菱刈町の湯之尾温泉。ここは、菱刈金山を採掘していた時に、お湯が湧き出してきたの
だそうです。温泉街は川内川の北側にありますが、ただひとつだけ「ぽつねん」と南側
にある温泉宿、それが「さなえ荘」です。場所は「湯之尾小」近くにある「湯之元橋」
の南側です。訪問すると、ご主人が隣人(?)と談笑されていましたが、こころよく入浴
させていただきました。ただし、源泉から直接お湯をひいているため、「熱いので気をつ
けてください」とのこと。そのあたりは、「情熱」と「気合」でなんとかします。
「さなえ荘」・全景
日帰り入浴の営業時間帯は8:00〜22:00、入浴料は200円。泉質は「ナト
リウム−炭酸水素塩・塩化物温泉」、源泉温度は64.0℃です。お湯の色は、ほんのり
黄色で、成分の浮遊物がみられます。臭い・味・肌触りについては、特徴は感じられなか
ったのですが、成分表によると「弱塩味」とのことです。浴槽は内風呂ひとつで、約5m
四方の正方形に近い形です。ひとまず、ご主人にお湯を止めてもらいましたが…やっぱ、
「あっちぃ」よ!(逆ギレ)。しかし、「極力、加水はしないでください」とのことで
したので、加水をせず、前述のとおり「情熱」と「気合」でなんとかしました。
「さなえ荘」・内風呂
学生時代に「お前は、趣味に注ぐ、そのベクトルをもっとアカデミックなものに
向けようとは思わないのか?」と担当教官に言われたのを思い出しました。あれか
ら10年…オレは変わっていませんよ、センセイ(変われよ!)。
ご主人の話によると、この「さなえ荘」、40年前から営業されており、当初はこの辺
り(湯之元橋南側)に温泉宿があったようですが、諸事情により「さなえ荘」以外は、現
在の川内川北側に移転したそうです。また、温泉湧出当初は、泉質が「硬く」(=皮膚へ
の刺激が強い)、入浴できるのかどうか疑問視されていたそうですが、検査をされた方が
「お湯は生きている(C・Wニコル?)から、いずれ「軟らかく」なるので大丈夫」
と言われ、実際に入浴後は肌にしっとりくる泉質になったそうです。ただし、「入浴は夏
よりも冬に来たほうが、泉質のよさは実感できるよ」と話されていました。確かに、汗ダ
ラダラかきながら、「情熱」と「気合」で入浴しても、泉質のよさは分かりませなん
だ… そのほか、イロイロ話を聞かせてもらいました。
ご主人は「料理人」らしく、雑誌などによると「料理」は評判が良いそうです。「日帰
り入浴客」のワタクシは、そのあたりは聞くのは忘れていましたが…
ご主人に「日帰り入浴が200円は安いですよね〜」と聞くと、「温泉はサービスで
やっているようなものだから」とのお答え。ご主人、カッコいい〜 ペケポン。
(入浴日:2006年7月1日)