(「ため湯」です)。約1.5×2mの浴槽が2つあり、脱衣所側が水温は高めになって
います。熱めの浴槽への長時間入浴はしんどいかもしれません。浴槽はコンクリート製
(?)で、底は板が敷いてあります。洗い場には蛇口がありません。それと何故か浴室
内にカレンダーが6つ掲示されています。ずべて紙のカレンダーですので、「大丈夫か
な? 水場に置いていて…」と要らぬ心配をしてしまいます。初めてだよ…お風呂
に入って、カレンダーの心配をするなんて…
前述のとおり、長時間の入浴が厳しいうえに、訪問時の「暑さ」も重なり、浴室内で
「ぐったり」しているワタクシ。ワタクシが入室する前からずっと浴室にいるおじいさ
んは、浴槽の縁に横になって、時折、横になったままお湯を浴槽からくみ出して体にかけ
ています。なんと効率的な入浴方法!! しかし「常連さん」だからできるんでしょうね…
「村之湯温泉」浴室 → 手前が「あつ湯」
浴室から出ると、受付のおじいさんから漬物をいただきました。ゴチになりました。ち
なみに効能表の看板の最後には「何卒御試浴ノ程を御願ヒ致シマス」の文字がありました。
こちらこそ「有難ウ御座ヒマス」。
(入浴日:2006年7月15日)